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心に思い描く景色が見える時
2020年6月
知らない番号からの着信
製作室に来ようとして
道に迷ったお客様からだった
声の感じだと
私より年上の女性
道を案内して
電話を切る
ほどなく
駐車場に1台の車が停まった
入り口のガラス戸を開け
迎え入れる
電話をくれた女性と
その娘さん
そしてパートナーで
韓国出身のイラストレーターさんの3人
どうやって
( 製作室を )お知りになったんですか?
初めましてのお客様に
必ず聞く質問である
Googlemapで見つけて
以前から伺いたいと
思っていて
やっと来れたんです
そうして
彼女は
これまでのこと
これからのこと
溢れ出る
いろいろな想いを
話してくれた
その折々に
共感できるポイントが
たくさんあって
私は何度も
大きくうなずいた
彼女が
ここへ来てみたいと
想ってくれたこと
実際に来てくれたこと
そして
来て良かったと
また来たいと
言ってくれたこと
そんな場所として
製作室が存在できてることが
嬉しくて
有難くて
私もまたお会いしたいと思った
しばらく佐賀を離れると聞いていて
戻られたことを知り
2021年4月のイベントの時
なんとなく
彼女たちのことが
頭をよぎって
連絡してみた
あの日と同じ
3人で
イベント最終日に来てくれて
再会を喜び
研究室で
話をしていると
彼女の口から
「意思あるところに道は開ける」
という言葉が飛び出して驚いた
それはまさに
私がその頃
軸として心にあった
言葉だったからだ
それぞれの人生がありながら
ある瞬間
同じ時間を共有する
それだけで
すごいことなのに
想いや言葉
心に描く景色が
手に取るようにわかる
そんな人との出会いが
極々まれにある
それは私が
ここで
製作室で待っていたい
理由の一つなんだと
最近
より強く感じている
私が発信することに対して
それぞれのアンテナで
キャッチしてくれたこと
そして
あなたが思い描くものについて
聞いてみたい
同じところ
異なるところ
あなたのことと同時に
自分のことも見えてくる
人と会うって
こういうことなんだなって知って
さらに楽しみになった
手を広げて
OPENにして
ここに居ます
※写真はイベント時の研究室