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完璧な「気の利く人」を演じることに疲れて、「めんどくさい人」になると決めた日から、チームの信頼が深まった話

先回りして気を利かせる。
言われる前に対応する。
「頼れる」と評価される反面、
その期待に押しつぶされそうな毎日。
ある日、思い切って
「それ、めんどくさいです」と口にした瞬間、
意外な展開が待っていた。

自分を犠牲にしていた毎日


「頼れる」って言われること、
悪い気はしなかった。むしろ、自分がしっかりしないと、
チームが回らなくなってしまうんじゃないかと思って、
ついつい他の人のために動いてしまっていた。

例えば、誰かが作業に詰まっていると、
すぐに手を差し伸べて、「こうした方がいいんじゃない?」とか、
「こっちの方が早く終わるよ」なんて、
気づいた時にすぐにアドバイスをしていた。
でも、そうやってやり過ぎていたせいで、
次第に自分のことが後回しになっていったんだよね。

なんか「自分が頼まれるのが当たり前」って、
だんだん思ってきてしまって、
でもそれって、実は自分を犠牲にしていることに気づけなかった。
「これもやっておかなきゃ」「あれも手伝わなきゃ」って、
知らず知らずのうちに自分が溶け込んでいって、
結局、自分の時間も、エネルギーも全部使い果たしていたんだ。

期待される役割に押しつぶされる日々


「頼りにしてるよ」「君に任せる」
そんな言葉をかけられることが多くなって、
最初は嬉しかった。でも、次第にその言葉がプレッシャーに変わっていった。
「みんなに頼られてるんだから、何とかしないと」
「僕がやらないと、みんな困るんじゃないか?」
その期待に応えようと必死になればなるほど、
疲れてしまって、どんどん無理していったんだよね。

そして、ふと気づいたんだ。
「なんでこんなに必死になってるんだろう?」って。
自分の心の中で、何かが壊れていく感覚があった。

「めんどくさい」って、言った瞬間


そんなある日、またチームの誰かから、「これお願い!」って頼まれて、
その瞬間、なんとなく気持ちが急に冷めていった。
「またか……」って、正直、少しイラっとしたんだ。
でも、その時にふと思ったんだよね。
「もう、こんな自分が続くのは嫌だ」って。

だから、その日、思い切って言ってみた。
「それ、めんどくさいです」って。

その瞬間、空気がちょっと固まったんだよね。
みんな、驚いた顔をしていたけど、
その後、なぜか変わったんだ。
誰もが、なんとなく「無理しなくても大丈夫なんだ」と思ったらしい。

「頼まれたことをすぐにやる」っていう自分のパターンが、
みんなの期待を無意識に高めていたことに気づいた。
でも、これからは「自分の限界を言葉で示す」ことが大事なんだって、
その瞬間に学んだんだ。

変わったチームの雰囲気


それからは、自分から「お願い」ができるようになった。
「ちょっとこれ、手伝ってもらえませんか?」とか、
「今はちょっと無理です」と言ってみたり。
最初は少し照れくさかったけど、
だんだんそれが普通になった。

意外なことに、チームのみんなは、
僕がそう言うことを全然嫌がらなかったんだ。
むしろ、「あ、今度はどうしても頼んでみよう!」とか、
「自分からお願いしても大丈夫なんだ」と感じたらしい。

その結果、今までよりもずっとお互いに協力し合って、
無理に「できることをやらなきゃ」って思わなくても、
うまくチームが回るようになったんだ。

結局、無理をしないことが信頼を生む


振り返ると、「気を利かせること」や「頼まれること」が、
必ずしも信頼を深めるとは限らないんだなって思った。
むしろ、「無理しないこと」、
「自分の限界を伝えること」が、
本当の意味で信頼を生むんだって。

「めんどくさい」と言うのは、
決して悪いことじゃないんだ。
むしろ、それが本当の「信頼」の証拠だと思う。
みんなが気を使い合うことなく、お互いのペースを尊重できる関係。
その方が、結果的に長く続くし、お互いに安心できるんだよね。

めんどくさい人になると決めた


「めんどくさい人になる」と決めたことで、
僕自身も楽になったし、
チームのみんなも、自然体でいられるようになった。
気を使い過ぎて疲れている人がいるなら、
ぜひ一度、思い切って「めんどくさいです」と言ってみてほしい。
きっと、そこから新しい信頼が生まれるから。

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長谷部悠斗//お話を聴くひと😽
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