猫又ふぁんたじあ
猫と私 な話。
もし、猫が好きか?と聞かれれば「多分好きなんだろうね」と応えるだろう。
どの生き物にも共通するが、同じ猫は一匹とていないから、もちろん苦手な猫だって存在する。
団地に住んでいた頃、ハングリー精神とサバイバルライフに長けた猫たちが団地の彼方此方にニャァニャァといた。
此奴はカモだとばかりにどこまでも追いかけてくる猫先輩と、ランドセルを背負いながら泣きべそを掻き掻き家まで全力疾走する小学生の私。
圧倒的に猫のパワーバランスが私より上だった為、テレビCMでオヤツを舐めまくる愛らしい顔を見ても「能ある猫が爪隠してやがる…」としか思えなかった。
不思議と猫にまつわるエピソードは多く、かつてお付き合いしていた殿方達は大抵猫を飼っていた。
殿方の家で過ごす時「ウチらの方が歴長いんで。」と言われているかのような主人への甘えぶりと私への塩対応に、「わかってますって、横取りしませんよ先輩。」と頭を垂れたことも一度や二度ではない。
そんな彼らとつかず離れず過ごしてみると、やっぱりなんだか可愛くて愛おしいから憎めない。
仕事の訪問先にもふくふくとした大きな猫先輩がいるが、でいっと丸いお尻を私にぶつけ「ンナナァ」と甘えてくるものだから、緊張の糸が良い塩梅にほぐれその日は仕事がスムーズに捗るのだ。
猫には猫の歴史があり、猫から見たら私達人間の文化や栄華なんてヒゲ先程度に映っているかもしれない。
いつか猫又の集会に遭遇してみたいなぁ
と彼らの揺れる尻尾を見つめながら夢想するのであった。
追伸:ダラズさんのねこアート、大好きです。
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