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79.レディー・ガガの金色のマイク
ワシントンで行われたバイデン新大統領の就任式典で、レディー・ガガが国歌を歌った。赤いスカートに、長袖の黒い上着、和解への希望を示したという巨大な金色の鳩のブローチ、そして金色のマイクに金色のコード。
「あれは、どこのマイクだろう」
なんとなく自分も使っているゼンハイザーのe935(単一指向性、ダイナミック)に似ているので、たぶんゼンハイザーには間違いないだろうと思い、「レディー・ガガのマイク」で検索をかけた。どうやらゼンハイザーは合っていた。だが聞き覚えのないMD435というものだった。
ゼンハイザーのツイートを追うと、日本未発売で、今後発売予定とのこと。
コロナの中、文化庁の補助金を申請して、マイクを買った人は多いと思う。というのも、この助成金は、10万円以上のものは、財産になるので、認められないということで、楽器もコンピューターも、10万円越えずに買うのは、とても難しい。
文化庁の人たちは、そこのところどう考えているんだろうか。プロの使う楽器は、10万円以下で買うことは難しく、コンピューターも画像処理や音楽をやろうと思ったら、当然10万円で買えるようなものはない。
マイクは、ライブや配信に使うものは、高くても5万円くらいだ。いいものだと8万円くらい、もちろん100万円越えるいいマイクもあるが、5万円もだせば、ライブ用には、かなり満足なものが買える。
ぼくも調子に乗って、ゼンハイザーのe965というコンデンサーマイクと、シュアのKMS8というダイナミックマイクを買った。まだどっちがいいとか悪いとかわからない。現場によって使い分けようと思っている。
それで、マイクで気になるというと、タイニーデスクコンサートである。アメリカの公共ラジオ放送NPR(National Public Radio)の音楽部門の事務所で開催されていて、ビリー・アイリッシュ、ロバート・グラスパー・エクスペリメント、シャミールなど多くのミュージシャンが本棚やCD棚に囲まれた片隅で、リラックスした歌を届けている。
その象徴になっているのが、MH416というゼンハイザーのマイクである。これは通称ガンマイクと呼ばれているもので、撮影の現場で、ポイント収録するためにつくられた細長いマイクである。
もしかしたら、オフィスの一角なので、周囲の雑音を排除できるガンマイクにしているのかもしれない。
ガンマイクでもうひとつ思い出した。
ずいぶん前に、ベーシストの故・吉沢元治さんの企画で、三宅榛名、三上寛、大友良英、巻上公一、そして灰野敬二のライブが六本木であり、その時に、灰野さんの追っかけの男の人が、ガンマイクで、灰野さんの音だけを収録していた。
あれ、なんで灰野さんの音だけしか録らないのか、とても不思議だった。
音楽って、一緒が大事じゃないのかな。
なんだかその音聴いてみたい。ぼくは灰野さんの隣で演奏していた。果たしてぼくの音が入っているのかいないのか。
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巻上公一 2021.3
バイデン大統領は、ウクライナと深い関係があり、ロシアによるウクライナ侵攻の起こりは、バイデンにあるとも言われている。なんていう奴だ。戦争をおこしやがって。