(81)近くて遠かった国の友人達 ~チャーリンとヒュンのこと
ロンドン在住時代に知り合って、今でも交流のある韓国人と台湾人の友人がいます。
当時40代になっていた私と20代の彼女達とは、ロンドンで大学院生としての時間を持とうとしなかったら知り合えなかったでしょう。
それまで、私にとって台湾と韓国は、訪れたこともなく知人友人もいない「近くて遠い国」でした。
出会った場所がロンドンというコスモポリス、生活習慣等アジア人同士でシェアできる要素や心情も多々あったこと、大学院受験を控えているという条件も加わり、その後も続く関係ができたのだと思います。
夫の転勤が決まったのは突然で、大学院への進学を思い立ったものの英語は全くの準備不足でした。そこで最初の一年はまず英語学校に通い、その後大学院併設の準備コースに入りました。
英語学校では、イギリスで留学や就職するにあたっての英語力の判断基準となるIELTS(アイエルツ)受験コースを取り、そこで出会ったのが大学院留学の為に台北から来ていたチャーリンとソウルから来ていたヒュンでした。
3か月間のそのクラスでは、講師にも意識の高いクラスメートにも恵まれ驚くほど仲良くなり、10数人いたメンバーがそれぞれ大学院や専門学校に進んでからもよくロンドンのカフェ等で近況報告しあっていました。
欧州という環境の中、学生という立場で仕事が絡むような利害関係になかったこと、彼女たちの専攻がマーケティングやコミュニケーションの分野だったことも幸いして、お互いの国や国民性についてどう感じていたかという微妙な部分も割と率直に語り合えた記憶があります。
夫の車で郊外へドライブに行ったり、ヒュンのアルバイト先のスターバックスに激励に行ったり、彼女達の存在は、私の学生としての時間をより多様で楽しいものにしてくれました。
その後、パリ駐在を終えて日本に本帰国して数年後、二人の子供の母となったヒュンにソウルまで会いに行き旧交を温めることができましたし、台北のチャーリンともSNSで繋がっていてコロナが落ち着いたら台北で再会したいねと話しています。
先ほど、チャーリンが送ってくれた子供達との写真。(顔を隠しての掲載は本人の許可を得ています)
当時、将来の結婚を考えていると紹介されたボーイフレンドと、今堅実な家庭を築いているのをみると、一途で頑張り屋だった彼女のここまでの道のりが透けて見えてきて感慨無量な気持ちになります。
チャーリンを訪ねてロンドンに遊びにきていたボーイフレンドとピカデリーサーカスでこんな観光客用の写真を撮ったのを思い出しました。
チャーリン曰く「二人の子供は私にはあまり似てなくて彼そっくりなの」。
顔を隠しているのでわかりづらいと思いますが・・・確かに~(笑)
本日のおまけ~ちょっとした幸せ (72)ロイヤルアスコット
ロイヤルアスコット開催(英語: Royal Ascot Race Meeting)とは6月第三週にイギリスのアスコット競馬場でイギリス王室が主催する競馬開催の事である。
イギリスでは「ロイヤルミーティング」と呼ばれ、また日本では「ロイヤルアスコット」などと呼ぶ事が多い。アスコットにおける国王陛下名代が開催の監督を行う。(ウィキペディアより)
先ほどTVでエリザベス女王在位70周年を祝うイベントで賑わうのロンドンの様子を伝えるニュースが報じられていました。
上の写真、馬車で手を振っているのは女王様。
競馬自体も初めてでしたし、敬意を表して女王様の馬に10ポンド賭けました(笑)
私自身は帽子も服もとりあえずのもので参加しましたが、「マイ・フェア・レディ」に出てくるシーンのような皆さんの華やかないでたちに、多いに目を楽しませていただきました。
学生としてジーパンで過ごしている「ケ」の時間もかなり多かった4年余りのロンドン生活の中で、ストレッチリムジンのお迎えが来てロイヤルアスコットに招待された数回は、かなりの「ハレ」の時間でした。