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思い知ったロシア教育の凄さ!個々を生かして国を作る(コラム)

少し教育的なタイトルでお伝えするファーストロシア2日目
一応、前回の記事3の続きという形でロシアで視察した学校教育を書いていきたい。

私たちが視察したのはOKEANという国立の小中高一環の教育施設だった。

この施設では所謂日本で一般的に見られる学校教育とは全く違う形の教育を見ることができた。

トップの写真はその施設のカフェである。実はこのカフェを作ったのここに住まう学生たちである。初めに「全く違う形の教育」と書いたが、先に言うとこの施設は一般教育とは別に生徒たちの職業訓練や国際交流活動、さらには自分たちで施設の運営を行っていくという言ってしまえば、日本の生涯学習という学校を卒業した後もずっと学んでいくということを子供のうちから学ぶという教育スタイルをとっている。

子供たちは施設に隣接した寮に住み、下の学年の面倒を上の学年が見て、掃除や食堂の運営などを分担しながら教師たちから一般教育を受けている。一見聞くと軍隊のような規律が第一という考え方の施設なのかというとそうでもない。むしろ生徒たちは自分たちで発案し、仲間と協力して新しいことに取り組むという規律と自由を両立した生活を送っている。

寮の写真

敷地内には専用の博物館や体育館、大型プールなど一流の学者やスポーツ選手を育てるために十分な施設がそろっている。

文学や芸術が盛んなロシアらしく舞踏場なども設備され、さらには施設内に専用のBARまであるので招待客を施設内だけで満足させることができるというわけである。


凄いのは施設だけではない。 
通路でたまたますれ違った小学生くらいの子は初めて会った私たちに「初めまして!お会いできてうれしいです!どうぞロシアでの滞在を楽しんでください」と英語で話しながら握手を求めてきた。
施設の外では美術家志望なのか何人かの生徒たちがコンクリートにアートを施していた。
正直言って、日本の教師が教壇に立ち、30人近い生徒たちに一斉に同じ指導をし、触れ合う時間が放課後の部活や進路指導の際だけでは到底かなわないと感じるほど個々の能力を成長させ、各々の最適な進路を模索できるチャンスを与えるという教育方針をとっていた。


(一般的な近代スポーツを同時に行うことができるほど校庭は広く、校庭というより競技場である。さらには校庭は海と隣接しているため海洋生物を採取して調べたり、ビーチでバカンスまですることができる)


上で招待客と書いたが、この施設は若者たちの国際交流の場としても使われている。
日本をはじめとして中国韓国北朝鮮などのアジア近隣の国はもちろんドイツやアメリカなどの若者たちがここでスポーツをしたり、各々の国の踊りや文化を広くロシアの若者たちと共有している。


私たちも来賓として招かれた為、人生で初めてなのでは・・・と思うほど盛大に歓迎されたのだが、一番驚いたのは舞踏場でのロシア民謡の舞踊である。

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