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㉖Didier Gagleowki(ディディエ・ガグレオフスキ)南仏グラースの香水作家 No.1

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Didier(ディディエ)貴方にとって涸れない泉とは?
Art de créer la magie du parfum (魅惑の香水制作の美学)

「私はいつも、何かに囚われることなく、
自分の意志で自分のやり方で創造したいと思っています。
私の香りによって皆さんにも想像と可能性の翼を広げて欲しいと思っています」


ディディエ・ガグレオフスキ(Didier Gagleowki:50代@グラース/仏)
香水の街、南仏グラースの香水作家。
大病を患い、それが転機となり、調香師としてのスタートを切る。
「薔薇の記憶」「絹の夢」「ジャーナリスト」等、
創作コンセプトを完璧に具現化する香りの魔術師。


ディディエとは、まず先に彼の作品に出会いました。
パリの友人が南仏旅行で香水の街グラースを訪れ、
ご主人に、と買ってきたディディエの香水を
ちょっと嗅がせてもらったのです。

品の良い色気がありながらも、ウエットではなく、
どこかノスタルジックな香りに強く惹かれました。

グラースは以前から訪れてみたい場所ではあったのですが、
たままた観た「香水」という映画と
その原作のパトリック・ジュースキントのベストセラー小説
非常に面白く、俄然行ってみたくなりました。

当時、夏は旅行でパリを拠点にプロバンス地方を車で回っていましたので、 私のこの望みはそれほど待たずして実現しました。
アンティーブやニースを通過するときに、
あまり興味を示さなかった夫にグラースを旅程に入れるよう懇願し、
ディディエに事前にコンタクトを取り、グラースの彼のお店を訪ねました。直接ディディエから彼の香水の説明を受け、
今までのキャリアや制作への思い等々伺うことができたのです。

なんといっても楽しかったのは、彼とそれぞれの香水をかぎながら

ワイン・テイスティングに近い言葉のセッションができたことです。

「これは、白い麻のすとんとしたミモレ丈のワンピースを着て、長い髪をなびかせ、新緑の中を歩いている乙女のイメージ。でも恋を待ちのぞんでいるわけではない、凛とした感じ」

「この香りをさりげなくつけている男性に言い寄られたら、大概の女性は後先考えられなくなって、ほだされてしまうよね。なにもなく立ち去られたら切ないかも~」

「この香りを選ぶ人は多分アジア人の血が入っていて、でもちょっと衝動的で時にメディテーションしたりしてバランスとるタイプ」

等と、好き勝手にお互いイメージを遊ばせて談笑しました。

その間、夫とその友人はゴルフで別行動でしたので、
帰路には一人でフラゴナール美術館や香水博物館にも立ち寄りました。

www.styleetparfum.com/post/museeinternationaldelaparfumerie20191019
www.museesdegrasse.com/preparer-votre-visite

 彼の香水を扱えたら、
どんなに素敵だろうと思いますが、
香水輸入販売は小規模事業主にはとてもハードルが高く、
今のところ私は彼の香水と彼の人柄の一ファンという立ち位置です。
次回は最近お願いしたディディエへのインタビュー記事をご紹介いたしますね。

(次回に続く)

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