【SA浦安】ホストスタジアム初陣_後編(2022/2/26_第7節vs.東芝ブレイブルーパス東京戦)
前編の続きです。
秩父宮ラグビー場(以下、秩父宮)同様、「和太鼓グループ彩(さい)」のみなさんの生演奏が盛り上げ、アークスの大きなブラッグが登場し、両チームの選手が入場してキックオフ! 5つのポイントで振り返ります。
基本情報
この日、アシスタントレフリーの1人を担当していたのは、現役の早稲田大学ラグビー部員・古瀬健樹さんでした。
前半14-14
私の観戦のおともは、アークス選手による試合解説。この日は安定の喜連航平選手と中島進護選手のメインパーソナリテイーコンビ。これまでのStand.fmからSpoLiveの配信になりました。
現地で聞いてるとStand.fmよりラグが2分くらいあったり(配信が遅い)、和太鼓の演奏など会場が賑やだったりで、なかなか聞き取りずらい状態でした。
ポイント① アークスの先陣は、またもこの人
アークスのオテレ・ブラック選手のキックで試合開始。
夢の島は前もって聞いていた通り風が強く、前半風上の東芝はいきなり50/22でアークス陣内に入り、その後のプレーで先制トライとコンバージョンキック(以下、コンバージョン)を決めます(前半3分、アークス0対7東芝)。
しかし、間もなくイエローカード(シンビン)で東芝は14人に(前半13分)。数の優位を生かしたいアークス。ここで先陣を切ったのは、やはりイズラエル・フォラウ選手!
アークスはターンオーバーをきっかけに、左へ右へアークスの連続攻撃(展開と継続)から、最後はフォラウ選手が中央に回り込んでトライ!!! オテレ選手のコンバージョンも決まり、すぐ7対7に追いつきます(前半24分)。
この段階で、アークスの自力トライはすべてフォラウ選手の状態が続きます。
なにせ前のパナ戦は、前半から立て続けて失点していただけに、この日の展開と継続に「今日はアークスらしいプレーが見られそう!」と期待感が募ります……と、思ったのも束の間。15人に戻った東芝に連続してペナテルィを犯したアークスに対し、東芝は効率よく前進。トライとコンバージョンで7-14と再びリードを許します(前半28分)。
ポイント② TJボンゴチームキャプテンのTポーズ
アークスでは、試合前夜に見所を配信する「アークスRADIO」があります。
この試合前日は、初めてチームキャプテンをつとめるTJボンゴこと本郷泰司選手が出演。「トライを決めたら、ガチなTポーズを決めます!」と宣言していました。
東芝リードで終わるかと思った前半終了間際、その本郷選手のジャッカルからペナルティを獲得したアークス。その後のラインアウトを起点にクロスプレーの連続から、最後は本郷選手が中央にトライ!!!
ついにフォラウ選手以外の選手のトライ。「Tポーズ、キターーーっ」と思った矢先、駆け寄る湯本選手に中途半端なTポーズで終わり、解説の喜連選手もつっこんでいらっしゃいました。ガチなTポーズを阻止した湯本選手とのシーンはこちらに掲載されていました。
でも、有言実行はお見事。実はこの瞬間を期待して、Tボード作って持参してました。出番があってよかった~。
オテレ選手のコンバージョンも決まり、14-14の同点で前半が終了します。
ハーフタイム
アークスのホストゲームでは恒例となった豪華景品だらけの抽選会。
電光掲示板に当選者の席番号が表示されます(自由席は決められた場所で番号を書いた紙が配られていました)。
私は今回もハズレ。まだまだホストゲームに来てね、ということでしょう。
一度でいいからアークスRADIOで「呼ばれたので行ってきます」ってコメントしてみたいです。
後半8-7
後半は風上のアークス。有利なはずが、交互に点を取り合っていた前半に比べ、無得点で試合は進みます。
後半10分を過ぎたころアークス側のベンチでは、ビブス姿のトモさんがウォーミングアップを開始。グランドの内と外、あっちこっちに目がいきます。
その頃、アークスの公式ツイッターにはこんな投稿がされていました。
後半11分に鶴田諒選手が交代したとき、会場に流れたBGMは「ダンシングヒーロー」。おー、新しいパターンぶち込んでくるなぁ。
そして、後半27分。ついにその瞬間がやってきました!
ポイント③ #おかえりトモさん
相手ゴール前のスクラムから入ったトモさん。
いきなりそのスクラムで東芝からペナルティをとり、オテレ選手のペナルティキックが決まって17-14(後半28分)。この試合、初めてのリードを奪うアークス。そして試合は、エンディングに向けて俄然動きだします。
ポイント④ 残り10分、14人で戦うアークス
後半31分。自陣ゴール前に攻め込まれたアークスは、ペナルティが重なり今シーズン初のイエローカードが出てしまいます(金正奎選手)。残りの試合時間を14人で戦うことになったアークス。
東芝も攻撃を緩めることなく、トライとコンバージョンを決められ再逆転(17-21、後半34分)。
ポイント⑤ POM・石井魁選手の再々逆転トライ
東芝得点後、リスタートのキックから敵陣へ攻めるアークス。マイボールスクラムには、シンビン中の金選手に代わり本郷選手が入り8人でスクラム。その一連の攻撃から竹内選手が抜け出し、フォラウ選手→トモさん→オテレ選手→ポイントから本郷選手→トネ選手と今年らしいアークスの展開から継続し、最後は石井魁選手が古巣・東芝相手に右隅にトライ(TMO判定)。
オテレ選手のコンバージョンは入らず22-21(後半37分)。
わずか1点差を守り切り、最後のワンプレーを前に金選手がシンビンから復帰。
最後もオテレ選手が蹴りだし、
ついに試合終了。アークス勝利!
第1節以来の勝利に、2節以降のモヤモヤが一気に晴れました。
POM(Player of the macth)は、決勝トライの石井魁選手が受賞しました。この日は自身で企画した「My First Ball」シートで子どもたちが観戦していたそうです。持ってるな~。
試合展開から印象的なシーンがたくさんありましたが、私のイチオシは前半10分くらいのオテレ選手のオフロードパス(上手い!)、フル出場したフロントロー(フォワード第一列)のTKこと竹内柊平選手と、アナル・ランギ選手です。最近のラグビーでは、このポジションの選手がフル出場するのは珍しいと思います。
試合後レポート
試合後の記者会見や公式レポート、ハイライト動画はこちらをどうぞ。
・試合後の記者会見
ロブペニーHC、本郷ゲームキャプテン、石井選手、トモさんのコメントが紹介されています。
・チーム公式レポート
・JSportsコラム(ハイライト動画あり)
トモさんについては、Numberでも取り上げられています。
Player focus(アークスRADIO)
ラジオアプリstand.fmのアークス公式チャンネル「アークスRADIO」では、メインパーソナリティー?の喜連選手が、試合後にこの日初キャップとなった松本選手、決勝トライを決めた石井選手と対談。
喜連選手曰く、「深掘ってエモイを目指している」そうで、松本選手はケガをした状態でルーキーシーズンが始まり試合出場を迎えるまでの気持ちが、石井選手はMy Fast Ballに対する想いを中心に話しています。
・松本選手
・石井選手
試合の舞台裏を、傍で見ている喜連選手ならではの視点で引き出されています。記事ではなく、選手自身の声で聴けるのも温度感が伝わって貴重です。
*
最近は直前に試合が中止になることが続いたり、アークスの公式SNSで情報がギリギリまで更新されることもあり、丁寧に追っていった結果、第7節の観戦記を書き終わる前に、第8節の試合が終わり、第9節の試合も迫ってきています(汗)。
急いで追い付かねばですが、次々と降ってくるラグビーの情報に埋もれられる幸せたるや。
それでは、また\#ラグビーで会いましょう/