「忘れちゃわないかな」そういって娘は泣いた
(文中の名前は全て仮名です)
卒園まであと1か月をとっくに切った3月。娘はいつも通り毎日元気に園に通っていた。「もうすぐ卒園だね」「小学校は楽しみ?」と聞いても、特にセンチメンタルになる事もはしゃぐ事もなく平常運転だった。娘はバス通園をしており、幼稚園の友達とはほとんど別れてしまうのに、割とあっさりしてるもんだなぁなどと思っていた。
そんなある日の夜。いつも通りなかなか寝付かない元気な娘がすっかり眠りにつき、私が自分の時間を過ごしていた夜中、寝室から小さな泣き声が聞こえて