『猿若祭二月大歌舞伎』（夜の部）を観てきました
今日は歌舞伎座
に行ってきました。演目はタイトルのとおりです。というだけではわかりませんね。
1．壇ノ浦兜軍記 阿古屋
2．江島生島
3．人情噺文七元結
先日、たまたまシナリオ・センターの友人に「2月7日からシネマ歌舞伎で『阿古屋』をやる」という話をしたところ、「だったら、ちょうど２月に歌舞伎座で阿古屋をやるから、生で観るべし」と言われたので、素直に行ってきました！
気に入った席が取れるというだけで適当に予定を組んだら、初日の今日になっていました。(笑)
『阿古屋』はさすがに魅せますねぇ～。平家滅亡により追われる景清の行方を恋人である阿古屋に詮議をかけて尋ねるというもの。知らぬ存ぜぬと主張し、さらに琴、三味線、胡弓を弾きながらも訴え、しかしすばらしい乱れぬ演奏により、嘘はついていないという判断に・・・ということで、阿古屋の芯の強さと愛情が見えるんですねぇ～。そもそも、その３つの楽器を演者が弾きこなしてしまうというところもすごい見どころですね。
『江島生島』は以前からストーリーは知っていましたが、観たのは初めてですね。奥女中の江島が生島の出演している舞台を観て、道ならぬ恋に落ちる。実話が元になっているようですが・・・最初は暗転して、ぼんやりとした灯りの下、舟に乗ったふたりが、と思ったら、そこは夢だったようで。その後現実の世界に戻ると・・・という展開がおもしろかったです。
『人情噺文七元結』は、酒や博打に明け暮れる父親長兵衛を思い、娘お久がひとりで吉原に身を売りに行く。長兵衛が迎えに行ったものの、借金があるため確かに苦しい。ということで、廓の女将が50両貸してくれた一方、帰りに50両を失くし大川に飛びこもうとしている文七に出くわし、ということなのですが。
『人情噺文七元結』というタイトルは元より、話が進んで行くにつれ、「落語っぽいなぁ～」と思っていたのですが、あとで筋書き（プログラム）を確認したところ、やっぱり三遊亭圓朝が口演した落語が元になっているそうです。相変わらず、「落語っぽいとは～」は言語化できていませんが、歌舞伎を観ていても「落語っぽい」というのはわかるようになったようです。
ちなみに、過去の演目をなんとなく観ていたときに、『らくだ』が歌舞伎の演目として挙がっているのを見て、落語から歌舞伎になることもあるのだということがわかっていたので、今日はすんなり「落語っぽい」と言えたのだと思います。それを知らなかったら、ありえないと思っていそうですから、私。(笑)
そういう意味でも勉強になると思い、即筋書きを買いました！ 背後から「もう少しすると、舞台写真の入ってる版が出るから、それを待っても」とお友だちと話している声も聞こえ、一瞬心が揺らぎましたが、とにかく私はストーリーが知りたいんだ、と思って今日買ってきました。そしてしっかり読んで、今日のストーリーの復習ができたので、ちゃんと活用しました♪
本日の進捗
今日はもう歌舞伎を観て来ただけで、いいお勉強になりました。江戸弁を聞き、江戸っ子らしい気風の良さを見て、ニヤニヤしていました♪
今回は音声ガイドなしでも大体理解できることはわかったし、半分お勉強なので、筋書きを買うことで、わからなかったところも補足できるし、あとで確認できるし。このやり方でいいんじゃないかなぁ～、と思いました。