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ドラマセラピーWS「虚構と現実の狭間で」開催しました!

雨のちらつく中、千葉、神奈川、埼玉からもお越しいただき、
世田谷代田のスタジオ・チアフルさんにてドラマセラピーWSを
開催しました。

スタジオ・チアフルさんは、個人のお宅をバレエスタジオに改装しており、生活空間の一部だからこその温かみにホッとするスタジオです。


ドラマセラピーとは、

「ドラマ演劇のプロセスと結果を系統的、また意図的に用いて、
症状を緩和する治療を行ったり、感情的、身体的な統合をすすめたり、
個人の成長を達成させようというもの。」
北米ドラマセラピー学会の定義

海外では依存症やトラウマ治療など臨床現場をはじめ、
教育や福祉、コミュニティや企業研修など
ドラマセラピストの活動の場は広範に渡ります。

日本には、北米ドラマセラピー学会認定ドラマセラピスト(以下、RDT)に
日本人として初めてなられた尾上明代先生(立命館大学大学院教授)が
最初にドラマセラピーを紹介下さいましたが、
国内のドラマセラピスト認定機関は無く、RDTは5名程度しかいません。

私は2014年から数年間、尾上先生のトレーニングを受けており、
ドラマセラピストになるためのハードルがあまりにも高いため、
(海外留学をするか、国内で地道に活動し10年位かけて取るか)、
一旦は諦めました。

でも、コーアクティブ・コーチングのEmbodiment(身体知)って、
まさに演劇的だなぁ!これを私は伝えたい
のだよなぁ!と気づき、
昨年よりドラマセラピーの学びを再開。

「ドラマセラピスト」になる道のりは遠いですが、プロコーチとして、
尾上先生のスーパービジョンを受けながら、今後ドラマセラピーの
理論や技法に基づいたワークショップを実践していきます。

昨日は、その第一回目でした!
メインプログラムとしては、私が考案したオリジナルのワークを行いました。

心の中の綱引きを表現してくださいました!

ですが、ドラマセラピーでは、いきなりドラマをやらないことを大切にしています。(!)

もちろん、ドラマセラピーを継続的に受けているグループの場合は別ですが、初めての方が多い場合は、丁寧に心とカラダをほぐして、グループの中の信頼関係を築き、表現することに慣れていきます。

スタジオ・チアフルのオーナーのさおさんも今回はご参加下さったのですが、「セラピーなので重たい暗い感じにならないか心配だったが、全然そんなこと無かった!楽しかった!」と終わった後に言ってくださいました。
さおさんがブログに紹介記事を書いてくださいました。(ありがとうございます!)

ドラマセラピストが皆そうかは分かりませんが、それは尾上先生が大切にされていることで、とにかく楽しいとか幸せとか、ポジティブな気持ちをドラマセラピーの中で味わうことが心の回復/ストレス解消において重要だと仰っています。
尾上先生のHP⇨ドラマセラピーでハッピー

さおさんは、心理カウンセラーでもあります。心理カウンセラーとして、
ドラマセラピーは認知行動療法的なもの?メタ認知を促すもの?
という視点も持っていらっしゃいました。

私が感じるのは、そのどちらも結果としてドラマセラピーで起こり得ます。でも、それが起きることを目的にドラマセラピストは介入しない。
参加者の中の自発性、創造性が何を表現したがっているのか?

それを表に出すことをサポートしていくことで、
アートの力を借りて、自己治癒力が働いていく。
自分の中で必要なことが起き、必要なことに気づいていく。
そんな風に感じています。
(※あくまでも個人の見解であることをご了承ください。)


<参加者のご感想>

今回は全員女性で40-50代の方がご参加。
皆さん演劇経験はほとんど無い方達ですが、驚くほどの役者っぷりで、シェイクスピアの言葉とおり、人は誰もがアクターなのだと改めて感じました!

・初めてなので、面白そう、という単純な気持ちで参加したのですが、どういうものかが分かると期待以上でした。複眼視とか、反射のような感覚、共感の実感によって、人間の関わりの化学反応のような面白さが経験できました。日本でこういう機会が増えてくることを期待します。

・職場でのモヤモヤを吐露できたので、浄化の作用があった。他の方のドラマを拝見して、自己理解が深まっているように感じた。感情表現を丁寧にワークしてくださったのも良かった。とても新鮮で楽しい体験でした。ありがとうございました❣️

・言葉では伝えきれないことも、即興劇だとそのままリアルに伝わってきました。演じることはその世界にどっぷり浸かることなので、すごくパワフルですね。そのパワフルさは、オンラインより対面の方が大きいなと感じています。

・自分の中での変化を見つける、演じれるのかと心配に思ったけど、チームなので出来た!ドラマで演じる追随体験だけでなく、
他人の即興ドラマを見ても色んな感情を味わえた。楽器を使った五感の刺激も気持ち良かったです。自分が日常感情を表出しきれてないこと→もっと出しても良い。もっと役割になりきれたらイイなー(自分の表現力の向上(笑))

次回は5月27日(土)、6月17日(土)、7月8日(土)の3連続ワークショップを準備中です。

詳しくは、後日ご案内します☆


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