ゲーム感想 「ドラゴンボール Sparking! ZERO」 ドラゴンボールごっこができるゲーム
アニメのドラゴンボールDAIMAも始まって何かと話題のドラゴンボールですが、そのドラゴンボールのゲームの最新作を買ってみたので、レビューというか感想を書いていきます。
ドラゴンボール Sparking! ZEROは、PS2で発売されたスパキンシリーズの最新作となります。スパキンシリーズは物凄く面白かった記憶があったので楽しみにしておりました。前作から約17年ぶりということで、時の経つのの速さにドン引きしていたところではありますが、果たして、この期間でゲームはどれだけ進化したのか。
神作画でドラゴンボールの戦闘が再現できる
総勢182キャラクターを神作画でドラゴンボール的な戦闘が楽しめます。
スパキンシリーズが久々だったためか、戦闘に慣れてない初期の段階では、完全にヤムチャ視点になってしまい、敵の動きに全くついていけず、ボッコボコにされてしまいました。
スピード感も半端なく、操作も難しめなので、ぬるゲーマーには辛いかも知れませんが、思うようにプレイできるようになると、脳汁出まくりの戦闘を展開できます。
まさに、ドラゴンボールの戦闘を自分の手で楽しむことができるのです。
思い通りにプレイできるようになるまでが大変なんですけれどもね。
IFストーリーも良いよ
今回のメインストーリーであるエピソードバトルには、IFストーリーが用意されています。孫悟空伝では、ラディッツ戦で悟空が生き残った展開。ベジータ伝では、トランクスとともにセルと戦う展開があったり。孫悟飯伝では、地球にフリーザが再来したときに覚醒するような展開だとか。結構しっかりしています。
もちろん取って付けたようなIF展開もありますが・・・通常、時間切れになるようなところで勝ってしまうとそのままエンディングみたいな。
とはいえ、もしもの世界、並行世界を見ているみたいで楽しいです。
・・・まるで野沢雅子のバーゲンセールだな・・・
総勢182キャラなので物凄くキャラが多く見えるのでが、実際は超サイヤ人などの変身キャラもキャラクター数に含まれています。超サイヤ人、超サイヤ人2、超サイヤ人3とそれぞれが1キャラ扱いなので、変身キャラクターを除くともう少し少なくなります。
ただ、今回の変身キャラクターは、すべて技が異なるため、それぞれ別キャラと言って過言ではないぐらい楽しめます。
変身前の孫悟空だけでもZ・前期、Z・中期、Z・後期、超の4種類いて、それぞれの技はことなり、その当時の特徴的な技が設定されています。同じ技名でも演出が異なり楽しめます。
例えば、変身前の孫悟空のアルティメットブラストで比べてみます。
Z・前期・・・元気玉:地球でベジータと戦った時の元気玉
Z・中期・・・元気玉:ナメック星でフリーザと戦った時の大きい元気玉
Z・後期・・・超元気玉:界王神界で魔人ブウと戦った時の特大元気玉
超・・・超元気玉:力の大会でジレンと戦った時の20倍界王拳元気玉
それぞれ演出が違うので見ているだけでも楽しいです。もちろん、スーパサイヤ人、2、3、4、ゴッド、ブルー、身勝手の極意でもそれぞれ技が異なっていますので、水増し感は全くありません。素晴らしい。
そして驚きなのは、野沢雅子さんの演じるキャラだけで、47キャラいるところです。
孫悟空、孫悟飯、孫悟天、バーダック、ターレス、ゴクウブラックなどに超サイヤ人などの変身も含めて36キャラ、ベジットやゴジータなどの合体キャラ8キャラに+ゴテンクス3キャラです。
御年87歳のでぇベテランを酷使しすぎだろ!!w
ほぼ4分の1は野沢雅子さん成分が入っています。野沢雅子さんなしにはこのゲームはなりたたないのです。レジェンド過ぎますね。
残念なところ
素晴らしいゲームだとは思うのですが、やはり残念なところもありますので包み隠さず言及していきます。
エピソードバトルに関すること
エピソードバトルはいわゆるメインストーリーみたいなモードなのですが、ノーマルの難易度でもかなり難しいです。ぬるゲーマーな私には正直厳しかったです。
久々ですよ、ここまで私がコントローラーを投げたくなったのは・・・
最初の山場は、大猿ベジータ。何もできずにフルボッコにされ途方に暮れる・・・何回やっても倒せず、難易度を下げてリトライ。それでも勝てない始末。なんか以前も同じように大猿ベジータにボッコボコにされた記憶がありますが、当時の悟空の絶望感を追体験できます。が・・・さすがに勝てなさすぎてつらい。
何度も挑戦し、スパーキングモードを維持しつつ後ろに回り込みひたすら攻撃をし続けてなんとか攻略はできましたが、疲労困憊でした。
その後も、同じように何度も山場はやってきます。
難易度下げてプレイをすればいいじゃないかと思うところですが、そうはいきません。今回のエピソードバトルは、IFストーリーが用意されているのですが、難易度を下げるとIFストーリーへの分岐が発生しないのです。なんてこったい。
正直、1周目は諦めて、難易度を下げてプレイしました。
IFストーリーは割とムービーもあるのですが、メインストーリーを追うだけだと紙芝居のシーンが多く、クソゲーのレッテルを貼られてもおかしくないような状態なので、難易度下げてもIFストーリーにいけたほうが良かったのではと個人的には思います。
1周目が終わったあとは、難易度を戻しプレイしましたが、IFストーリーに入るための条件が厳しく何度発狂しそうになったことか・・・おそらく、言葉にしてはいけない暴言も吐いてたかもしれません。ゲーム実況してたら、それこそBANされるほどの・・・性格が悪くなるので難易度の高いゲームはしたくないんですよね。
とはいえ、ゲーマーの端くれ。久々に本気でゲームをプレイしなんとかすべてのIFストーリーを見ることができました。時間制限のあるミッションが特に辛いですね。本当にギリギリに作られていて、ワンミスで全てパーみたいなものもありましたから。
高難易度好きにはたまらないかもしれませんが、ぬるゲーマーにはなかなか厳しいです。まぁ、IFストーリーを勧めなくてもすべてのキャラクターは開放できるので、問題ないっちゃ問題ないのですが、なんか悔しいじゃないですか。
戦闘民族をなめるなよー!
と、ベジータみたいなことを叫びながらプレイしたところであります。
攻略できたときは流石に脳汁プッシャーですがね。
BGM
ドラゴンボール Sparking! ZEROのBGMは、基本的にゲームオリジナルBGMです。アニメBGMは含まれていません。
このBGMが、なんというか・・・不快ではないんだけれども、熱くなれないというか、ドラゴンボールしてる!!って気分にさせてくれません。あくまでも個人の感想ですが。
どうしてもアニメ音源を使いたい場合は、DLCのアニソンパックを購入するかサウンドアルティメットエディションを購入するしかありません。このアニソンパックを導入するとかなりコスパは悪くなってしまいますね。
ちなみに私は、サウンドアルティメットエディションを購入しましたが、14.960円しました。DLCのシーズンパスがついているとはいえ、かなり高い。長いゲーム人生でもここまで一つの作品に金を出したことはありません。後悔はしていませんが、よっぽどのドラゴンボールマニアでもない限り厳しいものがありますね。ガチのマニアの人は、パッケージ版の超特装版を買うんでしょうけれども・・・超特装版は4万円超えでイカれてますね。
ちなみに、アニソンパックは2種類あり、それぞれ1,650円で、どっちも購入すれば3,300円となります。
このアニソンパックは、エピソードバトルでも一部反映されます。ただ、反映されるシーンにいくたびに、録画禁止区間に入りましたのポップアップ、BGMはが終わると録画再開しましたのポップアップがでて、正直うざくてしょうがないです。BGMに興味がない人は、無理に入れないほうが快適かもしれません。
個人的に楽しい戦い方
途中から文句ばっかり書いてしまったので、ここで私のお気に入りBGMを紹介しましょう。ドラゴンボール超で使用された、究極の聖戦(Instrumental)が一番のお気に入りです。アニソン&BGMパック1に入っています。バーダックのたった一人の最終決戦で流れたソリッドステートスカウターも熱い!これは、アニソン&BGMパック2の方ですね。
CHA-LA HEAD-CHA-LAやWE GOTTA POWER、DAN DAN 心惹かれてくなどを流してもたまらない!(リアタイ世代歓喜!)
対戦モードでCPU敵キャラ5人相手に、これらのBGMを流しながら、孫悟空(身勝手の極意)を使用して、無双するのが最高に楽しい!!ブラスト2の極みの連撃という技があるのですが、これが他のキャラの突進系の技と違い、スって一瞬で近づき触れてないのにドガガガと攻撃が入って、さらに渾身の一撃を叩き込む。気持ち良すぎる。瞬獄殺より瞬獄殺。こればっかやってた。それぐらいに気持ち良いのです。
おまけ
ギニュー特戦隊を5人チームで固めると、「みんなそろって、ギニュー特戦隊」と5人で言ってくれる。こういう細部までこだわっているのは素晴らしい。
ちなみに、ギニュー、ジース、グルド、バータ、リクームと選ぶことで、原作の並び方を再現できるぞ!(誰得??)
最後に
最後に、このゲームをおすすめできるのは、ドラゴンボールが好きで好きでたまらない人!
高難易度なゲームが好きな人。
おすすめできない人は、ドラゴンボール初見さん。ストーリーが端折られすぎててストーリーは意味わからないかも。ドラゴンボール見ている人前提で作られています。
ドラゴンボール世代は・・・反射神経が厳しいお年頃か。ドラゴンボール超を見てなければ、訳わからんがキャラが増えたという感覚に陥るかもしれません。とはいえ、楽しさは変わりませんので、問題ないと思います。アマプラでドラゴンボール超も見れますし、まだ見たことない人は見てみるのも良いかもしれませんね。原作厨は・・・お好きにどうぞというところでしょうか。
オンライン対戦も今回はできるのだけれども、私はどのゲームでもオンライン対戦が嫌いなの一切やっていません。(必ずストレスがたまる)
オンライン対戦が好きな人には、ランクマッチもあるし楽しめるかもです。上を目指すのであればかなりの修行が必要かもしれません。まさにドラゴンボールの世界の如く。
あとは、今後DLCでキャラクターが追加されるのでそれが楽しみというところでしょうか。映画のドラゴンボール超スーパーヒーローに出てきた、ガンマ1号、2号は確定しているようですが・・・セルマックスやオレンジピッコロ、孫悟飯(ビースト)は来てほしいところですね。ドラゴンボールDAIMAからもキャラクターが追加されるので、アニメを楽しみながら待つことができるのも良いところですね。
というわけで、今回はこのへんで。
さらばじゃ。