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平凡な学生が、パリで大学院生になる③パスポート・タラン 前編
マニアック人文学系/語学は日本で独学と、自信はないが、
研究に対するやる気はある学生が、パリで大学院生になっている経験を活かし、情報をシェアしていきます。
今回は、パスポート・タラン(Passeport Talent)についてです。
2024−2025から、フランス政府奨学金(Bourses France Excellence Japon)を受ける博士課程(Doctorat)の学生は、この長期ビザを取ることになりました。
CAMPUS FRANCEの説明ページ
日本で手続きを行って出してもらう3ヶ月の「一時的なビザ」と、
フランス入国後にそのビザを延長することで「長期ビザ」を発行してもらう手続きがあります。
それぞれの手続きについて、必要書類やどのくらいから準備するのか、私の経験ベースで紹介したいと思います。
長いので前後編に分け、今回の前編では日本で手続きするものを書いていきます。
日本で行う申請 「PASS.TALENT CHERCHEUR」短期ビザ
①申請時期
受入れ協定書 (convention d'accueil)が取れ次第〜出国1ヶ月前まで
受入れ協定書 (convention d'accueil) は、受入れ教育機関から対象者宛てに発行されるのもので、自分で用意できないので時間がかかります。
他の準備書類は、以下に記載しますが基本的に自分で用意できるので、受け入れ機関からこれが送られ次第、ビザの手続きを進めることができます。
出国1ヶ月前までというのは、体感結構ギリギリ
6〜8月の夏休み期間は、交換留学生及びブルシエ専用のビザ申請枠があるので、そこから予約を取ります。(専用のURLがあり、ビザやブルシエの担当からリンクが送られてきます)
きちんと書類が揃っていれば、1週間ほどでビザの貼られたパスポートが家に届きますが、足りない書類をメールで送る場合もあります。
私は結構ギリギリまで受入れ協定書 (convention d'accueil)が届かなかったので、出国のちょうど1ヶ月前に申請しました。
できればもう少し余裕を持って、申請しておいたほうがいいので、大学院への出願の時に「入学許可証 (Certificat de scolarité)と一緒に受入れ協定書 (Convention d'accueil)もくれ」と事務方に言っておくといいかもしれません。
②必要書類
0:ビザセクション予約票(メール画面のQRコードでも可能)
1:長期滞在ビザ申請書、レセピセRécépissé France-Visas
2:カラー写真(35x45mm、背景白)
3:パスポート(原本+身分証明証ページ(写真のついている見開きページ)のコピー
4:入学許可証 Certificat de scolaritéのコピー
5:フランス政府奨学金合格証明書
6:受入れ協定書 Convention d’accueil
7:レターパックプラス600
※ブルシエはビザの申請料金を支払う必要がありません
1:これはFrance-Visasのサイトに書き込む形で長期滞在ビザ申請書を作るとPDFが出来上がります。レセピセはそのPDFの一番最後にバーコード付きでくっついてきます。
2:サイズを間違えると撮り直しになります。一応ビザセクションに証明写真機はありますが、交換留学生及びブルシエ専用のビザ申請枠が設定されている期間は窓口がびっくりするくらい混雑しているので、迷惑をかけないようにあらかじめしっかり準備しておきましょう。
5:フランス政府奨学金に合格すると、メールで送られてくる公式結果通知(合格証)で大丈夫だとは思うのですが、奨学証明書Attestation de bourseはフランスのCampus Franceに申請すると意外とすんなりメールでもらえます。大学院の授業料免除など、他の申請でも使う場合があるので貰っておいて損はないと思います。
7:きちんとお届け先に自分の住所を書いておきましょう。交換留学生及びブルシエ専用のビザ申請枠が設定されている期間は窓口がびっくりするくらい混雑しているので(以下略)
③届いてからやったこと
1週間ほどで、「PASS.TALENT CHERCHEUR PT4 VLS」と書かれた短期ビザのついたパスポートが返却され、
提出した受入れ協定書 Convention d’accueilも、一番下に在日フランス大使館のハンコが押されて帰ってきました。
このハンコ付きの受入れ協定書 Convention d’accueilは、短期ビザの方も、長期ビザやSecurité Socialeの申請に使うので、スキャンを取っておきましょう。
フランスに来て、入国審査の際に確認されたのと、
在仏日本大使館で出生証明書 Certificat de naissanceや婚姻証明書Certificat de mariageを取得する際、提示を求められました。
以上が、日本で取る短期のビザの概要になります。
いかがでしたでしょうか?
この手続きについてはあくまで2024年での情報ですので、更新される可能性があります。
わからないときはビザセクションのホームページにお問い合わせフォームがあるので、念入りに確認しておいた方が良いでしょう。
次回は後編、フランスに入ってからの手続きについて書いていきます。