娘の視点がぐさっとくる。
ロンドンは本当に格差社会なんだな、と感じる事が多くなったのは子供を産んでから。
子供達は夫の意向で、ロンドンの私立校に通っている。学費は1人、年間30,000ポンドかかる。(日本円だと、年間1人600万円)
教育費に、これだけかけられるという事は、お友達の家はお金持ちである。親が有名人の子供も多い。
特に、ジュニアスクール(小学生)は、子供が小さいため、親の介入が多かった。
社会的立場、有名人、お金持ち度によって、ソーシャルステイトが近い家の子供達は、親も含め自然に仲良くなる。
見えないピラミッド、ヒアレルキーが存在していた。
子供は親よりも敏感で、娘は、自分はピラミッドの一番下と自覚しながらも、自分らしく、素敵に育ってくれていて、良かった。
シニアスクール(中学生)に上がると、半分は娘のように、小学校からエスカレーター式で上がってきた子、半分は中学受験して入学した子とミックスになる。親の介入がほぼないので、友人関係がより自由になって、とても良いと思っている。娘も中学校の方が楽しいらしく、ほっとしている。
私は娘と息子の送迎は、車から降りずに、子供が降りたら速攻帰るのだけど、小学校から一緒の娘の同級生の、とあるママは、毎朝ポルシェを横付けして、わざわざ車から降りているのを見て、
私「あのママ、わざわざ降りて、ポルシェ自慢してるのかなぁ、フッ 笑」
と言ったら、
娘「ママ、ポルシェなんてみんな持ってんのよ。あそこの家はお金持ちすぎて、ポルシェとか自慢するようなセコい家じゃないのよ。ママは嫉妬からの発言か分からないけど、みっともないわ。」
と言われた。
うちの娘、何とも健全に良く育った娘だこと。
実際、私立校のママの行動って、ちょっと鼻についたりして、娘に言うと、
娘「ママも、あれくらいお金があって、きちんとした教育を受けて、キャリアもあったら、ああなるわ。同じ事してるって。」
と言われた。あの人達の姿は、パラレルワールドの別の人生を生きている自分の姿かもしれないと思った。