40過ぎて、ここにつらつらと色んなエピソードを書いてみたが、なかなか盛り沢山だな、と思う。 20代の職歴なんてコロコロ変わりすぎだった。ここ最近のドラマ「ブラッシュアップライフ」風に言えば人生1周目とは思えない濃さである。 さて、今日はこんな話ーー。 20代後半くらいの頃に病院に勤めていたことがある。 カルテの整理や診断書の記入なんかをやっていた。 私達の制服は私服の上に白衣をはおっていた。 白衣というのは病院にいると絶大だった。 外来に出れば、患者さんから色々尋ねら
「まきちゃん、一緒にクラブ行かない?」 就職活動真っ只中の大学四年の夏、友達に突然誘われた。 とはいえ、私も上京してから三宿や新宿のクラブは行ったことがある。 しかし、今目の前にいる彼女が言っているのはどうやらそれとは違うのだ。 「実はお父さんの友達が今度東京に来るんだけど・・お父さんが社会勉強のために、娘をクラブに連れてってくれって、その人に頼んだみたいで」 彼女の会話に出てきた登場人物と「社会勉強」というセリフに私は「ああ、そっちのクラブね」と納得した。 そんな機会
注:この文章は週刊誌風に書いていますので多少誇張があります(笑) 立春がすぎても寒い日が続いていたが、2月中旬のこの日は、4月並みのポカポカ陽気の日曜。家族連れが行き交う北関東の大手百貨店に、その姿はあったーーー。 胸元が開いたベージュのニットワンピースにデニム地のジャケット羽織りベレー帽を被った女性。 彼女こそ、Twitterの音声コミュニケーションツール、スペース内でTwitterニュースや、モノマネ、CM再現などで界隈を騒然とさせているまきぽんだった。 コスメコ
前回力士を紹介されたお話をしましたが、そこからもうしばらく経った頃の話です。 また力士の彼氏を持つ友達から連絡が来た。 「今度、彼氏と彼氏の部屋の人と4人で飲まない?」と。 「部屋」を「同僚」にすれば何ら違和感はないのだが、いかんせん「部屋」という言葉に、なぜだかものすごいパンチを感じる・・。 今回は彼女も私に紹介するというよりは、一緒に飲もうみたいな感じで誘ってきてくれて、最初から4人で会う形になった。 前回ドリンクバーに行った方と日中会ったのは浅草で、人通りも少ない
当時、mixiで知り合って一緒にカフェ巡りなんかしてた友達にある日彼氏が出来た。 「おめでとう~、どんな人?」 聞くと彼女は嬉しそうに 「力士なの!いいよー。カッコいいし、強くって!!」 という、予想のナナメ上行く答えをしてくれた。 交際相手に強さというものを重要視していなかった私は「はあ・・」という他なかったのを覚えている(笑) しばらくして彼女は、私にこういってきた 「今度さぁ、紹介したいひとがいるからさ!私と彼氏と4人で飲もうよ!」 と誘われた。 正直に言うと、お
クリスマスの翌日に行ったインドカレー店で、ジャージを着た集団が座っていた。席は離れていたのだが、声が大きかったので聞こえてきた話の内容からすると、高校の部活の顧問と学生の間柄のようにみえた。 私がシーフードカレーを食べていたら、おそらく顧問であろう人が突然話しだした。 「防衛大はいいぞ!国立だし学校行って、将来は幹部候補!その上お金貰えるんだから」 急にこんな暮れの時期に出てきたこの話題に、私は苦笑いをした。 大学3年の時に、女友達に誘われた合コン。 その子が地元の高校
先日、子供とフードコートでお昼にハンバーガーを食べた。 パーテーション越しに子供が、美味しい!という意味で親指をグッと立ててサムズアップのポーズをしてきたので、私も真似して子供に伝えた。 と同時に、あぁ・・この子たちはこれがもう日常なんだな、と思った。 コロナ対策で当たり前になったこの景色も、数年前まではなかった。 給食も班になっておしゃべりしながら食べると機会も未だないんだな、と思う。 私は食べることが好きだ。 その昔祖母が有名な占い師がいるというので、私のことをみても
気づいたら、クリスマス。 スーパーもショッピングモールも見ていて、一番ワクワクする季節だ。 クリスマスを過ぎても新年一色になるけれど、クリスマス前の華やかさとはちょっと違う気がする。 今日、お昼に久しぶりにケンタッキーを食べた。 ショッピングモールの一角で、この時期は一年で一番忙しいのだろうな、と予約中!と書かれたポスターを眺めながら並んで待っていた。 ここ数年は付き合いもあってケンタッキー頼むこともなくなったけれど、そういえば小さい頃は親がよく頼んでくれた。 ケンタッキ
この記事でも書いたけれど、私は一度転校している。 そして小学校三年生の夏休み明けに、元々住んでいた近くの学校へ戻ることになった。 父の赴任期間はまだあったけれど、祖母の体調が悪くなったことで私たちは帰ることになった。そもそも母も長くここにいることは想定していなくて、ひとときの核家族気分を味わってみたかったのかもしれない。 夏休み明けの帰りの会で先生から 「それでは、最後に皆さんへお話があります!」 という、皆うすうす知ってるのに勿体付けたような言葉。 いよいよか・・と、教壇
『今日から俺は!』の脚本及び演出家でもある、福田雄一さんのウィキペディアに小学校の頃、学期末に行われる「お楽しみ会」で毎回台本を書いていた、という部分がある。私はこれを読むと思い出す。 小学一年生の秋に父親の仕事の都合で、栃木県足利市に転校したことがあった。森高千里の「渡瀬川」に出てくる、あの街だ。 当時はまだ森高千里の歌は出来ていなかったけれど、私が住むマンションのすぐ横に渡良瀬川が流れていて、夕暮れ時は土手一面が茜色に染まり、とても綺麗だった。そこで私は日が暮れるま
先日、車のタイヤがパンクした。 その日私は仕事で気持ちがすっかりパンクして、ああ、たまには図書館にでも寄ろうと思っていた。 勤務先の駐車場から、お気に入りの音楽をかけながら出ると、ボコボコとした変な音が後からついてくる。この曲にこんな音ついてたっけ?ボリュームを切ってみると、どうやら車からだ。 駐車場の出口のバー付近まで来てしまったので、とにかく出ないことにはどうにもならない。 そこから図書館までは数分の距離だったので、着いてから確認しようと思った。 実は数日前に、旦那が
この話は、前回の↑の続きになります。 手術の日が決まった。 いつだったか覚えていないけれど、夏真っ盛りだったのは記憶している。本来ならば、出来たばかりの彼氏と最初に過ごす筈の夏。私は病室から一人で花火をみることになったからだ。 会社には事前に説明して、まだ新卒で入ったばかりだったので有給もなく、欠勤扱いとして一週間ほど休んだ。 母は上京して、私の家で寝泊りすることになった。 何度も来てもらって申し訳ないと伝えると、笑いながら 「私も一人暮らし気分を味わえるんだね」と言って
この話は、前回の↑の続きになります。 本格的な手術になるということで、その後の外来は術前検査のフルコースだった。 心電図やら血液検査、麻酔科の先生からの説明。広い大学病院の中を外来のたびに、あっちへこっちへと動き回った。おヘソが痛いだけなのに・・。 日帰り手術をした時の梅雨空は、すっかり青一面の夏空へ向かっていて、バス停で降りる度にだんだんとセミの鳴き声もうっとおしくなってきた。 術前検査で最も忘れられない出来事があった。 それは教授による術前診察。 担当医のおっとり女
この話は、前回の↑の続きになります。 K大学付属病院は隣県の郊外にあり、私の家からは電車とバスを使って1時間程だった。駅前からバスで数分の病院につくと木々に囲まれた中に大きな白い建物がいくつも見えてくる。おヘソ欲しいなんて言ったばかりに、とんでもないところに来てしまった・・。と思った。 大学病院での担当医は男性の大柄な先生と、女性で眼鏡をかけたおっとり女医さんの2人だった。問診ではとりあえず、虫眼鏡で観察され、写真を撮られ、後ろに座ってる実習生に説明したり・・まぁ大学病院
社会人になったばかりの22歳の年、これはそのときのハナシである。 私は卒業を目前に控えたある日、彼氏ができた女友達主催で飲み会をしたことがあった。その時にその子の彼氏が笑い話としてこう切り出したのだ。 「俺さ、ヘソのゴマとって入院したのよ(笑)」と。 その場にいた全員が爆笑だった。ただ一人、私を除いて。 私はその彼に 「それいつわかった?どんな風に痛かった?入院したの?手術したの?」 と矢継ぎ早に質問した。彼はちょっとビックリしながらも色々と教えてくれたあとに「ど
最近、神曲ポーカーという遊びをフォロワーさんとしている。 お題にそって、5曲選曲するというものだ。優勝者が次の優勝を決めるというルール。 先日私が優勝となったので、お題を決めることとなった。 当初、2つの候補のうちどっちにしようかなと考えていたのだが ふと種ともこさんのThe Rainbow song~虹の女神~を入れたいな、と思い、急遽お題を「虹」にしました。皆さん沢山の「虹」の楽曲ありがとうございます。 それで、この曲は2006年公開の「虹の女神」という映画のエンデ