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【千葉ロッテ】推しの言葉から推しの今季を振り返る【和田康士朗選手】

マリーンズのドキュメンタリー映画が公開されました。

私は近日中に行きます。なのでこの記事には一切ネタバレありません!(ぺかーっ)

チーム全体のことは公式が映画でいい感じに仕上げてくださると思うので、私としては推しである和田康士朗選手個人を振り返りたい所存です。

とはいえ、今年の7月にマリーンズ沼にお邪魔したばかりの私が、

「今年の和田選手はああでこうでどうで」

などと己の観察だけで偉そうに言えるわけがありません。古参新参の立場以前に情報が足りなすぎる。

でも語りたい。 ←面倒なタイプのオタク

なので、記事とか動画とかを基点に感じた点(パッション)を書いていきます。つまりいつものやつです。


絵に描いたようなスランプ

まずは総合的な成績をば。

この記事は、今季の取材をまとめた作りになっています。その時々で和田選手が語った言葉を集めると、明らかに以下のキーワードが目立っていました。

「変える」「試す」「色々」

嫌な予感がします。

そもそもこの記事のタイトルが「ここまでわからなくなるとは思わなかった」です。

 わからなくなった部分について「打ち方というんですかね、打ち出した部分で去年の後半から変えた部分があったんですけど、それを継続してやっていましたが、自分の中でそれをやり過ぎてしまったというか、やり過ぎてしまったプラス、それで打てていたので、それをずっとやって余計におかしくなってしまった感じですね」と振り返る。

ロッテ・和田康士朗「ここまでわからなくなるとは思わなかった」昨季後半戦の打率.362も今季は打率.150 より(2024/12/30閲覧)

みんな何かしらで経験ありますよね。何か変だなと変えれば変えるほど訳わからなくなって、おかしくなる。あれ。

何かが上手く行った時、何故か上手くいったのが1番怖いと思っています。何故上手くいったかが分からなければ、些細なことで簡単にバランスを崩し、元には戻れません。
ちなみに私の仕事が今まさにそれです。おかげで仕事納めに気持ちよく納まらなかったよどうしてくれるんだPowerApps!!!!!!同じMicrosoftなんだからPowerAutomateとも仲良くしてくれ!!!!!(私怨) 

……ふう。

私が知らない昨季の和田選手は後半戦にバンバン打っていたらしく、そこを基準にどこを変えるか変えないか探るのはまあまあギャンブルです。少ない打席数では試すも試さないもない。

とはいえ、吉井監督がヤス(安田尚憲選手)やイケベ(藤原恭大選手)に言ったような「今できることを勇気を出してやれ」までのレベルには達していない。何かしらを変えなければ今の場所にさえ残れない。

私が最初に惚れ込んだのは数年前のプレーで、しかもエリア63の守備とその次に盗塁。打撃じゃないんです。

だから個人的には「打撃が足を引っ張って他のプレーが見られないなんてMOTTAINAI!!!」の気持ちです。


光が射した一試合

7月28日、私も確かリアタイで見たのですが意味分からんくらいに打った日がありました。

いや、ほんと、何がありましてん???

今季の成績を見ても、びょんと飛び抜けている。

ソフトバンク .100
日ハム .100
西武 .000
オリックス .105
楽天 .400

楽天戦全般に強いというより、この試合が何故か(ここでもやはり、何故か)上手く噛み合ったという感じです。

じゃあこの日の楽天が調子悪かったかというと、残念。なんとこの試合、マリーンズは奇跡の大逆転を許して負けています/(^o^)\

先ほど書いた通り、大事なのはこの大当たりを毎回やることではなく(もちろん出来るならそれが1番)、何故できたのか?を知ることなんですよね。きっと。

そんなもん分かっていれば苦労しないんですけど、でも2024年は頭から尻尾までぜ〜〜〜〜んぶ駄目でした!ではない。ないから、希望はあると思いたい。


「心と心」が言えたから

今季の和田選手からこれを外したら、それはもうモグリです(は?)

カジーが記事に書いた通り、連敗続きのところで和田選手が厨二病かと思うような心と心発言。

What's happened?

蓋を開ければ彼の一発ギャグでもなんでもなく、ソト様(ネフタリ・ソト選手)やポラちゃん(グレゴリー・ポランコ選手)あたりとお話ししている中で生まれた内輪ネタでした。

それを、いつもベンチを盛り立ててくれるおーしたさん(大下誠一郎選手)やいつも明るいきくり(菊地吏玖投手)じゃなく、普段は自分から近づいてくれる気の置けない相手にだけモソモソ喋るせいでイケメン主人公属性を完全に無効化した陰キャこと和田康士朗選手が発していることに意味があるのです。

チーム単位でいえば単純に盛り上がる=士気が上がるし、個人単位で見れば「ここまでできるようになったんだ」という感慨深さがあります。

6:00〜吉井さん(吉井理人監督)スピーチもいいけど、ここで注目したいのはやっぱり7:37〜の朗希くんとの絡みで「チームのために頑張りました」です。

私は新参ファンですけど、過去のメディア出演は追えるだけ追っています。

富山の独立リーグ時代に呼ばれたラジオはパーソナリティのお姉さんに「寝起きの高校生」と喩えられ(そして言いえて妙)、ろくすっぽ内容のある答えを言えていませんでした。

それがいつの間にかテレビ番組のひな壇で自分の高校時代をネタとして話し、とし君(佐藤都志也選手)とのマリラジでは自分を推しと崇める彼を飴と鞭で華麗に翻弄するまでのメディア慣れを果たしました。

大した変化です。成長です。

カジーが「普段は決して口数が多い方ではない」と書いている以上、キャラチェンジした訳ではありません。だから「チームのために頑張りました」には、比較的明るい選手たちとはまた違う重みがあります。
(もちろん、明るい選手にはいつもお世話になっており頭が上がりません)

欲を言えばもっと早く欲しかったけど、CSの手前で開花してくれて良かった。

メンタル面では過去最高の成長かつ仕上がりではないでしょうか???ね????


オフの過ごし方

恐らくはちゃー(茶谷健太選手)と一緒に行なったトークショーの様子が、ファンによって一部Xにアップされていたようです。

例の如くSNSを頑なに拒む情弱な姉のために身内が投稿を送ってくれたのですが、オフの打撃練習について聞かれた時の答えが、

「ボクは走る人なので、走ってます」

……分かってる。

分かっているよ。

心と心が言えるようになったくらいだものね。

分かっているんだけど、だけど、

今季の成績でファン以外にそれを言ったら炎上しかねないぞ???ファン相手だからいいのか???でも公共の電波に乗ったら同じじゃないか?いやインターネットは電波じゃないか?????(混乱)

ま、兎にも角にも彼の活躍を願う者としては、具体的な「これを頑張ってますよ」が欲しかった。もどかしい数日を過ごしました。

そんな願いが報われたのが、この記事です。

子ども向けの球団企画の一環で、複数メディアが報じていました。

オフの過ごし方について1番具体的だったのはサンスポだった印象なので、そちらを引用します。

 今オフの宿題を問われると「バッティングですかね」と回答した。すでに動作解析ができる施設に出向くなどして打撃フォームを改良し、バットもよりミート力を重視したものに変更を予定しているという。

 「ちょっと振りづらいんじゃないかというデータも出ているので、変えて振りやすさがどうか。ちょっと下の方に芯をして、バランスをという感じ。バットをみてもらって結構ポランコみたいな選手が使うものと言われたので」

ロッテ・和田康士朗、千葉市の小学校に算数ドリルを配布 今オフの宿題は「バッティングです」 より2024/12/20閲覧

良かった〜〜〜施設行ってる〜〜〜〜!(そこ?)

算数ドリルを渡しに行った我が推し、とにかくお勉強が嫌いです。そして吉井監督がおっしゃる自主性/主体性の話でいうと彼は自主性タイプなのかな?という懸念もあって、オフでどれだけ頭を使っているのかは気になるところでした。

だって、算数は得意だったと言いながら数学が得意とは聞いたことがない。

計算のようなスピードを求められる問題はできるけど、方程式や定理を当てはめてロジカルに正解を導き出すのは苦手と見た。

自分でどこまで考えて、どこからコーチングしてもらっているのか。和田選手の語彙はとにかく「〜と言われた」が多いので、口癖なんでしょうけど勝手にいちいち不安になります。

ポラちゃんとは体格も打者としてのタイプも全然違いますけど、彼はどんな打席を思い描いているんだろう。

少し話は逸れますが、混迷からの復活という点で国様(国吉佑樹投手)の記事はかなり感動しました。

こういう回復エピソードを、和田選手で!来季は読みたいです。

マリーンズ移籍後にイップスのような状態にハマり(もうそれはイップスでは?と素人は思いつつ)、投げ方が分からなくなった時に国様が行なったのは、投げ方ではなく体の使い方全ての大改造でした。

 どん底から立ち直る契機になったのは、わずか6試合の登板に終わった22年のオフだった。思い切って開き直った。すべてを忘れ、フォームを一から作り直した。ピッチングの動作ではなく、もっと前。身体の動かし方から着手した。

「立っている時の姿勢。バランス。そこから見直した。歩き方。一歩目。走る時もまず立って歩いてそこから走る。だから立つことから考えた。一回すべて分解して、一から組み立てた。オフから。毎日、身体の動かし方をチェックしてメカニックを整えて。それくらい抜本的なことをしないといけないと思った。一つを直すのではなく、ピッチングでもなく、もう身体の動かし方、全部だった」

育成入団→電撃トレード→「イップスのような状態」も乗り越え…ロッテの196cm右腕・国吉佑樹が苦難の先に掴んだもの〈球団新記録のヒーロー秘話〉 より2024/12/30閲覧

勇気も根気も要ります。頭も使います。ただし、この方法で何かを掴めたならば同じことにはなりづらいだろうとは予想できます。

和田選手が今どんなふうに何を試しているか、詳しくは分かりません。早くて来年の春キャンプでお目見えすることになるのでしょう。ファンの皆さま行ってらっしゃいませ(血涙)


noteの片隅からエールを

ルーキーも入団し、不退転の決意とか背水の陣とか、そんな言葉がちらつく年数に差し掛かってきました。
(彼は独立リーグ出身なので、年齢と年数が高卒とも大卒とも違ってバグります……)

それでも、今季これだけの低迷を経てなお年俸が変わらなかった=減額しなかったということは、球団としてもまだ彼に期待する何かしらがあるはずなのです。

私は、期待はしません。応援します。


……なんて、100%自分のことじゃないけど、こんな振り返りがあっても良いよね?

#今年の振り返り


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