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Q、出産の痛みって、鼻からスイカが出るぐらいの痛みって本当?
A、
「出産」のときは痛みを通り越していて、まったく痛みを感じませんでした。
痛みを感じたのは「陣痛」。
「陣痛」は、すさまじく痛かったです。鼻からスイカより痛かったと思います。
特に痛いのが「いきみ逃し」。
「いきみ逃し」とは陣痛がきても、いきんで赤ちゃんを出そうとするのではなく、呼吸を整えて、痛みにただひたすら耐えることを言います。
陣痛は、グググとお腹が張って、痛みがやってきます。そして、しばらくすると痛みが引き、お腹の張りがおさまります。これの繰り返しが陣痛です。子宮口が開けば開くほど・・・時間が経てば経つほど痛みが強くなり、陣痛がおきる間隔も短くなります。
痛いので早くいきんで赤ちゃんを出したいのですが、子宮口が開ききっていない状態でいきむと母体と赤ちゃんに悪影響があるため、陣痛が10回あったとしたら7回は「いきみ逃し」でした。
陣痛自体が、時間が経つにつれて痛みが強くなります。生理痛を100倍痛くした感じ。(痛すぎて、産後数日はフラッシュバックに苦しみましたが、今ではすっかり痛みの記憶を失ってます。・・・だから女性は第二子を出産できるのでしょうね。)
「いきみ逃し」はその痛みに、呼吸で耐えなくてはなりません。
痛みが酷くなると、呼吸ととも叫び声をあげるようになりました。自分でも初めて聞く高さと声量の叫び声を上げ続けていました。隣の病室・・・病院中に響き渡っているのではないかというぐらいの叫び声でした。
赤ちゃんの向きを整えるために、立ったり歩いたりもしなくてはならなかったのですが、陣痛がくるとベッドに倒れこみ、タオルや枕をちぎれそうになるぐらい握りしめ、呼吸をしつつ、叫び続けました。
「痛い」とか「辛い」とか「言葉」を叫ぶと助産師さんに怒られるので、息を吐き出すときの「ふぅ〜」を叫び続けていました。
額は汗でぐっしょりになり、水も自分で飲めなくなります。気を抜くと、赤ちゃんなのか肛門なのか便なのか、自分でも分からない何かが身体から出てきそうな不快な感覚をひたすら我慢します。
耐えるときにベッドの手すりを握るのですが、出産後は指も動かないほど力が入っていました。足も力が入りすぎて、動けなくなりました。
いきむのが下手だったため、身体に力が入りすぎて、顔と首は内出血で斑点だらけになり、瞳のまわりや白目部分が充血し、とれなくなりました。(元どおりになるには約1か月かかりました。)
出産の瞬間は「なんとしても生まなくてはならない」「今、生まなくてはならない」「先生たちに迷惑をかけたくない」という気持ちの方が勝っていたのか、まったく痛みは感じませんでした。
鼻からスイカを出したことがないので比較はできないのですが、おそらく一瞬の痛みなのではないかと思います。
陣痛は何時間も痛みに耐えなければなりません。
しかも痛みがくるタイミングがモニターを通して分かるのに、逃げられない辛さもあります。
さらに生まれた後も、様々な痛みが待っています。
なので出産の痛みは、生まれる前段階から鼻からスイカより痛くて、長い。生んだ後も、痛い。です。
具のない🍙まき子(@makicome1986)
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