ちょっとした幸せ(45)オルブライト長官の ”Read my pins”
クリントン政権下の初の女性国務長官として知られるオルブライト氏は、
大のブローチ愛好家として知られています。
政治外交の場にも交渉の成功を期し、しばしば胸にブローチをつけて臨んでいました。
"Read My Pins”(私のブローチの意味を読み解いて)"というタイトルの氏の著書中、
彼女が大ファンだったリア・スタンのコレクションも紹介されています。
著書の中のリア・スタン作品は、
地球温暖化防止と北極熊絶滅危惧のテーマに基づいてつけた「北極熊」、
某国家元首との会談時に選んだ「赤いきつね」、
そして普段から愛用している、叡智を授けてくれる森の賢者「ふくろう」です。
言の葉でストレートに伝えることも大切ですが、
さりげなく身につけたブローチから、真意を汲み取ってもらうのもまた一興。
ハレの日を祝したり、願いを込めたり、「お守り」代りであったり、気を上げたり、
また、行き交う人と言葉を交わさずとも季節を語らったり。
ブローチに意図やメッセージを込めて楽しむ機会は、私達の日常の中にも、あらゆるところにありますよね。