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2020年という激動のとき、意識はどこに”いかり”を降ろしておけばいいのだろう
今年9年をむかえた東日本大震災にしても、19年前の9.11米国同時多発テロにしても、そのあまりにも悲惨な状況に私たちの精神は根底から揺さぶられた。得体の知れない闇の中に引きずりこまれていくような恐怖さえ感じたのは、私だけではないだろう。そうした社会の激動に精神が大きく揺さぶられたとき、意識はどこに焦点を定めておけばいいのだろう。
おりしも、世界中で新型コロナウィルス感染が猛威をふるい、人々の健康
人は何のために祈るのか
新型コロナウィルス感染が世界中で猛威をふるい、自然の前では人間がいかに非力であるか、あらためて思い知らされる。一日も早く感染拡大が止まり、そして世界中の感染者が早く健康を取り戻せるよう、祈らずにいられない。
そんなとき、科学者と宗教学者の共著『人は何のために祈るのか』が、あらためて「祈り」への想いに深みを与えてくれる。
著者は、遺伝子研究の第一人者である村上和雄 筑波大学名誉教授と、宗教学者の
「星空の世界遺産」への想い
昔から「満天の星空」に強く惹かれてきた。ただの「美しい星空」ではなく、あくまでも「満天の星空」に。
若い頃から登山や国内外への旅行をしてきたので、「美しい星空」であれば空気の澄み切った場所で何度も見てきた。しかし、「満点の星空」といえるよう出会いは、これまでに数回しかない。
その数少ない体験の中で、オーストラリアで見た「満点の星空」は、本当に凄かった。
小高い山の上に立ち、空を見上げた瞬間、
子供の頃の友人の死が、私の心の奥深くに蒔いた種
幼稚園の時からの友達だったY君は、小学校2年生のときに交通事故で亡くなった。彼は生死に関する不可思議なことをいくつか遺していったが、それが私の死生観の形成に大きな影響を与えてきた。
彼は自転車に乗っていて転倒し、バスにひかれて突然に逝ってしまった。
彼と仲のよかった友達は、私を含めて3人いた。私たち3人は、彼のお葬式以降も何かと彼の家に行き、お線香をあげ、彼のお母さんとY君のことを語りあった