酒小町 | 日本酒と暮らしのメディア&コミュニティにジョインした小噺
お酒があんまり飲めないのにお酒のメディアの編集長になっちゃった(震)
溯ること…半年前、酒小町はリブランディングしました。
WEBサイトも洗練されたデザインにアップデートされ、これまでも、これからも、#日本酒がある暮らし をベースに、毎日をごきげんに過ごすためのヒントを届けていきます。
と…普通に流しちゃってるけど。。。
今回はアルコールにとても敏感でほんのわずかしかお酒が飲めない私が、どうしてお酒のメディア…しかも日本酒のメディア『酒小町』にジョインしたのかというお話ししたいと思います。
と、…酒小町代表の卯月りんさんのnote。
オープン社内報として発信しているのでチェックしてみてください。
酒小町のスタートからリブラディングへのプロセスはデザイナー目黒水海さんのnoteをご覧ください。
お酒が飲めないという体質
私は注射前におこなうアルコール消毒では素肌を真っ赤に腫らし、普段からお酒を飲まないけれど、縁起がよいものには縋りたく…
年の始まりのお正月にお酒を飲むお屠蘇に少し口をつけては、美味しいお節料理を食べながら船を漕いでいる始末。
…そういう体質です。
しかし、アルコールは憎めどお酒は嫌いじゃありません。
鼻を突くアルコールの向こう側にある豊潤な香りや、お酒の場の楽しみかたを知っているからです。
ですが、どんなに自分が楽しんでいても友人・知人との夕食会や、仕事での打ち合わせ・打ち上げなど、お酒を嗜む場ではどうしても気を遣われる存在。
(頼むから…私に遠慮せずソフトドリンクとか頼まないでくれ!!!)
お酒が飲める人、飲めない人、
お酒の場を楽しめる人、楽しめない人、
自身が遭遇したシーンも含めて観察してみると…両者間に合わせる気持ちはあれど、「遠慮」と「気遣い」を取り違えてる?と思うことが多々あり、本当の意味で歩み寄りができてないことに気がつきました。
飲める人は飲めない人の気持ちがわからないし、
飲めない人は飲める人の気持ちがわからない。
そんな簡単な “当たり前” を見失いながら、相手とのコミュニケーションを狭めてる。
歩み寄りができれば互いの時間をより楽しいものにできるのに、自ら進んでその可能性を無くしてる…とても勿体無いと思いました。
酒小町へのジョインエピソード
私が酒小町にジョイントするキッカケとなったのは、イベント【花と、日本酒と、ホロスコープと。】でした。
まきたそ、お酒が飲めないから…
イベントに誘っちゃっていいのか悩んでたんだよね。
と、代表のりんさんから告白されたんですよね。
正直、その遠慮が悲しかった…でも、りんさんだけじゃなく、これまでお酒好きな先輩や友人に言われてきた言葉。
この言葉はお酒好きの人たちからすると気遣いなんですよね。
そんな主催サイドの心配事を他所に…
花やホロスコープというお酒以外のわくわくするコンテンツや、ちょぴっとだけ日本酒を飲んだ感想をシェアしたり、他参加者さんとの楽しい会話に花が咲き、お酒が飲めないながらもお酒の場に馴染むことができ、とても楽しいひと時を過ごすことができました。
以前の私だったら…
【以下、副音声】
・「そんな知識も知らないの〜」とマウントを取ってくる人や、
「このお酒は、あ〜だこ〜だ」とウンチクを語り出す人も、
有難いけど面倒くさい人達がいたら上手く受け流せるかしら?とか。
・「飲めないんですよ」と伝えても「またまた〜!飲めるでしょ!」と、
決めつけられ、酒を飲まされ、身体が震えてくる=死ぬルーティーンか。
そういう人に…私のどこをどう見たらお酒が飲めるのか教えてほしい!
ついでに、吐いたら強くなる理論はどこからくるのかも教えてほしい!
・「お酒飲めないのになんでここにいるの?」と相手の心の声が
大音量で聞こえてきてお互いめちゃくちゃ変な空気が流れるか。
余計な心配事が勝ってしまい参加しなかったでしょう(笑)
りんさんをハブとして同性の同世代が企画していることもあり、他コンテンツが気になりすぎたので勇気を出して参加してみると、シンプルに「美味しい」「美味しくない」の2択が前提でいいこと。
きっと、日本酒の知識があるとより楽しめると思うのですが…そんなフィルターを無視して飛び込んでいけることに感動しました。
(それは後に、“酒小町”だからできることだと気付いたのですけどね。)
そして、自分が一口つけて『このお酒はアルコールがキツイやつだ!』と場を気にしすぎて「飲めない!」って絶対言っちゃダメだと思い込み、今となればなんとも言えない表情を浮かべていたんだと思います。
そのことに気付いてくださった企画サイドのメンバーのひとりが、「無理しないで飲みにくかったらそのグラスを置いといていいよ〜 そっちより、こっちが飲みやすいかもしれないよ〜 この日本酒は?」と、別種類の日本酒を勧めてくれたり…
日本酒好きな人に悪い人はいない!ということを体現してる他参加者さんが「お酒と同じ量のお茶を飲んだら、それ以上は酔わないから大丈夫だよ。」と、アルコールとの向き合い方を教えてくれたり…
副音声の心配事は何処へやら。。。
未知なるフィールドに飛び込んでみたら見事に “当たり前” が覆され、日本酒が楽しく飲めたことや、楽しみ方の可能性を広げられたことに喜びを感じました。
それと同時に…
自分と同じように「お酒が飲めない=お酒の場を楽しめない」と考え、はじめの一歩を踏み出せなかったり、“当たり前”に囚われていたり、自分から楽しめる可能性を諦めている人たちがいるかもしれない。
という考えと、
「遠慮」という自分の可能性を狭めるひとつの解を導き出すのではなく、
「気遣い」といういろんな喜びに適応できる幾つもの解を用意しておくと、
自分も、他人も、幸せを感じられるかもしれない。
と、思いました。
ボーダーラインを設けてカテゴリーわけしてしまうのは、情報処理のスピードについていくためには必要だと思います。しかし、そのボーダーラインも時として流動的に変化していくもの。
企画者の与え方・齎し方。参加者の感じ方・捉え方。
互いに歩み寄りができることが前提ではあるけれど、自分の可能性を広げたり、他人と幸せをシェアしたり、そんな素敵がつまってる酒小町にジョインしました!
“自分を大切にすること”がカルチャーの担い手となる
きっと、多くの方々はここまで読んでくださり「なんとなく加入したキッカケは分かったけれど…どうして日本酒なの?」と疑問が浮かぶことでしょう。
それは自分の好きなアートとの共通点が多いと感じたからです。
・嗜好品
・季節・風土を愛でる
・宗教への結びつきがある
・古来より人々に親しまれてきた
・暮らしにあると心が豊かになる
・ちょっとした知識があると楽しめる
とはいえ、知識ばかりだと息苦しさを覚える(笑)
・初心者には見えないハードルが存在する
などなど…
きっと、ここにあげたもの以外にも共通点があるでしょう。
過去の人たちが紡いできた食文化の創造物。
温故知新の精神が宿っているその創造物を楽しむには、インプットができるように心のゆとりをつくるための時間が必要です。
そして、その時間こそが “自分を大切にすること” へと繋がり、友人・知人に自分がいいと思ったものをシェアすることで、杜氏・蔵人と同じように次世代へと日本酒文化を伝える担い手となれる可能性を秘めています。
ただ自分が素直にいいなと思ったものをオススメすることが、日本酒文化を広く伝えるお手伝いできる役目が嬉しくなりました。
まとめ
いろいろと経緯などを含めて長々と書いてしまいましたが…
・お酒が飲めなくてもお酒の場の楽しみ方はある!
・自分を大切にするために日本酒文化を取り入れてみませんか?
と、少し大きめの声で断言と提案をしたいと思います(笑)
さて、アルコールにとても敏感で、ちょぴっとしかお酒が飲めない私が、日本酒メディア&コミュニティに携わりながら、喜びの可能性を広げて幸せを探究するために、いろんなことに挑戦したいと思います。
よかったら、これからあたたかい目で見守って…
さらに!応援していただけると嬉しいです!今後とも、宜しくお願い致します。
次回は、 #酒小町 メディアを回してみたよ!というお話をします。
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