VRと現実を歩く
はじめに
はじめましての方ははじめまして。
知っている方はお久しぶりです。
まきなです。
今回は、VRChatをはじめとするVRSNSをプレイするユーザーにとって、
切っても切り離せない「現実」についてです。
ユーザーはVR上の存在などではありません。
正真正銘、現実に生きる人間がVRをプレイしています。
そのため、現実に起こる問題は時として
VRをプレイする環境を大きく左右します。
「現実」と「VR(Virtual Reality:仮想現実)」は、別物のようでいて
実際は不可分。
この記事では、私自身の実体験を交えて「VRと現実」について記述します。
※この記事において、VRとはVRChatを含むVRSNSを指します
なぜユーザーはVRをプレイするのか
VRの世界が好きでプレイするユーザーにとって、VRの世界というのは
自分にとっての理想が大なり小なり実現した世界と言えます。
現実生活を送るために必要があるかと聞かれれば当然必要はないものなので、必ずそこには「好きだから」という理由が付随します。
VR内で発生した問題によって現実の自分に支障をきたしてしまうといった例はあれど、
「VRの世界が何ら好きではなく自分にとってVRの世界が理想ではないのに長時間プレイしている」ユーザーは極めて稀でしょう。
同時に、VRが好きでプレイしている人で
「現実世界こそ自分の理想100%の世界だ」と感じる人も少ないと
思われます。であればVRをプレイする必要がないので。
つまるところ、VRユーザーはVRが好きでプレイしている。
当然といえば当然です。
VRと現実
では、VRだけしていれば現実生活が送れるのか?
これが出来れば理想ですよね。
一部の、VRを仕事にしている人などはこれは「そうだ」と答えるでしょう。
しかし、これも当たり前ですが多くの人にとってこれは「否」です。
理由としては第一に、お金。
VRをプレイする以前に現実世界に生きる以上生活費、光熱費、家賃などが必要ですし、VR機器やPCを用意するのにもお金は必要です。
必要なお金が揃っているなら問題ありませんが、
多くの人はそうではないため必然、お金を稼ぐために現実で働きながらVRをプレイしている人が殆どです。
第二に、社会生活。
こちらがこの記事の本題となります。
これはお金を稼ぐために働く、という話にも関わることですが
人は生きている以上、自分以外の人と関わらずには居られません。
仕事をしてお金を稼ぐのなら仕事先・取引先の人と関わってお金を貰う必要がありますし、そうでなくとも家族・友人・他人の一切と関わらずに生きていく、というのは難しいことです。
生きていてVRをプレイしていく以上、人は何かしら現実の社会の中に
身を置いていて、その中で生活していく限り社会に生きる他人からの影響を無視できません。
常にVRユーザーは、現実の社会生活とVR空間を行き来しているのです。
では、現実から受ける他人からの影響とは何か。
つまるところ、VRをする人にとって最も重要な現実の問題といえばコレと
なる訳です。
それは時に金銭的な問題にもなりますが、ここでは精神的・肉体的な問題を取り上げます。
現実の影響
まずは、私が現実で抱える精神的・肉体的な問題を少々お話しします。
私はVRSNS「VRChat」が大好きで5年プレイしているヘビーユーザーですが、実のところVRChatを頻繁にプレイしているか、と言われるとNOです。
今の私のVRChatプレイ頻度は、
正直なところ一週間に1~2回あるかないか。
もしくは、問題を抱えている時はそれすらありません。
ではその理由は何か?というと、
まず第一に私には肉体的にVRの障害となる持病が存在します。
それは障害とはなれど一切重篤なモノではなく、本来日常生活に問題をきたす類でもありませんが
仕事や日常生活による肉体の疲労によって調子の上下があるモノではあり、
調子が悪いとVRをプレイするに当たっては障害となるため
仕事等で持病の調子が悪い日は、
VRのプレイを断念せざるを得ない現状にあります。
また第二の理由ですが、私は精神的に弱い面があり
特に仕事の人間関係から受けるストレスに非常に弱く、
過去にパニック障害と診断された事があったり、
あまりにストレスが嵩んでしまっていると、
VRChatのような人と触れ合う環境そのものを遠ざけてしまう所があります。
私にとってVRChatは精神面の助けになってはいますが、
あまりにストレスに気持ちを支配されていると、
VRChatの中で人とコミュニケーションを取る際に
過度に余裕がない反応をしてしまうのです。
現実から受けるストレスが私がVRChatをプレイする上で大きな障害となっているのが今の私の現状です。
また、これらの理由以外にも単純に仕事による過労やそもそも仕事で拘束されてプレイする時間がない場合もあります。
あくまでこれらは私の事情ではあります。
「それはあくまで貴方の都合」と言われると何も言えません。
ですが、実際私の目に映る範囲でも、現実の社会から受ける様々な問題でVRのプレイに影響が出ている例を確認しています。
VRと現実を歩く
ここまで述べたように、結局のところVRをプレイするのは現実に生きる人間で、VRのプレイに現実の問題は無視できないというのが私の結論です。
しかし、では現実の問題があるからVRはある程度諦めるしかないのか?
という話をすると、私はそんな事はないと思っています。
そもそも我々ユーザーは、VRが好きだからこそプレイしているのです。
好きな事を諦めるというのは心身上良い事とは言えません。
肝要なのは現実と、VRを含む私生活の両方に無理のない程度に折り合いをつけること。
両方を健康的に行き来できるように生活することが、
最も大事な事だと思います。
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