音楽 上田現『コリアンドル』のこと
あしたは何をしてあそぼう
燃えさかる豪く肢の高い椅子の上に男がまっすぐ立っている、きっと笑っている。椅子に火を点けようと考えたのはこの男だ。
永遠の不良中年だ。
いつだって呼べば、上の田んぼから現れる
それが、上田現だ。
危なっかしくて見ちゃいられなくて、四十を過ぎても現ちゃんなんて呼ばれて、やさぐれて愛されて馬鹿らしくハメられて、ロマンティク満載で陽気で寂しくて、格好わるくて格好よい歌を唄いやがって。
あしたは何をしてあそぼう。
砂漠が観たくなっても、お祭りが恋しくなっても、愛されたくて嫌われたとしても、小さくて見つけるのが難しいんだから、隠れるのはだめだよ。
いつまでもずっと聴くから
いつまでも唄い続けて欲しい。
ありがとう、現ちゃん。
(2007年の日記から)