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日本人が今 英語スピーキング力をつけるべき理由4/6:無意識に共通点を見つけようとする日本人、違いに目が行くネイティブスピーカー

こんにちは。
元アメリカ大学スピーチ講師、現英語スピーキングコーチの高橋です。
初めての方はこちらから(自己紹介):

月木に、英語中級(TOEIC500~)の方向けの、スピーキング・プレゼン力アップの記事を書いています。

さて 今日は理由の4つめです。(1つめ2つめ3つめはこちら)
それは、無意識になのかもしれないのですが、日本人って、話して居る時、相手と自分の共通点を探ろうとします。英語話者、特にネイティブスピーカーは、そうではなく、2人の違いを明確にしながら、話して行く所があります。

無意識だから、気づいていない日本人の方が多いのですが、周りと一緒に仲良くやろう、全体で「私達」、という思いでやっていこう、という意識がこの国に長い間住むうちに、養われたようです。

だから、英語を話す時にも、日本人は
①相手の言うことに、同意する(共通点を見つけて、自分もそうだと言う、自分の意見と違う所ではなく、同意できる所を探そうとする。)
②相手の言うことに、うなずく(話すのではなくて、同意していますよというのを、ジェスチャーで示す。)
③相手の話しについていく(反対意見を出したり、質問したりはせず、黙って聞いている。)

。。。という傾向が出てきます。

英語のディスカッションでは、それでは成り立ってきません。
上の①から③をしていると、こう見られてしまいます。

①この人は、自分の意見という物がないのかな。
②この人は、オリジナルな意見がないのかな(言われていることと違うような)
③この人は、私の話を聞いているのかな、興味を持ってくれているのかな。

総括すると、「人の意見に従っているだけの、自分らしさがない、考えるという意欲のない、受け身でつまらない人」、という風に見られがちなのです。

これは、日本人が長い歴史のなかで、周りとのハーモニーを計りながら、目立たないように、周りと同化するようにと言う風に暮してきた結果なのです。

周りの人の考え、少なくても「日本人として」の考えは、わかる気がする、想像できる、というのが、無意識的に思っている日本人的な期待なのです。

だから、そういう風に、集合意識のない人達と、英語で話す時も、その考えをひきづっていて、周りと同化するように振るまってしまい、上のようなマイナスなイメージを持たれてしまうのです。

言ってしまえば、どちらが優れている、という問題ではないのです。ただ英語を話す時、日本語の時と同じ心構えでは、マイナスの印象に見えるということを知るのが大事だ、と言っているのです。

それを知った上で、効果的に、英語で発言できるといいですね。
以下のことをすれば、できるようになりますよ。
①話し合いの前に、意見を決めておく。
②相手の言うことがわからない、それに反対だったら、質問したり、理由をつけて反対意見を言う。


願わくば、英語、日本語で、どういう風にコミュニケーションを取るかのスイッチが切り替えられたらいいですね。

それから、上のように書きましたが、外国人、と言っても皆同じ、ではありません。日本人と同じようなコミュニケーションのスタイルの人達もいるかと思います。

そうとわかったら、発信の仕方を切り替えてもいいと思います。
柔軟に。

さて、今日はここまでです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

上の写真は、向かって左が 🗾人日本人が全体の調和を考えながらしている
コミュニケーションのスタイル、右が非日本人が それぞれ自分の意見を全面に出して話しているイメージです。




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