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残り61時間

公正取引委員会による排除命令の記者会見は月曜午後1時。
今は金曜の夕方6時。
記者会見までに残された時間は67時間。
さあどうする?

というところまでが前回でした。

緊急事態が起こった時にまずしなければならないことは
「問題は何か」です。

ここで感情的になってしまう方がいますが、それは危険です。
あの当時にもそういう反応をされる方々がいました。
ですが、感情的なってしまったら問題を悪化させることはあっても、良い方向へ向かわせる要素は何もありません。
自分が感情的になっているようだったら、第三者的に冷静に見てくれる信頼できる人を側においた方がいいと思います。

ここでは「排除命令とは何か」を把握することが肝心です。

排除命令は公正取引委員会が出す行政処分で、「あなたの会社には、この点について、こういう問題のある状態です。だからこの状態を排除しなさい」という命令です。

名称自体がわかりにくいので、現在では是正措置命令と改称されているようです。「是正しなさい」の方がわかりやすいですね。

そうとわかれば、
 ① 公正取引委員会は、自社の販売方法について
 ・どこが
 ・どのように
 問題だとしているのかを把握する。
 ② 公取から指摘された点にどう対応するかを考える
という2点に問題が集約されます。

ここで、公正取引委員会が記者会見して社名が公表されるので、自社のビジネスが影響を受けるのではないか、という問題もありますが、これを混同して考え始めると収集がつかなくなります。

ここでも「問題は何か」ということが重要です。

 1.排除命令への対応
 2.排除命令によるビジネスへの影響

というように問題を分けて考えなけばなりません。

また、この場合、行政処分である排除命令への対応が最優先でかつ必須であることは議論の余地がありません。

ですから、ビジネスへの影響を考えるのはその次になります。

排除命令への対応については、専務がいくつか素案を用意していたので、それについて議論し、それでも対応しきれていない公取からの指摘事項も含めて土曜日に検討することで金曜日を終えました。

公正取引委員会の記者会見まで残り61時間。


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