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努力もせずに文句だけ言う人

なんだかIT界隈にStanford大学に通った人がいるらしくて、その人が色々と悪口を書かれているとかなんとか流れてきた(詳細やその人については知らない)

それで「努力もせずに文句を言う人」という例の言葉がIT界隈の著名人が発していたのをみて色々と身に覚えがある。

「現状維持し続けたいから努力しない。変化したくないから努力しない。私は特別な人間なはずなのに認められない。あの人(滅茶苦茶努力している人)が認められているのは気に食わない。ずるい。この世界が悪い」

昔、そう言う人と親しくしたことがあったが、こう言う人と親しくすると心が荒む。自分に対して「こんな人間性だから友人がいないんだよ」と捨て台詞を吐かれていたけれど、多分こういうことをいう人は最終的に1人になるんじゃないかと心配になるばかりである。

人は良くも悪くも変わってしまう。かつての知り合いはこういう人ではなかったのであるが、気づいたらそうなっていたように、人柄とは絶えず変わってしまうのである。自分の自覚のないまま良くも悪くも時代に合わせて変化する。

変わらないためには努力なしでは変わらない自分にはならない。絶えず変化していく世の中で自分が変わらない状態であり続けるためには現状維持できるだけの陰ながらの努力をしなければ無理なのである。生きている以上老化もあるのだから、進化するか退化するしかできない。

皆が特別であることは事実だろうか、故に特別な人間なんて存在しない。特別な人間に見える人ほど陰ながら努力していて、その人は怠惰を極めているわけではない。

また「ずるい」と言葉を他者に発することが一番狡いのではないかと思う。誰もがそれぞれに問題を抱えて、それでも自分のコマだけを使って生きるしかない。自分のコマが悪かろうがよかろうが、努力する人は良く見せようとして生きている。ただよくみせているだけであり、実際は苦労していることは往々にしてある。

努力もせずに文句を言う人、と人から言われてしまうことが一番恥ずべきものであり、そして一番なりやすいものであると個人的には思う。他者を否定することは努力をするよりも簡単だからである。

世界は確かに矛盾に満ちていたり、自分の都合なんか見てくれない。勝手に時は進むし、変化や状況に対して立ち止まらせてくれない。過去に戻らせてもくれない。否が応でも未来に向かうしかない。未来に向かいたくない、変化したくないという人もいるが、自分の老い、自分の怠惰を見たくないと言う逃げ腰なのではないかと思う。

今が一番古い時代だと思えば、今ならまだやり直すことができる。やり直しはいつでもできる。それを逃げては醜く老いるしかなくなる。

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