FB投稿 2021年8月19日分【遺伝子組み換え技術の使用は有機農業では認められない/利権、権力によって情報がかき消されてそこに平等はあるのか?/トランスヒューマニズム】
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印鑰 智哉さんからシェア
わかっている人には無用な情報なのだけど、Twitter上で人を惑わすデタラメコメントが少なからぬ人にシェアされるという事態になった。どれだけデタラメな情報が人を惑わすか、その問題を痛感。そこで再度整理。
以下はデマ。正しくない。
×「遺伝子組み換え作物でも有機栽培すれば有機JASを貼れる」
×「米国から遺伝子組み換えオーガニックが日本にやってくる」
遺伝子組み換え技術の使用は有機農業では認められない。だから有機食品を選ぶことは遺伝子組み換え食品を避ける上で有効な手段になっている。デタラメな情報を流してしまえば、こうした重要な手段を壊してしまうことになる。
米国は世界最大の有機市場を持ち、さらに毎年急成長を遂げている。金になるということでAmazon.comまでが参入して、その基準が歪められることへの懸念は高まっているものの、一方で、その基準を守ろうという声は強い。
米国政府は「ゲノム編集」作物は遺伝子組み換えではないとして、有機認証に含めることを農務省高官が発言し、大問題になったが、全米有機認証基準委員会(National Organic Standards Board、NOSB)は大反対(3)、日本政府もこっそり「ゲノム編集」食品を有機と認めさせようとしたが、同様に反対続出でとん挫(4)。農水省はゲノム編集技術により⽣産された原材料等が使⽤できないことを明確にする規格改正概要案まで作った(5)が、それ以上踏み込まず、世界の動向の様子を見るという状態が続いている。
国際的にも遺伝子組み換え技術は有機認証では認められておらず、「ゲノム編集」も認めない、というのが基本的な方向。ただし、「ゲノム編集」については規制方法が確立していないため、実質的な規則になっていない。これを「ゲノム編集」作物の普及によってなしくずしにしようというのが遺伝子組み換え企業の作戦だろう。だから警戒しなければならないし、一刻も早く、「ゲノム編集」食品の規制を実現して、有機食品規格を守る必要がある。
日本は世界最大の遺伝子組み換え作物の輸入国の1つであり、家畜飼料、加工食品などに大量に使われているのが現実。気を付けない限り、私たちは日常生活の中で大量の遺伝子組み換え食品を摂取してしまう。
米国では遺伝子組み換え原料を使わないことを示す民間代替認証(Non-GMO Projectなど)がとても普及しているので避けることができるが日本ではその手段が現在、有機認証以外ない。だから有機認証は重要だし、また日本でも遺伝子組み換え食品表示制度に代わる民間代替認証を確立する必要がある。
有機認証は日本では農家に負担がかかる第3者認証がほとんど。しかし、現在、有機農業の普及が急ピッチで進むインドやブラジルではその多くが農家への負担が少ない参加型認証。日本でも参加型認証の普及が重要だと言えるが、農水省は参加型認証に偏見を持っており、日本ではなかなか使えない状況。これは変えていく必要がある。
(1) 農水省の有機食品に関する資料
https://www.maff.go.jp/.../jas_kikaku/pdf/yuuki_pamph_c.pdf
(2) 国際的な基準、CODEXに関する資料
http://www.fao.org/3/a1385e/a1385e00.pdf
(3) 米国農務省(USDA)次官のGreg Ibachが7月にゲノム編集食品をオーガニック、有機食品として認めるように議論しようと下院農業委員会向けに発言し、大きな反発
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/3426517930708346
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/3428263820533757
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/3436673826359423
(4) 農水省は2019年9月30日にこっそり検討会開催。しかし反対続出
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/3540634892629982
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/3548242261869245
その後、有機から「ゲノム編集」食品排除の改正のパブコメしておきながら現在まで放置状態。
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/3641285752564895
(5) 農水省:⽇本農林規格の制定・⾒直しについて 2019年12月10日
https://www.maff.go.jp/j/jas/kaigi/attach/pdf/191210a-1.pdf
添付の図の2番目以降はここから
https://www.facebook.com/photo/?fbid=4270074283073711&set=a.123001441114370
https://www.facebook.com/photo/?fbid=3069391006718032&set=a.1379848275672322
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