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小さい猫(詩)

小さい猫が鳴いている

ミーミーミー

大きな声で鳴いている

ミーミーミー

ひとりぼっちで鳴いている

力の限り 精一杯

ここにいるよと鳴いている

お腹がすいたよ

ミーミーミー

ここは暗いよ

ミーミーミー


誰かが小さな猫を拾い上げた

タオルでくるんで温めた

ミルクを口に含ませた


小さな猫はたくさんたくさん鳴いたから

疲れていたのだろう

誰かがそばにいると知ったから

もう鳴かなくても良いと思ったか

そして静かに眠った





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