㊺Toile de Jouy(トワル・ドゥ・ジュイ)に魅せられて その2
Toile de Jouy(トワル・ドゥ・ジュイ)、フランス語で
Toileは布、deは英語のof、
JouyはJouy en Josas(ジュイ・オン・ジョザス)、
ベルサイユ近郊の土地の名前で
「ジュイの布」という意味です。
昨今は色々な情報がネット上で出ていますので、
ここでは簡単にご説明させていただきますね。
17世紀フランスで、東インド会社が商ったインド更紗のブームが起き、
国内産業を脅かすほどでした。
業者の強い要望もあり、ルイ14世はその輸入を禁じてしまいます。
18世紀後半、その禁が解かれた頃、商機に恵まれた
パリの地下鉄の駅の名前にもなっているドイツ人のオーベルカンフは、
パリ郊外Versailles(ベルサイユ)近くの
Jouy en Josasに工場を建て、インド更紗を彷彿とさせるToile de Jouyの生産を始めました。
マリーアントワネットもナポレオン一世も、その大ファンだったと言われ、
美しい様々な図柄のトワルは、今なおフランスの伝統柄として愛されています。
このサイトがとてもよく説明されていて、オーナーさんの素晴らしい知識と情熱が感じられ、
生地や作品も販売されているようですので、
リンクを貼っておきますね。
www.florileges-toiledejouy.com/
初めてパリで、布製小物のセレクトショップでトワル・ドゥ・ジュイの作品を見かけたときは
その色合いや図柄の美しさに感激し、商材としての可能性を多いにに感じ、
しばらく扱っていました。
が、その仕入れ先の縫製のクオリティに満足がいかず、
布をフランスで買付、日本で縫製をしてくれている方をみつけ、
「実用性」と「布の良さを引き立てるデザイン」の丁度いい落としどころを探しオリジナルを作る形に変えました。
この時期の経験で、買付・企画・作家さんとの制作過程の自身のスタイルを
徐々に作っていけたように思います。
そのうち、Toile de Jouyを使った商品があちこちで見かけられるようになり、
私の規模で続ける意味をあまり感じれらなくなりました。
時を同じくしてアクセサリー作家の方との出会いに恵まれ、
自然と主力商品はアクセサリーに移行していきました。
(次回に続く)