学振挑戦中の人文学系修士が生活費確保のためにやっていたこと
こんにちは、マキ(@makin0makin0)です。
ここでは、一応学振DC1という箸やら棒やらに辛うじて引っかかった私が、
万が一のために調べていたこと、やっていたことについて書いていきたいと思います。
「自分は学振に受かる」と自信を持って言える人なんてそうそういないと思うので、
二重三重のセーフティーネットを張っておいて損はないと思います。
第一のセーフティーネット「大学院生向け『給付型』民間奨学金」
第二のセーフティーネット「中学・高校非常勤講師」
に分けて書いていこうと思います。
文量が長くなる気もしますが、一気に載せます。小出しにするの、ずるい気がする。
教員免許状をお持ちなら全編読む価値あると思いますが、
お持ちでない人は、前編だけ読んで参考にしてください。
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第一のセーフティーネット
大学院生向け『給付型』民間奨学金
「大学院生」「財団」あたりで調べると、
研究助成ばかりがヒットして個人向けの奨学金がなかなか出てこず、
あれも違うこれも違うとなった経験がおありの方は多いかと思います。
その中でも人文学系(文学・美術を専門とする学生は特に)博士課程の大学院生向けの民間奨学金はめちゃくちゃ少ないです。
理系でも、おそらく専門分野によって多い少ないがあろうかと思います。
「人文学系も応募可能」で、「使用用途に制限がなく」「生活できる程度の支援が月額で受けられ」「生活費とは別に学会参加費の補助が出る」という財団の奨学金は私が調べ上げた限り、
本庄国際奨学財団の日本人国内大学院生奨学金だけでした。
財団への申請は、2021年度ベースですが前年度の9月1日〜10月31日。
つまり、学振の結果が出てから出してもいいというスケジュール設定です。
財団への申請書類は、項目を見てみると、
学振DC1−2の申請書で書いたことが活かせる内容になっています。
他にも専攻や出身地によって出せる奨学金はいろいろあるでしょう。
奨学金.net https://xn--kus49bd41h.net/
というサイトがその辺りを列挙しているので、しらみつぶしに当たってみてはいかがでしょうか。
大学によっては、入学年の4月ごろに、大学を通じての民間奨学金へ推薦する推薦候補者に登録する手続きが行われたりします。
学振が取れなかった時のために、どういう制度が存在しているのか、大学の学生部・学生支援部・学生センターあたりの名前の部署に問い合わせてみてもいいかもしれません。
第二のセーフティーネット
中学・高校の非常勤講師
人によってはこちらが第一のセーフティーネットになる人もいるかもしれませんが、
第一と第二とで違うのは、自分の研究の時間がどれほど取られてしまうかということです。
中学・高校の教員免許状は、学者を目指そうという人にとっては、
学部で取れる(が労力をものすごく使う)人生における大きな保険になります。
私が学部に入学して、何となくで教職課程を取っている時に、
今の指導教員に「この世界で研究を続けていくつもりでいる」と言ったのですが、
指導教員に「取っとかないと死ぬぞ」と軽く脅された記憶があります。
確かに、あるのとないのとでは雲泥の差。
持っていることの安心感もそうですが、
研究一辺倒になってスランプに陥ったときに、役立ったりもします。
案外自分が持っている他のツールから、
解決の糸口が見えてきたりすることってありませんか?
できれば中高両方の免許を取っておくことをお勧めします。
確かに、中学免許を取ろうと思えば、単位を取らなきゃいけない授業も増えるし、
演習だとか実習だとかいうものが増えたりしますが、
その半年かそこらの苦労と、今後食っていけなくなるかもしれないという未来を天秤にかければ、
お安い御用、ですよね?
さて、教員免許を持っていたとしても、いったいどこで働けばいいのか、どこに求人が出ているのかという話になります。
常勤職であれば教育委員会や私立学校連盟等々を通じて、ということになるでしょうが、
1年契約、非常勤職、学生歓迎、週3日くらいの募集を探すとなると、プラットフォームを頼るしかなくなります。
おすすめは
エデュケーショナル・ネットワーク https://www.edu-network.jp/
ものによっては教員免許云々関係ないものもありますのでメールでの通知を登録しておくことをおすすめします。
私は、教員免許持ちかつ常に何らかの保険をかけておかなければ不安な臆病者なので、
学振が受かってからも、こまめに情報は見ています。
教員免許、ただの紙にしてしまうのはちょっともったいない気もしますしね…
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いかがでしたでしょうか?
大学の同回生が就職して社会人になっていると、
何だがいつまでも学生の自分って…と卑屈になったりもしますよね。
常にいくつも保険をかけて、万が一に備えておくことは、
そんな時の心の支えにもなりますし、安心して研究に向かうためにやっておいて損はないと思います。
コメント・質問などなどあればTwitterまで(@makin0makin0)