取材ライター10年以上やって思う、取材に大事なこと
私は、海外でライターになりました。スクールに行ったわけでもなく、情報がなく、周りに相談できる人がいない中、たくさん失敗をしながら続けてきました。
仕事を失う痛い失敗もありました。
いろんな執筆仕事をしていますが、”取材”をして記事を作成する取材ライターの仕事がベースです。取材が好きすぎて、昔は取材なしで書けるものも取材して書いていました。
実は今は取材ライターとしての仕事はあまりしていませんが、”取材”をする機会は多いです。
セールスコピーの仕事でも、まずクライアント様をしっかりヒアリングして、強みを引き出す必要があるからです。
また仕事以外でも、例えば何かの学びの場で。積極的に学びたかったら、疑問を疑問のまま残さず、質問します。その時の質問力。こういうのも”取材”の経験が役立っていると思います。
だから、ライターの仕事の中でも取材ライティングはおすすめ。てっとり早い仕事ではないです。でも後から得られるものが、深い。
すばらしい生き方や考え方に触れることもあるでしょう。生き生きとした熱い気持ちやエネルギーをお裾分けしてもらうこともあるでしょう。この人はもう少しこうしたら、きっともっとよさが出るのにな~と気付きになることもあるでしょう。
そんな深い大事なことを受け取るには、”取材”を合理的に考えていると難しいかも。必要なことだけ箇条書きにして、質問したって、いいお話は聞けません。
私も最初は、緊張するし、海外の人相手だったので距離感も分からず、”尋問かと思った”と言われたことがあります(笑)。
それでは取材のいい部分は受け取れないです。じゃあ、何が必要かというと、
相手に興味を持ち、それを表すこと。
記事にできないことかもしれないけど、相手に興味を持ち、相手が話したいことを1番たくさん話してもらう。
その上で、絶対聞かなければならないことを聞く。
「この人の話、もっと聞きたい!」と思っても、そう見えない態度だったら、話してもらえないですよね。
書くのが好きな人は、もしかしたら話したり聞いたりするのはあまり得意じゃない人が多いかもしれないですね。
でも、上手に話し、聞けるようになったら、いい取材ができていい話がたくさん聞ける。その上、いい記事が書けるから、読者にもクライアント様にも、取材相手の方にも喜んでもらえる。
取材のためのコミュ力なんて、生まれつきの性格じゃないです。意識して身に付けられるものだから。
テクニック的なこともまたお伝えしますが、まず大事なのは、取材相手に人として興味を持つこと。
もちろん人に興味が持てなくても、読みやすくまとまったいわゆるいい記事は書けます。でもそこから得られるのは収入と実績のみ。取材は、やり方次第で収入以上のものが得られる仕事だと思っています。