見出し画像

7つの大罪⑦~日本人が英語を上手に話せない訳:外国人が怖い 4(最終章)~

こんにちは。
目標達成率90%の英語スピーキング、プレゼンコーチの高橋です。以前はアメリカの大学で、スピーチを教えていました。

このブログでは、TOEIC500点台以上の方向けに、英語プレゼンやスピーキングのコツを発信しています。月、木の予定で、次は、
8/16になります。

初めての方はこちらから(自己紹介)

ただ、この7つの大罪シリーズは、そもそも日本人がなぜ 英語を話すことが苦手なのかということで、初心者から読んでいただけます。必要な方に届きますように。7つの大罪(7つの話せない理由)は、こちら

上の7つが、わかっていらっしゃれば、あなたも何が必要で、何が必要ないか、というスピーキング力に大切なエッセンスと練習の仕方がわかるからです。その結果、必要な練習をはしょったり、必要もないことに時間とお金をかけたり。。。がなくなっていくでしょう。

その「7つの大罪」も、今回で最終回、7回目になりました。そして内容は、外国人が怖い、ということになります。前の記事で、外国人に嫌なことをされ、外国人が怖く、これからは関わらないでいきたい(その国の人達と)という例を取り上げました。
こちらです:

=============================
今回は、7つの大罪⑦のその4(最終章),外国人には興味がないし、これからも関わらないでいこうと、思っている方に向けて、書きます。

まず一言。あなたが外国人に興味がないのも、これから関わらずに生きていこうと思われるのも、あなたの自由だし、そういう考え方があるのも、尊重します。興味のないものに、無理に興味を持てと言われることほど、嫌なことは、ないですよね。

だから、ここで 今回の記事は終わっても いいんです。
(でも、それだけでは 終わらないということ、薄々感じられていませんか^^)

はい、終わりません^^ ですが、暑くて、色々よくわからないことも起こっている昨今なので、お嫌だったら、読まれるのを、やめてください。

はて、どうなるのかな、と思われる方だけ、続けてお読みくださいね。

==============================
こう想像してみてください。もし、あなたの家・職場・よく使う駅。。。等で、突然、外国人に会ったらどうされますか。ご近所に越してきたのかもしれないし、海外から派遣されたのかもしれないし、旅行中かもしれません。

無視する、関わらないようにする、かもしれませんね。

では、更に、嫌がおうでも、関わらなくてはいけない状態になったら、どうしますか。ご近所さんとして、一緒の町内会になった、職場の同僚として、同じプロジェクトを進めていくことになった、交換留学生として、あなたのクラスにやってきた、あるいは、怪我をしたり、お財布をなくしたり、道に迷ったり、病気になったりして、困って助けを求められたら????

「絶対 外国人と一緒の状況には ならない」、と言い切れますか、ということなんです。思い出してみてください、昨今のコンビニ。私のいる東京では、店員さんは、外国人のことが とても多いのです。

これから、もっともっと外国人と交流する機会は、増えていくと思います。少子高齢化、過疎化が進めば。脅かすわけではないのですが、日本の大学の教育レベル、会社でもらえる賃金は下がり続けています。そんななかで、日本や日本の会社だけにとどまることを、念頭に過ごしていて、大丈夫なのでしょうか。

よりよい待遇(賃金や やりたいことも含めて)を求めて、海外も視野に入れておかれた方が、ずっと安泰なのではないでしょうか。ご自分が子育て世代の方は、お子さんに、そんな機会を提供できるよう、今から準備しておいてあげたら、どうでしょうか。

海外留学は、実は国内の大学に行くのと同じ値段、あるいは、それ以下でできる場合がある、ということ、ご存じでしょうか(日本人の数学が強い所を生かして、ITX英語で、海外留学を提唱されている白川寧々さんの本もあります:「国外逃亡塾」ただ、白川さんの提唱されていることに、質問がある所もあります。一例として、読んで、ご自分の意見を決められたらいいです。信奉者になるのではなくて。あなたの人生なのだから。)

上のようなことを考えると、海外に出たり、住んだり、外国人と交流したりするのも、現実味を帯びてくるのです。その時に、あなたはどういう態度を取るのか、今から考えておかれても いいかもしれません。
=============================
私は、コロナのこと、それに伴うアジア人排斥や暴力などがありますが、様子を見ながら、海外に一年のうち、数ヶ月住むような生活に移行していきたいと思っています。

一度アメリカで暮しているので、(18年)、日本ではできないことも、簡単にできるのがわかっているし、暮し方はある程度、見当がつきます。必要な手続き(税金やビザの事など)さえ、しっかりすれば、可能かと思います。
==============================
それはさておき、海外に住んだり、外国人と交流したりすると、いいことが もう一つありますので、御紹介しておきますね。

これは、実際に住んだ経験がないと、気づきにくいことだと、思います。日本という国、他の日本人から受ける、色々な期待、無言の~という行動をすべき、~と考えるべき、という重圧から、自由になれることです。

外国に住むって そういうことです。日本から出て、しばらく外国で過ごしてみると、わかります。
ああ、自分は、これほど周りからの期待に応えようとしていたんだ、って。

あなたの性別だから、年齢だから、~すべきって 無意識的に思わされていることに、だんだん気がついてきます。

そんなこと、思わされないようにすれば、いいではないですか、自分の好きなように行動すれば、自由ではないですか、って思いますか。

個人差があるのかもしれませんが、私の経験上、そういう縛りにあっているって、気づけるの、日本を出て、数年たった頃でした。そういう縛りが存在している、っていうことにも、国内にいると、気がつきにくいです。

今までずっと日本で暮してきて、海外や、あるいは出身地の外に出たことがない、っていう方ほど、上の縛りに気がつきにくいです。

だから、まず どういう風に縛られているのか、気づくことからです。それがわかったら、その縛りに対して、自分はどうしたいのか(縛られたまま、抜け出す。。。)を考えてみましょう。

ここで、国内にいたら、無意識のうちに、そのままになっていたことに対して、自分の頭で向き合う、ということが必要になってきます。
自分なりに、考える、ということです。

考えて、すぐに答えがでなくたっていいんです。でも、そういう縛りがあって、そのままでは、嫌だと思った場合、どういう行動を取ればいいのか、周りを見たり、人と話したりしながら、だんだんに自分が行きたい方向に行けばいいんです。

そして、その選び取った行動や価値観が、日本内では受容れられないかもしれない、という可能性にも、気づいておかれるべきです。

日本で受容れられなかったらどうするか、それから考えたらいいです。日本で、って書きましたが、日本や日本人も一枚岩ではないので、あなたを評価して 受容れてくれる所に行かれたらいいです。あるいは、そういう場を、ご自分で創る^^

あるいは、(生活のこともあるので)、対日本人用の行動と、本当にあなたらしい行動の2つを 使い分けたらいいです。

私は自分のことを、こんなに日本人らしい日本人はいないと、勝手に思っていたのですが、どうやら それだけではないようなので
^^ まあ、その時はその時で、相手の価値観を汲みつつ、最善をつくします。^^

相手の期待を読み、自分はそれに対してどう行動するのか、考えてから行動しているので、葛藤はありません。相手の期待や、自分が取る(とされている)行動がわからない時には、相手に訊くようにしています。~と行動しようと思いますが、それでいいでしょうか、って。(何をすれば、いいのか、訊いているのではなくて、「自分がいいと思った行動が、その会社等の期待に、合っているでしょうか」、っていう質問です。)

==============================
時々、アメリカが長いと、アメリカナイズされている、とか言われる方も いらっしゃるかもしれません。

私は、アメリカには18年間いましたが、子供の時ではないので、価値観は日本人の物だと思っています。それでも、どこか「日本風でない」所があるとすれば、それは、元々私が持っていた物で、日本国内では、出しにくかったものが、アメリカで出せるようになって、出ているのではないかと、思います。

元々持っていない資質などが、アメリカ人の真似をして、身についたというよりも、持っていたけれど、ずっと日本の価値観や社会からの期待などに押されて、出してこなかった自分自身が出ているのでは、と思っているのです。

具体例を挙げましょうか。
アメリカに住む前よりも、ジョークを言うようになりました。物事を軽く見ている、のではなくて、何か面白いと思ったら、それを言うようになったのです。

これは、~すべき、と言われて、「真面目に」育った、前の私からは考えにくいことです。ただ 心のなかには、どうして皆、そんなにいつも真剣、深刻なのかなという思いがあったのは、事実です。

もう少しリラックスして、物事の全体像を見れば、解決案も浮かんでくるのに、と思うこともあります。これは、別の記事でも書いたのですが、色々なことに、「正解は1つ」が多い日本だと、思います。

もっと色々な答えはあるはずなのに、それを見つけることよりも、1つの正解を、先生の真似をして、そのままの形で出す方に力点が置かれているような教育制度だなと、思います、日本。

自分の考えを、色々な言い方で言うことよりも、正解の例文を覚え、それをそのまま言うことが評価される制度ではないでしょうか。原稿を覚えて、そのまま言うことが尊ばれるスピーチコンテストの人気が、ディべートよりも高いのは、そこら辺に理由の一端があるのでは、と思えるのです。

もちろん、全ての科目のテストが記述式になり、受験の第二次試験が、個人面接になったら、先生達への負担は大きくなるのは、わかっているのです。
ただあまりにも、効率を重んじるあまり、本当に学生さんに必要な、自分の頭で、自分の言葉で考える、分析する、練習がなされていないなと、感じることが、多いです。

物毎を多面的に見る、人からどう思われようと、自分の価値観を創り大切にする、ことが、多様性という言葉と共に、広がっていくことを願って やみません。

そんなことをしたら、日本の伝統文化は廃れてしまう、日本人らしい相手への思いやりはなくなってしまう、って心配される方もいるかもしれないですね。

廃れることは、ないと思います。そんな価値観を選ぶ人が、一定以上いると思うんです。そして、それを選ばない、あるいは部分的に選ぶ人達と、皆が相手の価値観を尊重しながら、話し合いながら、生活できていけば、問題のないことです。

何のために、今 ~しているのか、~が大切なのか、って、それぞれが自分の価値観や行動を、意識、説明できればいいのです。それは、日本的でないとか、理由も説明せずに、1つのやり方に押し込めようとしないで。
==============================
言わないでもわかる、という日本的な理解は、必ずしも通じなくなってくるかもしれないけれど、それは、わかる時・人は存在すると思うので、昔はよかった、とばかり言っていないで、では、今、ご自分は何ができるか、考えられて、実行に移された方が、建設的な未来は築けると、私は思っています。

上のような 本当に、人々がわかりあえる社会を創るための、ご自分がどんな価値観をお持ちなのか、気づけるための機会が、外国人と、交流してみることだと思います。

外国人だけでなくて、ご自分と違う人、と置き換えてもいいですね。きっと すばらしい発見があることでしょう。
============================
ただ、学びが起こるのは、あなたが、「やってみよう」とご自分から思って、行動された時だけなのです。あなたの行動、あなたの人生は、他の誰にもコントロールできないのだから。

ここまでで、この7つの大罪シリーズは終わりです。お読みいただき、ありがとうございました。ご意見、ご感想など、いただけると、うれしいです。

*追って:文頭の写真は、アメリカに住んでいたとき知り合った、ビーズ店のオーナーを思い出して、選びました。彼の外見は、ロック歌手。長いふわふわの茶色のカーリーヘアーに高身長、痩せていて、なかなか素敵な方でした。背景は、チェロキー族の血をひいていて、ご自分の出自に誇りを持っていられる方。原住民の団体にも属されて、います。

その方のお店の名前が、Dandelion beadsというので、選びました。私も 一時期ビーズ細工に夢中になっていたので、材料を買いに行った折に、アメリカ政府のこと、原住民対策のことなど、よくお話ししあっていました。今は、お店は、娘さんが継いでいて、繁盛されていると いいのですけれど。

また風に飛ばされて ふうわりふうわり、と色々な所に行って、根を下ろし、🌻を咲かせるあの、元気な色の花が、心を開いて 色んな方達と交流し、学び、旅行していきたい私にも 重なるのでした。(風には飛ばされるばかりでなく、それに乗って飛びたい風を選び、決意を持って、飛び立てる人間になりたいと、思っています。)




いいなと思ったら応援しよう!

Maki@英語プレゼン&スピーキング
よろしければサポート御願い致します。いただいた費用は、私の研鑽費、そして日本の英語スピーキング教育改革に使わせていただきます。