似顔絵DEマチレポ☆日本代表VSスペイン
無敵艦隊スペインを轟沈! 蒼きジャイアントキラーの覚醒。
4バックに見切りをつけた日本代表。3バック左には谷口を抜擢。
遠藤と冨安は大事をとってベンチスタート。酒井は間に合わず。守備の要を欠く苦しい台所事情が続く。
【前半は死んだふり作戦】
戦前の予想通り、スペインが圧倒的にボールを保持。ポゼッションでじわじわ攻勢を強めます。
11分。セカンドボールを拾われ、アスピリクエタにフリーでクロスを上げられる。エリア内でフリーになったモラタの綺麗なヘッドで先制を許す。
クロスが良すぎて、ディフェンスの板倉ノーチャンスだったか。その後押し込まれるも、落ち着いたディフェンスで前半0-1で折り返します。
【絶好調のジョーカーたちが戦局をひっくり返す】
勝ち上がりには2得点が必要になり、勝負に出る森保監督。後半頭から堂安と三苫を同時投入。
迎えた後半48分。左サイド三苫の猛プレスから、ショートカウンターを発動。キーパーのミスキックを誘発し、堂安の強烈ミドルがスペインゴールに突き刺さる!
三苫→前田→伊東と続く怒涛の前プレスでボールをもぎ取った日本代表。ショートカウンターのお手本のような同点弾で士気を上げます。
さらに51分。右サイドをえぐった堂安が、キーパーとディフェンスの間にグラウンダーのクロスを差し込む。
滑りこんだ三苫が折り返すと、ゴール前で田中が捻じ込みまさかの逆転に成功。同点弾からわずか3分間で試合をひっくり返します。
今まで自陣に引きこもっていたにも関わらず、チーム一丸でクロスに突っ込む連動性が逆転弾を生み出しました。
耐える時間帯で存在感を発揮した中盤の守田と田中。遠藤の不在を感じさせない運動量で中盤の守備を引き締めました。
スペイン代表のようなテクニカルな繋ぎはできず、ポゼッションは完全放棄。リード後は浅野投入でロングカウンター一本槍で勝負をかけます。
68分、ついに我らが冨安の登場。しかも、対峙するサイドにファティとアルバが投入された直後のタイムリーな投入。
将棋の合い駒の様な完璧な最適解になり、右サイドからの攻撃を封殺。密かに勝負の分かれ目だったかもしれません。
【ドーハの歓喜に酔いしれる】
7分のロスタイムを守り切り、本気のスペイン代表に逆転勝利を収めた日本代表☆ 早朝の日本国民に格別の歓喜を届けました!
ポゼッションわずか17パーセントでの勝利はW杯史上初とか。しかし、効果的なカウンターが冴えわたり、劣勢を感じさせませんでした。
対するスペイン代表、足元得意なGKが自身の技に溺れた感があります。自陣深くでのポゼッションは自重すべきでしょう。
【ピックアッププレイヤー】
攻守両面で躍動した三苫選手。逆転アシスト後はサイドバックの位置でウイングのマンマーカーに。
足技と緩急を使い分けるフェラントーレスに食らいつき、粘り強い守備で突破を許さず。この守備強度の高さにはビックリしました。
先発を推す声も多かったですが、強敵相手には後半頭起用が正着かも。前半の耐える時間帯に三苫さんを消耗させるのは得策ではないでしょう。
左足のロマン砲でスペインを震撼させた堂安選手。逆転弾へ繋がるクロスも敵陣の急所をえぐっていました。
ドイツ戦の同点弾もけして容易ではない局面でした。大舞台にふさわしいズ太いメンタルが、ワールドカップで輝ける秘訣でしょう。
【土壇場で最適解を連発! 森保マジックの妙】
勝利への細い糸を手繰り寄せる絶妙采配で、手のひら返しの絶賛を受ける森保監督。
交代直後の堂安と三苫が2得点に絡み、ファティ&アルバ投入直後に冨安選手を合わせるなど、エスパー並みの好采配を披露。
今まで批判を受けてきたようですが、死のグループを1位突破した手腕は認められるべきでしょう。
【新たな景色は目前に……】
粘り強い守備から勝機を見極めた怒涛のカウンターで二強をなぎ倒した日本代表。
トーナメント初戦は難敵クロアチアと対戦。持ち前のチームワークで、史上初のベスト8以上を狙ってほしい。アジア旋風の先頭に立ち、戦いを続けてほしいものです。
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