23/100 ノア・リュークマン著「プロになるための文章術」/未来は手のひらの中に
STAY HOMEとなった私の夏休み初日は、贔屓のカフェ マメヒコから。最近は伺う頻度があがってすっかりなんだか常連風。
マメヒコでは手帳を開き、夏休みの予定を詰めた。先のnoteでも書いたとおり、やりたいことを洗い出し、それを空白のスケジュールに散りばめる作業はとても楽しい。
映画かミュージカルか美術館か・・と考えていた時間を「映画」と定め、久しぶりに六本木まで。その道中に読みたかった本を手に取る。映画が始まる時間まではスタバ、今度はここ数週間心にひっかかっていた、もし次に転職するならどういう仕事をしたいか、をDocsにまとめる。
朝に定めた「To Do」は次々と「Done」となり、そしてそんなスッキリした気持ちでみた「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」はとてもいい映画だった。おまけに夕立後、駅から出てみたら道行く人が空を見上げていて、私も上を向いたらそこにはくっきりと弧を描いた虹。
夏休み1日目はいい感じ。朝に描いた未来を手に入れて、それをしっかり握りしめているような。
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文章に関する本、特に編集者や作家の方にお薦めされたものは買うようにしているのだけど、イマイチ最後まできちんと読んだことがない。ところがこの本は「序説」から大いに思い当たる節があり、他の本を全部処分して、代わりにこの本だけを繰り返し読もうか、そんな気分になった。
言葉は物書きの道具である。言葉に精通していない物書きは道具箱に利器を持たない職人に等しく、言葉を知っていながら使い方を知らないのは、せっかく道具が揃っているのに扱い方がわからないのと同じである。語彙を増やすことは、操觚の道を志す者の務めと心得なくてはならない。その努力を怠っているのであれば、これを機会に新規蒔き直しを図るといい。
ノア・リュークマン著「プロになるための文章術」
文章が上手くなりたい、というのは10代の頃から絶え間なく考えていることで、その割に鍛錬が足りないなあということを40代の今になって自覚する。何たる不覚。
ただそれでも、ちゃんとこの本とシンクロしていけば、思い描いた未来は手の中におさまるのだと思う、たとえば今日1日のように。そんな希望に満ちた心持ち。