【浦安DR】Rocks Fes 2024行ったよnote
ジャパンラグビーリーグワン2023-24シーズンを“悲願のDivision1昇格”という最高の形で終えた浦安D-Rocks。
昇格決定から2日後の5月26日(日)には、ファン感謝祭にあたる『Rocks Fes 2024』が浦安Dパークで開催されました。
#ロックスフェス2024
※サムネイル写真はチーム公式X掲載の当日の選手・スタッフ・参加者の集合写真
※2024/6/19:一部写真と関連情報のリンクを追記
ファン感とは
シーズンオフ、あるいはシーズン半ばにリーグワン各チームごとに独自のファン向け感謝祭、いわゆる「ファン感」が行われています。
チーム側が日頃応援しているファンに感謝の気持ちを伝えるため、趣向を凝らして、もてなす趣旨がほとんどです。
ファンにとっても選手達と気軽に触れ合えるので、応援や労いの言葉を伝えられる貴重な場です。
開催が複数チーム同じ日に重なってしまうことがありますが、外国人を含むプロ選手の契約期間が大抵5月末のため、なるべく選手が揃って参加できるタイミングでどのチームも実施しているようです。
参加者については、ファンクラブ会員(場合によっては上位グレードのみ)対象とするチームから、D-Rocksのように無料のメール会員でも参加できるチームまで実施形式はさまざまです。
Rocks Fes 2024
D-Rocksのファン感謝祭は『Rocks Fes(ロックスフェス)』と銘打たれ、昨年に続き開催。
詳細は公式サイトに掲載されています。
会場の浦安Dパークは、普段選手達がトレーニングしているクラブハウスやグラウンドがあるところです。JR京葉線・新浦安駅から路線バスを乗り継ぐためアクセスが便利とはいえませんが、日本代表や海外チームも合宿等で利用するほど立派な設備が整う国内でも指折りの施設です。
私の歩き方
当日は同時にいくつものイベントが並行していたため、実際に参加・体験したものを中心に紹介します。
▶当日の会場マップ
この日は先行入場特典はなかったものの、新浦安駅からDパークまでゴミ拾いを行うLTOが実施されました。
参加されていた方もたくさんいらっしゃいましたが、片道2時間かけていく私にとってはLTOの集合時間が早かったこと、10:05集合のイベント参加が決まっていたため、開場の40分くらい前から並びました。
結果的には15分前に到着しても十分だったと思います。
1)入場~ヨハンHCのドリンク配布
開場の10時ジャストに入場開始。
ファンクラブのデジタル会員証チェックを受けて入場ゲートをくぐり、配布物がまとめられた袋を受け取り、飲料の配布ブースへ。
ヘッドコーチのヨハンアッカーマン氏が自ら、種類の希望を聞き、氷がうかぶケースからペットボトルを取り出し、拭いて渡してくれました。
2)クラブハウス見学ツアー
今回はRocks Fes初の試みとして、ファンクラブ有料会員対象に、選手達が普段使っているクラブハウスの見学ツアーがありました(事前応募、抽選制)。
ラッキーなことに当選した私は、10:05集合のこちらへ参加。
ガイド役は、選手会長・佐藤大樹選手(ニックネーム:じろう)と本郷泰司選手(帝京大学時代はキャプテン、ニックネーム:たいじ)、説明が上手な安定ともいえる2人。
じろう班、たいじ班にわかれてツアー開始です。
※以下、クラブハウス内の写真は撮影OK分を掲載
建物は3階建てに相当し、フロアマップはチーム公式サイトでも紹介されています。以下、この番号に対応させる形で記載します。
▶エントランス(7番)
在籍した選手やスタッフが刻まれるネームプレート、壁に浦安市のマップ、アークス時代に作成されたグレイグ・レイドローコーチのねぶたなど寄贈された品々が並んでいます。
吹き抜けの天井に向けて、チームのコアバリューも掲示されています。
エントランスから先はスリッパに履き替えて、中へ。
▶屋内練習場
じろう班だった私は、2階にあがり1階の屋内練習場を見学。このエリアは吹き抜けになっているので、ハイパントのキック練習も難なくできそうな解放感!
▶ダイニングルーム(4番)&ミーティングルーム(5番)
続いてスタッフルームやマネジメントルームを過ぎ、選手達が食事をとるダイニングルームへ。
この日、D-Rocks食堂として出店していたスタッフの方が仕込みの真っ最中でした。
向かいにあるミーティングルームは、SNS等でもよくみかけるスペース。選手も座っている椅子にも座らせてもらえました。
以前、練習試合の特別席観戦で使われていて座ったことがありますが、長時間座っていてもお尻が痛くならない、とても質のいいパイプ椅子です。
思わずモノをチェック(笑)
▶プレイヤーズルーム
続いてコーチングスタッフは入らない選手だけの休憩スペースへ。
チーム公式YouTubeでも選手インタビューで見かけるお部屋です。
ゴロゴロ気持ちよさそうな琉球畳の小上がりや、座り心地のよいソファが並んでました(お約束で一人掛けが大きめ)。
本棚にはラグビーに関係のない漫画やゴルフ雑誌などがありました(他人の家の本棚、気になっちゃう派)。
室内写真を撮り忘れてしまったので、チーム公式YouTubeから部屋のシーンを抜きました。まさしく選手のリラックススペース。
▶屋上(1番)
さらに3階の屋上へ。目の前に広がる2面のグラウンド。
ステージイベントMCで待機していた平井将太郎選手(びっくしょー)が下から声をかけてくれました。
▶シューズロッカー
続いて一気に1階へ降りると、スパイクが壁一面にかけられたスペースが登場。名札代わりに割り当ての顔写真が貼ってあります。
全体の写真を撮り忘れたので、ツアーに参加していたラグ友さんのSNSから拝借。
私は勝手にバックスの選手のスパイクは、靴裏に金具をつかっていないサッカースパイクモデルだと思っていました。
実際にまじまじと見比べられることなんてなかったので、スクラムを組む選手やランが多い選手などポジションによって靴裏のポイントが違うのもわかりやすく、体格に比例してサカゼンの靴屋版みたいなサイズの大きなスパイクばかり。デザインや色もさまざまで、スパイクのショールームのようでした。
もう少しゆっくり見たかったほど(^^;
▶ロッカールーム
選手の個人ロッカーがある部屋にも入らせてもらえました!
場所は毎シーズン変わるそうで、今シーズンは後に登場するチームビルディングの4チームでエリアを区切ってメンバー同士が並んでいたんだとか。
こちらもシューズロッカー同様、名札変わりに割り当ての顔写真が貼ってありました(ロッカー番号はないらしい)。
駆け足だったのでじっくり見られたわけではないのですが、推しはもちろんのこと、気になるのはワールドクラスの一流選手のロッカー。
サム・ケレビ選手のロッカーが綺麗に整頓されていたのが印象的でした。
なお、ロッカールームの様子はチーム公式YouTubeで私物チェックの回でも登場しています。
▶コンディショニングルーム(6番)
お風呂場、テーピング室、リハビリの医療器具やマッサージ台、プールがあるリハビリ関係の部屋が並ぶエリアを抜けて、最後にウエイトなど器具が揃うエリアへ。
器具はすべてアメリカからの取り寄せで、修理の際も手間がかかるんだとか。
以上で見学は終了。最後にエントランスに戻り、解散。
正味30分ほどのツアーでした!
***
クラブハウスはチーム公式YouTubeでも紹介されています。
手っ取り早くいえばこのリアル版に近かったのですが、実際に見てみると一つひとつのサイズ感が大きかった!
3)飲食ブース
次は少し早めの腹ごしらえ。
▶D-Rocks食堂
私のお目当てはなんといっても、カレーライス。
ツアー参加の間にD-Rocks食堂のカレーを買っておいてもらい、ステージイベント(LTO表彰式やチアリーダーズによるパフォーマンス)を観客席でみながらいただきました。
実は、カレーは今シーズン途中から試合終了後の出待ちの際、選手が手に持って出てくるのを見かけるようになりました。
スタッフの方曰く試合後の補食をはじめたそうで、メニューは多国籍の選手達が揃って食べられるカレーに落ち着き、近場の試合ではこの食堂のカレーを持っていってるんだそうです。
この日はその選手が食べているものと同じ牛すじカレーとグリーンカレーの2種類が販売。
本場の味でとても美味しかったです。
ごちそうさまでした!
▶La plage(ラ・プラージュ)
新浦安のイタリアンレストランの「ラ・プラージュ」。選手個人のSNSでも訪れる様子をみかけますが、この日はきんめしこと金正奎選手とのコラボサンドや焼菓子などを販売。どちらも美味しくいただきました!
ブース担当は食べ物が金 廉(きむ りょむ)選手、飲み物が安田卓平選手。
まずは働き者・りょむくんの姿をお届け。私は笑顔の反射神経のよさがチームNo.1だと思っています。素敵な表情とともにお楽しみください。
そして、#ラグビー界の鈴木亮平 ことたくへーくん。某ペットボトル飲料のオマージュをお願いしていたファンの方も(笑)
最後は三浦嶺選手も加わり、集合写真撮影が終わり参加者のお見送りの時まで売れ残っていたビールをさばいていたそう。
嶺さんが開栓して渡してくれる売り子姿の差し入れショットもいただきました。
ちなみにラグ友さんから「まきまきさんの推しのたくへーくんにビールを勧められ、ついつい飲みすぎて酔っ払いました~」と言われました。推しのとばっちりってファンに来るんですね(笑)
4)グッズ購入
▶D-SHOP
チームのオフィシャルグッズは、昇格の記念Tシャツが数量限定で販売され、20分ほどで売り切れたそうです。
出場選手がプリントされたデザインですが、選手全員ではなかったので私は触手が動かず。応援していた記念にシールを購入しました。
▶My First Ball
今シーズン大活躍の石井魁選手の個人活動「My First Ball」。
フジテレビの番組ポンキッキシリーズでお馴染みのガチャピン・ムック(生誕51年!)とのコラボ新商品を自ら販売されてました。
5)ケレビ選手のトークセッション
屋内練習場で開催されたのが、青年海外協力隊でお馴染みのJICA(国際協力機構)とケレビ選手のトークセッション。
ケレビ選手はオーストラリア代表「ワラビーズ」にも選ばれ、ワールドカップにも二度出場するなどワールドクラスの選手です。
通訳のジョシュアさんがつき、ご自身提供の写真を交えてフィジーでの幼少期やご家族のこと、自身が大切にされている信仰のことなど丁寧に話してくれました。
ファン感内のイベントというより、単独でも十分成り立つ内容で、もっと多くの人に聞いて欲しいと思いました。
またJICAでインドネシアにラグビー隊員で派遣されている方との中継もありました。
当日の内容はJICAにレポートが掲載されています。
6)ステージイベント
▶4チーム対抗ミニゲーム
メインイベントは選手が4チームにわかれてのゲーム対決。
チーム分けは、普段のチームビルディングのメンバーだそう。
観客も応援したいチームごとに並んで座り、ゲームの合計得点1位のチームの観客は景品がもらえる抽選会に参加できるしくみでした。
MCはびっくしょーと小西泰聖選手。
①漢字クイズ
外国人選手が回答者となり、漢字の意味を当てるクイズでした(答え:母、三百円、病院、終電)。
回答者は各チーム2人ずつ。
「病院」の出題では、近い回答もあったり、
「三百円」では0を一桁が違うチームがあったり、
正解したらチームリーダーのほうが喜んでいたりでした(笑)
②借り物競争
つづいてはお題を自分たちのチームに座っている観客からのみ借りることができ、その速さを競います。
TEAMどっこいしょのお題は「飴ちゃん」。
TEAM将軍'sのお題は秒殺だった「サングラス」。
TEAMニンニンボーイズのお題は「〇〇にそっくりな人」。
該当する人が見当たらず選手がゾロゾロ観客を見回しながら歩き回る微妙な空気に(注:応援席にお題を教えられないため、観客は選手達が何を探しているかわからない)。
TEAM HAM's 14のお題は「チョコレート」。メンバーが観客席に降りて後ろのほうまで探しに行ったところ、ステージから探していたヴィンピー・ファンデルバルト選手が持っている観客を目ざとく見つけていました。
③叩いて被ってジャンケンポン
最後のゲームは文字通り、ジャンケンで勝ったら叩く、負けたほうは叩かれないように防ぐ、俊敏性が問われる?お馴染みのゲーム。
3位決定戦は、TEAM どっこいしょのダギー 対 TEAM HAM's14の鍋ちゃん。
決勝はTEAM 将軍`s代表の白栄拓也選手(エッグ) 対 TEAM ニンニンボーイズ代表のTK。
結末は・・・見事、後輩・エッグの勝利!!
さすが素早いパス裁きが求められるスクラムハーフ。
3ゲーム総合の優勝は、TEAM 将軍`s!
私、このチームの応援席を選んでいたので抽選券をゲット(ガラガラを回して粗品をいただきました)。
▶Fan's Player of the Season発表
5月9日〜5月24日に投票が行われた「Fan's Player of the Season」。
❝D-Rocks所属の全選手を対象に、公式戦のほか練習試合やイベントなど2023‐24シーズンで最も活躍した印象に残っていると思う選手をファンの投票で決定するもの❞で、いわばファンが選ぶチームMVP。
今年選ばれたのは、田村煕選手。実際に投票したファンの方から表彰の品が贈られました。
▶退団者挨拶
つづいて退団者の挨拶。毎シーズ恒例のこととはいえ、今季は17名ととても多いD-Rocks。
当然のことながら練習公開でみていた選手ばかりだし、前身チーム「NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ」時代にアークスを応援したいと思わせてくれた選手たちも何人もいて、個人的にとても淋しいです。
移籍組は一部報道に出ている選手もいますが、いずれ正式に判明するでしょうし、退団選手のみなさんについて後日改めて別記事で触れたいと思います。
それぞれ、次のステージも応援しています!
なお、当日参加していなかった選手を含め、後日公式サイトに改めてコメントが発表されました。
▶宮原晴輝選手 退団式
今季、チームのCSR活動として入団していた宮原晴輝くんも退団。
最後にゴールキックに挑戦する姿を見守りました。
詳しくはNPO法人Being ALIVE Japanの公式サイトで紹介されています。
▶下沖さんのご挨拶
ステージの最後はチームの運営会社NTTSportsXの代表取締役・下沖さんから昇格のご挨拶などがありました。
7)集合写真
最後はグラウンドの真ん中に移動して選手、スタッフ、参加したファン全員で集合写真撮影。
2階のテラスから仕切るのは広報担当の菊地さん、撮影はチームフォトグラファーの小野さん。
当日は1,000人以上の来場があったそうです。
楽しみ方いろいろ
盛りだくさんですべてを回りきれませんでしたが、昨年、今年と参加してみて、私が思うRocks Fesの魅力をまとめます。
魅力① 選手の意外な一面に触れる
選手はMC、ゲーム、ガイド役、売り子など持ち場があり、ラグビー以外のことをしているのが見られる貴重な機会。意外な特技や営業力、仕切りぶりなど新たな魅力に出会えます。
魅力② 選手・スタッフ捕まえ放題?
選手は持ち場があるものの声をかければ話せたり、ウロウロしているときも遠慮せずに声をかけると気さくに写真撮影に応じてくれます。
今季は退団者がとても多く応援してきた選手ばかりだったので、私は合間に捕まえて話したり、一緒に写真を撮りました。
選手を詳しく知らなくても、トモさんと写真を撮って、そこから5歩進めばヴィンピー・ファンデルバルト選手やジェームズ・ムーア選手のラグビーワールドカップ2019日本大会で活躍した桜の戦士達がいて、写真を撮っている視界の先に、グレイグ・レイドローコーチやイズラエル・フォラウ選手、サム・ケレビ選手のワールドクラスがいるような場です。
そのほかコーチを捕まえて試合の裏話を聞いたなんて方もいたり、前身チームからファン歴が長い人は、来場者として遊びに来ていたOBに会えるのも嬉しいという方も。
魅力③ グラウンドに立てる
普段選手達が練習しているグラウンドも解放され、今年はラグビーアクティビティゾーンがありました。
天然芝で目にも優しく、緑が広がる空間は気持ちいいです。
魅力④ 掘り出し物があることも
今年はありませんでしたが、昨年のファン感は、試合時に会場で掲示されるメンバー表のマグネットや選手個人の幟など、限定モノの販売がありました。
中身がわからない状態で販売されているので、推し選手を引き当てた同士で交換するなどラグ友さん達との連携も楽しみ一つ。
また、今季のホストゲームではクリスマスプレゼントのチャリティ資金集めの一環として、実際に選手が着用していた練習着が売られました。こうした掘り出し物系の販売もあるといいなと思います。
昇格を喜び合える場
今年は昇格決定直後ということもあり、選手やスタッフの方に「おめでとう」を言えるのが一番楽しく嬉しいことでした。
Rocks Fesの準備のために、入替戦の花園に行けなかったスタッフの方もいらっしゃったそうです。
おかげさまで、とても楽しい半日をありがとうございました!
来季はDivision1で会いましょう。