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人当たりが良すぎて、孤独だった

みんなと上手くやれてる。
そう思われていた。
雑談も会議も、完璧な空気感。
でも、なぜだろう。
この距離感の正体は、
実は深い孤独だった。
その気づきが、
全てを変えた。


「みんなと仲良くできている」その自信が、逆に孤独を生む

会社の中で、僕は「人当たりが良い人」だと思われていた。
いつもニコニコしていて、雑談ではみんなを笑わせ、
会議でも、適切なタイミングで発言し、場を盛り上げる。
誰とでもうまくやれるし、困ったときには頼られる存在だと自負していた。
周りから見れば、理想的なチームプレイヤーだったのかもしれない。

でも、何かが違った。
この「上手くやれている」という感覚が、だんだん重く感じるようになっていた。
みんなが僕に対して持っている「安心感」に、
どこか違和感を覚え始めていたんだ。

それは、言葉にしづらいけれど、少しずつ積み重なっていった感覚だった。
例えば、誰かが本当に悩んでいるとき、
その悩みを深く聞いてあげたことがなかった。
僕はいつも軽やかに、他人の話を聞くフリをしていた。
それでも誰かが笑ってくれれば、自分は「仲間」として十分に役割を果たしていると思い込んでいた。

でも、そんな関わり方をしていたから、
本当に深い意味での繋がりは生まれなかった。
どれだけ周囲と上手くやれていても、
どこかに壁があったんだ。

「人当たりが良い」ことに隠された本当の自分


その気づきが本格的に芽生えたのは、
ある日、同僚からこんなことを言われたときだった。
「長谷部さんって、誰とでもうまくやれて、すごいよね。
何でも話せそうな感じがするけど、
逆に、あんまり本音を聞いたことない気がするな。」

その言葉が胸に突き刺さった。
「本音を聞いたことがない」とは、どういう意味だろうか。
自分では、他人に対して心を開き、気を使っているつもりだった。
でも、実際はそうじゃなかったんだ。

実は、僕は他人に対して「気を使う」ことで、
自分の本音を隠してしまっていた。
周りの期待に応えたくて、
誰からも嫌われたくなくて、自分を押し殺していたんだ。

それが、僕の「良い人」像を作り上げていた。
だけど、同時にその「良い人」でい続けることで、
深い関係を築くことができなくなっていた。
ただ、みんなと上手くやれているだけで、
心の中では深い孤独を感じていた。

孤独を感じる理由。それは、「他人に合わせすぎていたから」


そう考えたときに、ふと振り返ってみた。
今まで、何度も人の期待に応えるために
自分を変えようとしてきたことに気づいた。

例えば、誰かが困っているとき、
すぐに解決策を提案したり、励ましたりしていたけれど、
本当にその人が求めているのは、ただ話を聞いてくれることだったり、
ただ一緒に黙って座っていてくれることだったりすることがある。

僕はそれを見逃して、
自分の得意な「空気を読む」スキルや、
相手に喜ばれる「良いこと」をやろうとしていた。

その結果、相手は僕に対して感謝してくれるけれど、
どこか本当に深い部分で心が通じ合っているわけではない。
まるで、表面だけの関係が築かれていくような感覚だった。

僕は、他人の顔色を伺うことで、
自分の本当の気持ちを押し込めていた。
その「気を使いすぎた」結果、
深い人間関係が生まれなかったんだ。

何も考えずに、ただ「素直でいる」ことの大切さ


その気づきをきっかけに、
僕は少しずつ変わろうと決心した。
最初は「何も考えずに素直に接すること」に
抵抗があったけれど、徐々にその大切さを実感し始めた。

会話の中で、相手がどう感じているかを
無理に先読みすることをやめた。
自分の気持ちや、相手が本当に求めているものに
気づくことができるようになった。

一番大切だったのは、
「無理に良い人になろうとしない」ことだった。
素直な自分を見せて、
相手にも素直に接することで、
より深い関係が築けるようになった。

例えば、仕事の中で失敗をしたとき、
今までなら「大丈夫」と言って、
それを隠そうとしたけれど、
素直に「助けて欲しい」と言うようになった。

その結果、同僚や上司からも、
本当の意味での支援を受けることができ、
関係がより深くなったことに気づいた。

孤独を乗り越え、深い繋がりを求めて


最終的に、僕は「誰にでも好かれる良い人」をやめ、
本当の自分を見せることを大切にするようになった。
それが、僕の孤独感を解消する一番の方法だと気づいたからだ。

他人に期待しすぎることなく、自分を大切にすることで、
本当に大切な人間関係が築けることが分かった。
心から信頼できる人と出会い、
その関係がより強固なものになる。
その過程で、僕は本当の意味で孤独を乗り越え、
「孤独を感じない」自分へと変わることができた。

今では、無理に誰とでも仲良くしようとせず、
自分にとって本当に大切な人との関係を築くことができている。
その結果、以前よりもずっと幸せを感じることができている。

結局、僕が学んだのは「誰とでもうまくやる」ことが
必ずしも良いことではないということだった。
無理に他人に合わせるのではなく、
自分を大切にして、素直に接することで
より深く、意味のある人間関係を築けるようになる。
そのプロセスを通じて、
本当の自分を受け入れてくれる人たちと
出会えることに気づけた。

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長谷部悠斗//お話を聴くひと😽
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