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mute 耳を澄ます

無意識に右回し・・左回し・・

ゆっくりと首を回していると、
頚椎(けいつい)の音が聞こえる。

小さく、メリメリ、ミキッ…。
(そうそう、年齢のせいかも知れません。)

目を閉じていると、いっそう耳に届く。

なるほど、あらゆる関節は
動かすときに何らかの音を発している。
内臓もそうなんだろう。

身体ごとで声を出している。

おどるとき、身体の声(ノイズ)と
一緒におどっているんだな…。
なんだか心強い。

ちなみに
私は右耳がほとんど聞こえていませんが、
生活に不自由は感じていません。

ただ幼少時、こども会の運動会。
目隠しをして、
お友達の叩く小太鼓の音をたよりに
競走するかけっこでは、
がんばって走ったものの、
ホイッスルがなり、さて、目隠しを外して・・息を切らしてキョロキョロ
(どうやら方向感覚にも問題があるらしく)

案の定『アレ?ここはどこ…?!』

誘導してくれたお友達ははるか遠くで
小太鼓とバチをぶらん…とぶら下げて
遠くの私をじーっと見ていましたっけね。
何だかごめん…と
心で思ったけど聞こえてなかったよね。

こんな身体と一緒に。
長ーいお付き合い、明日もよろしく。

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