【浦安DR】第3節&第10節試合会場_Jヴィレッジスタジアム
開催中の「ジャパンラグビーリーグワン」の2024-25シーズン。
Division1カンファレンスA「浦安D-Rocks」(以下、浦安DR)のホストゲームのうち、第3節、第10節の会場「Jヴィレッジスタジアム」に関する情報を集めてみました。
※2024/1/3追記:駅からスタジアムのルートを追加
スタジアムはどこにある?
Jヴィレッジスタジアムがある福島県は、東北6県の中で太平洋側の南に位置します。
福島県は太平洋側から浜通り、中通り、会津の3つのエリアに分けられますが、楢葉町があるのは沿岸部の浜通り。
昨シーズン第2節のビジターゲームの「ハワイアンズスタジアムいわき」が行われた、いわき市に隣接しています。
Jヴィレッジとは
Jヴィレッジは1997年開設された日本サッカー界初のナショナルトレーニングセンターです。
▶公式Webサイト
東京電力が原子力発電所立地地域の地域振興事業の一つとして総工費130億円を投じて建設し、福島県に寄付。
2011年の東日本大震災の際は、福島第一原子力発電所事故に伴い、一時期国が管理する原発事故の対応拠点にもなっていました。
正直、東京ドーム約10個分といわれてもピンときませんが、空撮写真をみるとにかく海が間近で広大なことはよくわかります。
併設されたフィットネスクラブ、レストランはサッカー以外のスポーツ合宿や企業の社員研修をはじめ一般の来場者でも利用が可能で、公式サイトの「ご利用案内」にも、観光や工芸体験に関する情報も紹介されています。
今回は敷地内にあるメインスタジアムでリーグワンの試合が初めて開催されます。球技場なので、トラックがなくグラウンドも近そうです!
アクセス方法
アクセスは、Jヴィレッジの公式Webサイトに詳しく掲載されています。
各地から楢葉町へのアクセス
自家用車、電車のほか、飛行機(札幌、大阪便。福島空港への公共交通機関がないため、乗り合いタクシー等利用)、高速バス等があります。
現地観戦する遠征組のラグ友さんに聞いてみると、自家用車が多数派でした。
電車利用の場合
最寄駅はJR常磐線のJヴィレッジ駅。平成が終わる直前の2019年4月20日に開業した「平成の最後の駅」です。
仙台からはJR東北本線と常磐線を乗り継ぎ(2時間半弱)、東京からは特急ひたちでいわき駅まで出て、常磐線に乗り換えます(約3時間)。
上り下りとも1日に10本程度、時間帯により数時間に1本と運航はかなり少ないので計画的な移動が必須になりそうです。
Jヴィレッジ駅の時刻表はこちら。
第3節の場合、試合開始は12時。
一般開場は試合開始の90分前です。
詳細は後ほど触れますが、駅のホームからスタジアムまで徒歩20分くらいはみておいたがほうがよさそうなので、東京方面から当日10時到着を目指そうとすると、朝一番の特急ひたち号一択になります。
なお、次の特急だといわきには到着できますが、
Jヴィレッジに止まる常磐線は、いわき発9:24の次が12:14までありません。
せめて、いわきからシャトルバスが出てくれたらと思いますが、練習公開時にスタッフさんに聞いたところ、第3節は年始のため人員不足で厳しいとおっしゃってました。
第10節では多くの人が足を運びやすい状況になってくれたらと思います。
ちなみに、東京方面の復路は試合終了が14時前と予想されるので、近い時間帯の常磐線は一択です。
これを逃すと、17:16までありません。
いわきからの特急時刻表は、次の通りです。
タクシー等の自力移動手段がいわきまであれば、15:18発のひたち20号品川行きも選択肢にできそうです。
100段の階段
Jヴィレッジ駅の構造はホームが1階、改札3階です。エレベーターもありますが、階段の場合は改札との行き来に100段近く昇る(もしくは降りる)ことになります。
駅までは5分足らずでも
Jヴィレッジ公式サイトでは、駅から施設まで5分と書いてありますが、スタジアムまでだと15分ほどかかるようです。
Jヴィレッジ内の移動は、下記のイラストマップが参考になりそうです。
Jヴィレッジ イラストマップ
福島県のホームページにJヴィレッジのイラストマップがPDFで掲載されています。トリビアつきの楽しめるマップで、一部を本記事のサムネイルにも使わせていただきました。
※PDFはこちら。
Jヴィレッジ駅からスタジアムまでの歩き方 ※追記
実際に現地に来てみて、イメージしていたのと違ったのは、すべての施設が敷地内に囲われている(施敷地内で移動が完結する)のではなく、スタジアムが一般道沿いにあることでした。
なので、敷地内の宿泊施設を利用しても、駅からスタジアムへ向かう道に合流して移動します。
駅からスタジアムまでの徒歩最短ルートを、Jヴィレッジ内の宿泊施設の方に聞いて、DRマスコットのロッディ&ドリィと歩いてみました(後ろ姿のみ友情出演)。
まず駅からスタジアムの最短ルートには案内板が一切ありません。
①駅の目の前を道路を、改札を背に左へ。
②すぐの交差点も信号を渡らず道路沿いに左側の歩道を直進します。
(このとき電柱にJヴィレッジ方面の案内が出ているのですが、スタジアムとは逆方向になるので無視してください)
③しばらく歩くと、いわさわかわ橋に出ます。ここも直進です。
左下には駅のホームがみえます。
④広野町の看板も直進です。
⑤左前方に青い「広野町サッカー場」の案内板と左へ入る道路がみえますが、ここも直進です。
⑥坂の途中で左側に土手をあがるような階段が出てきます。ここが近道の入口です。
⑦階段を昇ったら右へ進むと、左側にグラウンドと屋根つきのグラウンドが、右前方側に道路を渡る歩道橋がみえます。
⑧歩道橋をわたり、直進するとスタジアムに到着します。やはり所要時間は駅から15分みておくと安心だと思います。
スタジアム内
スタジアム内の席割と上記の写真を照合すると、屋根があるのはS指定のエリアあたりと思われます(試合観戦時に情報を調べていると、会場の屋根有無や晴天だった場合のおおよその日向・日陰を示してくれたらわかりやすいと思っています)。
なお、試合開催時は開催週にDR公式サイトにマッチデイプログラムページが掲載されるので、食事をはじめイベント情報はそちらが参考になります。
余談
サッカー日本代表の専属シェフを永年勤められ、ラグビーワールドカップ2023フランス大会の際にはブレイブブロッサムにも帯同されていた西芳照さん。元々は同施設のフードサービス業務を手がける会社に所属し施設内のレストランで勤務されていました。
また、2019年に放映されていた原作・池井戸潤さんのドラマ『ノーサイド・ゲーム』の最終回では、アストロズとサイクロンズの最終決戦が行われたラグビー場のロケ地でした。
エキストラ募集の投稿が残っていました。
ホストスタジアムがない問題
ところで、なぜDRのホスト試合がJヴィレッジなのか。
リーグワンが始まり4シーズン目を迎えますが、DRは昨シーズン同様、今シーズンもホストスタジアムがありません。
ホストエリアが千葉県浦安市ながら、浦安市にDivision1の開催条件を満たす競技場がなく、昨シーズンは同じく近隣のDivision1「クボタスピアーズ船橋東京ベイ」のホストスタジアム「スピアーズえどりくフィールド」での2試合をはじめ、同じ千葉県内にホストエリアをもつ「NECグリーンロケッツ東葛」とのホストゲームが2試合とも宮城県内の開催でした。
今回のJヴィレッジ(第3節)試合会場の発表時には、チーム公式Xにこのような投稿がありました。
ホストスタジアムについては、今シーズン開始前にDR主催で行われたファンクラブ有料会員を対象にしたファンミーティングでも議題になりましたが、有効な解決先はまだない印象です。
特に今シーズンは、愛知県のパロマ瑞穂ラグビー場や東京都の駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場の改修工事もあり、他のチームでも同様の状況や大学選手権決勝もサッカーの試合と重複し新国立競技場で実施できないなども起きています。
何より、ホストスタジアムがないことはプレーする選手にも❝地の利❞がなく、ラグビー界共通の問題としてファン側でもできることがあればと思います。
一方で、開催地の方にはぜひトップカテゴリーの試合を楽しんでいただきたいですし、現地観戦のハードルが下がったり、楽しそうと思ってもらえたりするような情報発信を微力ながら続けていけたらと思います。