どらえもんSTAND BY ME2の宣伝で思ったこと
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テレビをあまり見ないのですが、子供がテレビ好きなので目の端にいろいろ入ってきます。そんな中、最近気になったのが映画「どらえもん STAND BY ME2」のCMや、番組内での宣伝。
のび太が結婚?!そりゃあ私も歳をとるはずだ…。というびっくりなストーリーですが、気になったのは、
「僕は、しずかちゃんを幸せにできないかもしれなーいっ」というのび太のセリフ。公式サイトにあるキャッチも
「おばあちゃん、僕は誰かを幸せにできるかな?」
なんかもやもやするので、正体を探ってみました。
最近の日本のプロポーズ
夫はスペイン人なので、しかもプロポーズというものをしてもらったことがないので分かりません。想像だとのび太が思うように
「〇〇さんを幸せにします」
とか、男性が女性に言うのでしょうか?女性側の両親への挨拶も
「〇〇さんを幸せにします」?
「俺のパンツを洗ってくれ」
よりはましですが、この感覚って日本人特有。
以前何かで読んだのですが、そのひと昔前は、
「苦労を共にしてくれ」
というようなプロポーズだったようです。これのほうが現実味ありますね。女性側に夢はないけど、男性側にプレッシャーもない!
幸せは誰かにもらうものじゃない
この映画の宣伝を見て、なんかもやもやすると思った理由は、多分ここ。私がのび太のおばあちゃんだったら、のび太に言ってやりたいです。
「しずかちゃんがあなたと結婚して幸せになるかどうかは、しずかちゃんが決めること」
と思いませんか?のび太に無関係だとは思わないけど、のび太と結婚して幸せかどうかはしずかちゃんの問題であって、幸せになれないと思ったらしずかちゃんが結婚しないと決めるでしょう。だから、のび太は心配しなくてもいいよ、と。宣伝の部分ちらっと見ただけでストーリー知らないから背景はよく分かりませんが、なんか勝手なファンタジーで悩んでませんか?のび太君。
スペインではどらえもんはいいお話ではなかった
スペインでもどらえもんは放送されていました。特に、古いやつを延々と。我が家の子供もなんとなく見ていたのですが、ある時夫が
「この番組は良くない。見せるのをやめよう」
と言い出しました。なんでも、主役ののび太のキャラが良くないというのです。めそめそして、どらえもんを頼ってばかりで。見ていてイライラする!子どもがこんな子に育ったらどうするんだ…という話でした。
そのころ何気なく見つけた情報で、フランスでもどらえもんを見せるのを禁止する家庭がよくあると知りました。
発明道具はなかなか面白いと思います。キャラ濃い人たち…ジャイアン、すねお、のび太、出木杉(そんなキャラ濃くないか)、しずかちゃん(女に好かれないタイプですね)、もう一人くらい女の子をメインキャストに入れるとすればジャイ子?!。と、どらえもん。この中で誰かに共感するとすれば、やっぱりのび太になっちゃいませんか?
それは、親として困るわ~。優しいのはいいのだけど。私の周囲のママの間でもあんまり評判が良くなくて子供に見せていない人が多かったです。
けど見たら泣いちゃいそう
と、さんざんマイナスなことを書いてしまいましたが、この映画を観たら泣いちゃうかもしれないです。そして子供(息子)には、見てほしくないかも。
私が住んでいたのはスペインの都会だったからかもしれませんが、結婚して男性がファミリーを背負うという感覚はあまりありません。結婚自体しない人も少なくないし。知り合いは、結婚する代わりにマンションのローンを共同で組んだと言っていました。(後で別れちゃって大変だったみたいです)
結婚=お互いがお互いを幸せにするための約束の儀式。ではないと私は思います。一人ずつでもそれぞれ幸せだけど、一緒になってさらに幸せ、というか。結果としてお互いがお互いを幸せにしてたよね、じゃないかな、と。
とはいえ結婚自体にあまり夢を持っていなくて結婚式もしていない私の考えなので、世間一般とは少し違うのかもしれません。