【13 December】ロンドンに戻る、そして選挙。

気づけば4ヶ月も更新していなかった。その間にしばし日本に帰り、イギリスの総選挙の前日にロンドンへ戻る。ブレクジットを始め、イギリスもいろいろな問題を抱えていて、結果のみでなくイギリス人の選挙に対する姿勢も気になっていた。

イギリスの投票時間は朝7時から夜10時まで。様子を見たくて最寄りのPOLLING STATION(投票所)に立ち寄る。人が次々に入っていって、投票率はまあまあ高いんだろうな、という印象。窓から中の様子をちらりとのぞく、怪しいアジア人であったろう私。うろうろしていたらあるおじさんから看板の前で写真撮ってくれ!と頼まれたり。関係ないけど、このPOLLING STATIONのフォント、イギリスっぽくて好きだ。


フラットメイトのBenに聞いたところ、今回は若年層の投票率も高いんじゃないかと。確かに、EUを離脱すれば周辺国との行き来も面倒になるし、関税も生まれるし、身近な問題だもんね。あとは失業率とか、社会保障にお金を回さないとか、どこかの国と似たような問題も争点になっている。Benはアンチ保守党(現政権)。ロンドンはそういう人が多い。周辺の友人知人と話しても支持者は見当たらない。が、地方はそうじゃないと聞く。


投票終了間際にBBCをチェックすると、すでに出口調査で保守党が圧勝との報道。結果、対抗馬の労働党は議席を50も失う、何十年ぶりかの大敗北だそうで。ボリス・ジョンソン政権と違い、社会保障や生活の充実を訴えていたのに負けるのは何故なんだろう? とこれまたどこかの国と同じことを思う。

朝、Benが「最悪だ」と起きてきて、最終結果を眺めながら話す。「こんな結果は経験したことがない!」とガッカリしていた。そして今朝、バスルームの電球が切れたことを伝えたら、「お先真っ暗ってことの象徴だ!」とちょっとうまいこと言っていた。


テーブルにあった労働党への投票を促すフライヤーには、いかに保守党が国民をないがしろにしているかが書いてあった。社会保障費や公共住宅への予算を削り、外国資本の建物をどんどん建てて、地主である政治家は私腹を肥やす・・などなど。環境問題を無視していることも書かれていた。なるほど、と学びながら、どこも似たようなものだな、と思う。ちなみに投票率は67パーセント。すごく良くはないがまあまあ高い。それと、政治の質は置いておいて、政治について当たりまえに文句が言える環境は健康的だと思う。

最近はイギリスの政治や近代史、さらにはイギリス的思考についてもっと知りたくなっている。大学時代、ろくに読みもしなかったテキストを再読する日々。

実は私、大学は政治学科を出ている。でも当時はまったく勉強せずにいたもので、お恥ずかしながら専門的なことは何も知らない。今の興味やモチベーションで学べたらどんなにいいだろう・・と思うけど、後悔先に立たずだな。



#海外生活 #イギリス #ロンドン #選挙 #日記



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