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即興ドラマとインプロの違い

即興ドラマを使ったワークショップというと、
即興=インプロ
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

インプロ」というと、一般的に
台本なし、あらすじも決まっていない中で、
プレイヤーたちがやりとりしながら
ストーリーをその場で編み出していく手法を指します。

練習なしですから、
出たとこ勝負の瞬発力・表現力・創造性・発想力など
プレイヤーとしての高いスキルが求められます。

※お子さんだと、そもそもが自由なので、
最初からすぐにできる場合もあります。

私自身はずっと台本のあるお芝居をやってきたためか、
インプロに苦手意識があり(笑)、

自分のワークショップでは、
台本   無し
あらすじ 有り
事前練習(打合せ) 有り

の即興ドラマを取り入れています。

大まかなあらすじや設定を事前に決めておくことで、
セリフや話す順番などは決めておかなくても、
相手との自然なやりとりの中でドラマが進行していきます。

事前に心の準備ができることで、
演技中のプレッシャーが少なく
即興劇に慣れていない方でもハードルが低い方法です。

先日、ワークショップ・ファシリテーター養成講座の中で、
台本   無し
あらすじ 無し
設定   有り
事前練習 無し
の即興のシーンワークを体験しました。

設定だけが決められており、あらすじは決まっていないので、
その場での交渉力/説得力で流れが決まります。

この方法もとても面白かったので、今度取り入れてみたいと思いました!

ドラマ教育の創始者であるブライアン・ウェイ(1923-2006)の言葉を
ここに記します。

”ここに「盲人とは何ですか」という質問があったとする。
答えはきっと「盲人とは目の見えない人のことです」となるだろう。
しかし、こんな答えも考えられないか。

「目を閉じてごらん。
ずーっとつぶったまんまでいるんだよ。
この部屋の出口を探してごらん」

始めの答えはまさしく正確な情報であり、
知的満足を与えるものである。
のちの答えは直接経験に訴え、心と魂に触れるものである。
これこそドラマの役割である”

私のワークショップは「ドラマ教育」ではありませんが、
まさに彼の表現したことを目指しています。

今回であれば、〈12のアーキタイプ〉について、
本で読めば、知ることができます

でも即興ドラマで体験することで、
心と魂に触れる
ものになり、
参加者の皆さんの人生のガイドと成り得るのだと。

次回ワークショップのご案内
https://makikotakeda.hp.peraichi.com/dramatherapy/herosjourney

前回の即興ドラマを用いたワークショップの感想はこちら

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