夜行バスがくれる「余白」
東京出張からの帰り道、私はよく夜行バスを利用します。節約という理由もありますが、それだけではありません。夜行バスには「余白」を感じられる、特別な時間があるのです。
普段の生活では、どうしても予定やタスクで頭がいっぱいになります。仕事に追われて、家のこと、誰かへの連絡、いつも何かに追われている。でも、夜行バスに乗ると、その「しなきゃ」を一旦忘れられます。
体ギリギリの狭いスペース。真っ暗な空間。何もできない。
これがいいんです。強制的に何もしない。眠るかぼーっとするか。
ただぼんやり座っているだけで、時間がゆっくりと流れます。
その感覚が、私にとっての「余白」です。
スローダウンして、心の中に新しいスペースが生まれる感覚。
カーテンに包まれているので、外の景色も見えません。これもいい。
何も見えないからこそ、外の情報に気を取られずに、内側に目を向けられる。エンジンの音やかすかな振動も、その「余白」を感じさせてくれるひとつ。
移動×余白。最高です。
余白があるから旅ができるのではなく、
旅をすることで余白が生まれる
夜行バスに乗るたびに思います。
閉じられた空間にいながら、気持ちが前向きになる。
その感じが、なんとも言えず心地いいです。
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