コメダ珈琲店の待ち時間が長い理由
こんにちは。
牧 菜々子です。
幅広い世代に人気の、コメダ珈琲店。
店舗数も、ここ数年でかなり増えました。
モーニングサービスがおトクなので、特に土日や祝日は、待ち時間が発生します。
この待ち時間が、長いのです。
けっこう、長い。
どうして、コメダの待ち時間は長いのか。
その理由は、先に座ったお客さんが、ゆっくりするからです。
ゆっくりするから待ち時間が長くなる
先に席についたお客さんは、ゆっくりくつろぎます。
店員さんも、早く出て行ってくれるように急かしたりしません。
そもそも、「早く出て行ってくれればいいのに」なんて、全然思っていません。
店の入口には、「すぐにはご案内できない場合があります」の貼り紙。
「待ち時間が長いですよ」ということです。
それでも、他のお店に行かない。
コメダで、待つ。
どうしてかというと、この価格でここまでゆっくりできるお店が、他にないからです。
並んで待っている人からは、席の様子が見られない店舗設計。
たっぷりサイズのメニュー展開。
「ゆっくりする」から、待ち時間が長くなる。
というわけです。
回転率を上げることはしない
コメダが、回転率を上げようと思えば、できます。
価格を上げようと思えば、できます。
待ち時間を短くしようと思えば、できます。
でも、それをしていない。
その理由は、この価格でゆっくりしてもらうことで、お客さんに満足してもらえることを知っているからです。
もしも、回転率を上げ、価格を上げ、待ち時間を短くすれば、利益は急増します。
でも、ひと段落したところで、右肩下がりになるでしょう。
他のお店に行くからです。
待ち時間が長くても、ゆっくりしてもらえれば満足してもらえることを、コメダは知っています。
「すぐにはご案内できない場合があります。」
この貼り紙に、「その分、一旦お席についていただいたら、ごゆっくりお過ごしいただけます。」の文言を足せば…。
待っている間の気持ちも、ちょっと変わるかもしれません。