時制が一個ズレる仮定法の導入
If I were you, I would call her.
これは仮定法過去の文で、
文の意味は、
「私があなたなら、彼女に電話したのになぁ(過去の話)」・・・ではなく、
「私があなたなら、彼女に電話するのになぁ(現在の話)」ですね。
ご存じ、仮定法には、
「時制が一個ズレる」
という特徴があって(現在の願望や事実でないことは過去形で、過去の願望や事実でないことは過去完了形で表し…なんちゃらかんちゃら)、
ここで多くの生徒が「難しそう」という気を起こし、拒否反応を持ってしまいます。
そんな生徒の拒否反応を吹き飛ばすために、
私は仮定法の授業の導入では、ある日本の歌(子供向け)を使っていました。
それが、これ。
まぁまぁ有名な歌かと思います。
聞いてみて、歌詞をみてもらえばわかりますが、
本当に、ありえないくらい仮定法の宝庫です!
現実にはあり得ないことを、こうだったらいいのにな、と。
そしてタイトルがまさに
「そうだったらいいのにな」ですから。
そう、日本語でも、
「現実はそうではないけど、こうだったらいいのになぁ」と、
現在の願望を過去形で表しています。
私たちも自然に時制をズラしているのです。
「日本語でも確かにそうだなぁ」と実感すると、
生徒たちは、なぜかすんなり納得してくれます。笑
まぁ、これでは、
根本的な解決にはなっていない(なぜ現在のことを過去形で表すのかは説明していない)ので、それは授業内でちゃんと触れる必要がありますが。
仮定法の導入のアイディアとして、参考になれば。