ありがとう、ポカリスエット。〜パワハラとセクハラと二日酔い〜
今なら日本一ポカリに対しての愛を語れるかもしれない。
大塚製薬の社員よりも、ポカリを愛している。
この瞬間は。
ポカリと私に何があったのか。
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とある木曜日、
終業時刻になり
さて帰ろうと帰宅準備をしていたところ、
職場のお偉いさんから飲みに誘われた。
ここ最近、ずっと断ってきたので
今回ばかりは参加しなければならない雰囲気。
渋々参加の承諾をする。
「まき子さんは赤ワインが好きだったよね」
職場内で私のお酒好きと赤ワイン好きは知れ渡っている。はい、と返事をすると
「ボトル1本、この子に」
ワイン1本飲み干せという
無言の課題を課せられる。
ワインというものは、食事と一緒に少しずつ嗜むから美味しいのであって、こんはブドウジュースみたいな扱いしたらワインと肝臓が可哀想だろうが⁈と叫びたい気持ちを飲み込み、ワインを飲み進める。
その上、美味しいからと勝手に炭酸割りにしてくる。
水割り、ロック、炭酸割りでお酒の量が同じ場合、身体に一番悪いのは炭酸割りである。炭酸の効果で身体にまわりやすくなるのだ。
脂汗をかきながら
やっとワインを飲み干したところ、
今回は一次会で解散と聞いていたのに、
次の店に行くと言う。
もちろん、強制参加。
ついたお店は
ナイトクラブ。
きらびやかお姉ちゃん達をたくさんはべらして、お酒と会話を愉しむ空間。
なぜ、女の私が同行せねばならんのだ⁈
いや、こういうところのお姉ちゃん達は楽しいから好きだけど、もう飲みたくないし、明日も仕事なのに⁈
みんなそれぞれお気に入りの女の子を隣につける。
女の子の手を握りながら、
職場では見たことのない顔をしている上司達。
そして
女の子と女の子の間に挟まれたトップが
何故かその女の子の隣にいる私と手を繋ぎたがる。
こんな感じ→ 私 女 トップ 女
手を繋ぐだけならまだ良い。
色々な部分を触りたがる、
触らせたがるのだ。
ズボンで出勤してよかったと心から思った。
そして女の子たちとキスをしたり、
秘部をまさぐり合い、キャッキャするおじさん達。
セクハラのトラウマがフラッシュバック。
見たくないものを見せられ、
飲みたくないものを飲まされ、
帰宅した記憶はほとんど無い。
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次の日起きると案の定
頭痛、吐き気、腹痛。
二日酔いのレパートリーのオンパレード。
あまり二日酔いにならない体質なのだが、
昨日の飲み会がよほど楽しくなかったのだろう。
メンタルの状態が身体に出やすい体質なのだ。
眠れないし、水さえ受け付けてくれない。
トイレを占領し、
出社時間ギリギリまで戦う。
朝ごはんも喉を通らず、
なんとか出勤。
普段体調が悪くても、
周りに全く気付かれないのだが、
さすがに今回は心配された。
午前中はほとんどトイレが仕事だった(笑)
水も飲めないから、クラクラしてくる。
「もしかしたら、死ぬかもしれない…」
そんな気持ちにもなってくる。
社内のトイレを独り占めするワケにはいかないので、早く外に出ようと銀行業務の段取りを早めて足早に外に出る。
ふと外にある自動販売機が目に入り、
1本のペットボトルに吸い寄せられる。
そう、
ポカリスエットだ。
気がつけば、お金を投入し、ボタンを押していた。
自販機の前でフタをあける。
少しずつ、
ゆっくりと、
口に含み、
胃に流し込む。
美味しい。
身体が、これなら大丈夫だよ、と言っている。
空腹と水分不足だった身体が
ポカリで満たされ、
喜んでいるのを感じる。
銀行業務も早めに終わらせて、
公園のベンチで休憩する。
ポカリなら飲める。
飲み食いするもの全てを受け付けなかった身体が、やっと受けつけてくれた唯一のもの。
水よりも、ヒトの身体に近い水
とはよく言ったものだ。
本当にその通り。
ポカリは、私だ。
私の身体だ。
普段、水分をあまりとらない私だが、
ポカリは空になっていた。
そして、身体に活力が湧いてくるのを感じる。
体調が全然違う。
お腹痛くない。
吐き気がしない。
ポカリ様!!
ポカリ様々!!!
愛してる!!
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これが、ポカリと私の間に起きた出来事。
ポカリのおかげで一命を取りとめ、
午後からはだいぶ復活した。
小さい頃から、風邪をひいたらポカリ、体調が悪いとポカリ、汗をかいたらポカリだった。
ポカリは私の身体の一部だ。
いつだって足りなくなった私を満たしてくれる。
ほかのスポーツ飲料水ではダメなのだ。
私に合うのはポカリ一択。
ありがとうポカリ。
私を救ってくれて。
ありがとう大塚製薬さん。
これからもよろしくね。
大好き、ポカリ。
まき子🍙(@makicome1986)
ポカリの他に、白米も受け付けてくれました!ポカリと白米は二日酔いに最強。