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【セルフライナーノーツ】#03. ごめんあそばせ feat.桑原しおり【Re:Lease】

[前記事]
#00.はじめに
#01. Re:Structure
#02. 暁スリーパー


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【クレジット&歌詞】

作詞:小田貴音 作曲:小田貴音 編曲:万貴音


【楽曲解説】

RCCテレビ「イマナマ!」番組内コーナー「イマオシ3 ごめん遊ばせ!」テーマソング(2021.04〜2022.09)。この楽曲についてはシングルリリース時にライナーノーツを書いているので、まずはそちらを。

この記事でかなり詳細に解説されているので、今回はアルバム用の再構成で何をどうしたか、を書きます。


【シングル版との違い】

元のイメージがあるので劇的な変化は狙わなかったんですが、アルバム版の制作で主としてやったのは「空間を広げて、緩める」ということ。

シングル版では1曲で強力にプッシュする必要もあったし、主にテレビから聞こえるものという想定だったので、どの角度から聴いても安定するようにステレオ感(L-Rの広がり)はあまり重視せずまとめました。聞くところによると一時期はモノラルミックスが流行ったりもしたようで、音の聴こえ方の評価も様々だなと感じます。

対して、アルバムミックスではよりワイドな音像を意識して、広がった空間の中で音がリラックスして聴けるものを狙いました。他の楽曲との馴染みを良くする狙いもありつつ、”押しの強すぎる音”って繰り返して聴くと味が濃くてしんどくなると思ったので。推し曲ではあるのですが、アルバムでは座りの良い絶妙なポジションにしたかった。前2曲がシリアスモードなので、直後にハッピーソングが豪速球投げてくると面食らいますしね。アルバム作る時はこういうこと考えるのが面白い。

これがまずメインの変更点。他にもボーカルの一部にディレイパートを追加してます。これも言わば空間系の変更点、アイドルソングの”合いの手”を実際に入れてみたやつです。これは軽めの追加要素ね。

最後3点目、多分ほとんどの人は気づいてないと思うんですけど、実はメロディ自体を変えてます。具体的に言うとサビの2ヶ所(2音)だけピッチを微妙に変更してるんです。笑 これはむしろ誰にも気付かれないのが勝ち、という実験的で微妙な変化。

これは「合ってないから直した」ではなく、調味料の配合を少し変えてみたぐらいのものです。メロディって音楽において絶対的な強さを持ってるんだけど、そこに対しての考え方に少し幅を持てた気がしていて、繊細さと懐の広さをジャッジする新しい結果が得られたように思います(マッドサイエンティスト)。


シングル版の音源も貼っておきますね。気になる方は反復横跳び的に聴き比べてください。


次回は#04.「Stay Smile」のライナーノーツ。万貴音お得意の4つ打ちポップの進化を垣間見られるキラーチューンを改めて掘っていこうと思います。

ではまた。

万貴音 小田貴音


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・シングル「ごめんあそばせ feat.桑原しおり」
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・シングル「にらめっこ」
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