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#cakesコンテスト
40歳からのライターDAYS⑤~始動3~
目の前のコップに水が半分入っている。
世の中には「やった、半分も入ってるじゃん!」と喜べる人もいるらしいが、私は「ああ、水は半分しかないんだ」とがっつり落ち込むタイプだ。
失敗するのが怖く、勝てる勝負しかしたくない。つねに他者からの評価も気になるし、多分、自己承認のバランスもガッタガタ。
が、この時ばかりは「誰かの評価が怖い、落とされたらどうしよう」なんてつべこべ言っている場合ではなかった。
40歳からのライターDAYS④~始動2~
演劇に関わる仕事をしたい。
それは間違いない。だが40歳を過ぎた今の自分に一体何ができるだろう?いくら少しの経験があるからといって、今さら出るのも創るのも公演を手伝うのも何か違う。というか、そんな荷の重いことまだまだ無理だ。
なら、書くことは?戯曲ではなく演劇に関して記事を書く仕事。
今でこそ複数の演劇系Webサイトがあり、それぞれが個性を出して運営をしているけれど、2013年前半はまだエン
40歳からのライターDAYS③~始動1~
暗く長いトンネルの遥か先に小さな”光”が見えた。
が、そこからすぐに行動を起こし、事態がプラスに動いて良かったねー さあ前向きに頑張ろう!……なんて展開になるはずもないのがリアル人生。
相変わらず気持ちが落ちている時間の方が長かったし、物凄い覚悟をしなければ1人で外出できない日々は続いていた。
2013年の4月からO.A.が始まったNHKの朝ドラ『あまちゃん』。
この頃、1日に3回『あまち
40歳からのライターDAYS②~序章 2~
その頃、電車に乗れなくなっていた。
空いていて慣れた路線なら無理できても、ラッシュ時や酔っ払いが多い時間帯はNG。従って、自力で移動する時の最終手段はバスになる。
だからその日もバスで渋谷まで行き、劇場のある青山方面まで宮益坂を昇るというルートを取った。
渋谷の街……高校生のころから歩いている場所なのに、知らない土地にきているみたい……東口……すれ違う人たちの顔が怖い。自分がどんな状態で歩い
40歳からのライターDAYS①~序章 1~
「フリーランス40歳限界説」とか「フリーライター35歳ネタ枯れ説」……的なキャッチがよく目に入ってくる。
が、40歳を越えてから書く仕事を始めて、そこそこニッチな世界でギャランティを得ている私にとって、上の2つは全然リアルじゃない。むしろ「武器さえあればR40でもなんとかやれちゃう説」を強く推したいくらいだ。
もし、年齢を理由に仕事として書くことをあきらめている人がいたら、こういう裏道(?)も