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「梅しょう番茶」で使う番茶はなぜ三年番茶なのか?
クリニック光のいずみでは、冷え性、生理痛、下痢、頭痛、インフルエンザ、胃炎などの方々にしばしば「梅しょう番茶」を自宅で作って服用することをお勧めしますが、自宅に番茶が無い人も多いようで、良く「番茶でないと駄目ですか?」との質問を受けます。
「茶色いお茶なら三年番茶でなくても温める働きもあるので効きます。」とお応えはしていますが、臨床的には三年番茶が一番良く効きます。どうしてかな? と考えていたら、食品中のシリカ(Si)含有量の表に行き着きました。
私が学んだルドルフシュタイナーの医学(以下アントロポゾフィー医学)では、私達が取り込む元素の中でも植物由来のシリカを治癒物質として大変重要視しています。アントロポゾフィー医学の理解では、人間の霊魂の主である「自我(Geist)」は、頭部に対しては、細分化作用を及ぼし、四肢代謝系に対しては、組織化作用を及ぼすと理解されており、胸部のリズム系が、それらの調停役を担っていると考えられています。
この理解を元に考察した場合、シリカの含有量の多い番茶を、梅干しの力と、醤油中のナトリウムとともに摂ることは、梅干しの殺菌中和作用が、腹部における邪気を取り除き(殺菌)、醤油のもつ生命力とナトリウムが、体温の上昇と個人的な意識の活性化をもたらし、シリカが個体全体に対しての「自我(Geist)」の力と光の貫入を導くことで、その人らしさを強化しながら自己治癒力を強め、疾患状態に陥った四肢代謝系の再組織化をもたらすものと推察されます。
クリニック光のいずみ
院長 石川眞樹夫