
クリームソーダを喫しました
ゲ謎、真生版の公開決定おめでとうございます🎉
と、いうわけで。
あの水木も、ゲゲ郎も喫した魅惑のドリンク。
クリームソーダ
に、最近ようやくハマりました。
なんてこったい。
ほんとのメロン味ってわけじゃないんだ
好きな果物は、バナナ、いちご、マンゴーです。
ほかは、食べれないわけじゃないけれど、苦手だったりする。メロンもその一つ。
そのため、メロンを冠するメロンソーダを勝手に遠ざけていたわけですが、あるきっかけが、ぐっとクリームソーダ欲を高めたために、ついに手を伸ばすことに……。
なんのきっかけか? それは、もちろん、

ファミリーマートでのみ販売しているという、
クリームソーダ味の【グミだよ。】
同僚からいただき、
クリームソーダて、こんなにウマいんか?
と、舌が驚きに弾けた一品。
暑い夏。
体が干されたように渇けば、求めるのは冷たい刺激。
グミでこんなに美味しいなら、
飲んだってすごく美味しいはず。
クリームソーダを実際に飲んでみたい!
〝メロン〟クリームソーダじゃないの?
ところで、クリームソーダは必ず、
メロンソーダを使ったフロートになるのだろうか。
筆者はその謎を探るため、
情報の渦のなかへ……。
……。
…………。
………………(汗)
やばい。アンサーとなる記事を見つけたけれど、これ、このnoteの存在意義がなくなるぐらい、読みごたえ、面白さ、クリームソーダ愛が詰まっている。
記事は、セレクトショップ『日本百貨店』の公式ホームページより。
長嶺李砂さん文の、
『夏の終わりは、クリームソーダを。』です。
かなり面白いので、ぜひご一読を。
(そして、できれば自分のこの記事も……)
さて。ひとまず、上記記事より、
アンサーのみを掬い上げてみます。
まず、日本でのクリームソーダのはじまりは、
1902年、東京・銀座の資生堂薬局内
「資生堂ソーダファウンテン」
資生堂創業者の福原有信氏が、パリ万博からアメリカを経由した際に、ドラッグストアでソーダ水を提供するソーダファウンテン(飲料の提供設備)を目にし、資生堂薬局内へと開設したのが始まり。クリームソーダの発祥地となったそうです。
資生堂のソーダ水、アイスクリームは登場以降、名だたる文豪にも愛され、作品の内外で度々、触れられてきた歴史があります。『人間失格』を著した太宰治もその一人で、特に、同作者の作品である『正義と微笑』では、作中に「クリームソーダ」の表記も見られ、思い出の味であったことは間違いないでしょう。
ちなみに、
ソーダ水とアイスクリームは当初、別々のメニューとして提供されていましたが、やがて、ソーダ水にアイスクリームを浮かべた『アイスクリームソーダ』へと発展したとのこと。
この点に関しては、アンサーへのアンサーとして、かつての資生堂ソーダファウンテンである『資生堂パーラー』の公式ホームページにて、クリームソーダへの言及がある記事を掲載します。
ソーダ水へとアイスクリームが実際に浮かんだ記念すべき日。その詳細までは不明であるものの、メニュー上では、1922年には「アイスクリームソーダ」の存在が確認されているようです(ただし、筆者自身はメニューの存在を確認していません)。
ただ、上記の内容を明確に裏付けるものとしては、2023年10月2日日経経済新聞電子版に掲載された、『クリームソーダ 本家は資生堂』が有用です。
資生堂パーラーなどへの取材に基づくとされる記事内容によると、(会員限定記事のため詳細な記載は省く)「アイスクリームソーダ水(40銭)」と1922年のメニューに記されていたとあります。
※ただ、所違えば(25銭)だと記載している記事もあります。
先述した、太宰治の作品『正義と微笑』の刊行が1942年のため、少なくとも、それ以前からメニューが存在していることは確実です。
ただ、どれだけ調べても分からなかったのは、
なぜ、メロンソーダなのか。
諸説によると、
メロンソーダのはじまり自体が日本であるため、
ソーダ水=メロンソーダとして提供されることが多く、それ故に、クリームソーダが完成した際に使われていたのもメロンソーダなのではないかと考えられている様子。
しかし、調べながら目にしたある事実が、
この諸説へと待ったをかけにきます。
有信のポリシーは常に本物志向で、機械一式はもとより、グラス、ストロー、スプーン、シロップに至るまでアメリカより輸入したものを使用するほどでした。
メロンソーダの発祥が日本ならば、
アメリカより輸入したシロップに、メロン味はなかったのでは?
ただ、クリームソーダが1922年より始まりだとすると、ソーダファウンテンの開設からは20年のときが経っているため、その間にメロンシロップがつくられ、ソーダ水として馴染み深い味になった可能性はある。
つまり、メロンソーダの発祥も資生堂なのでは?
そこで、今度はメロンソーダ自体の歴史を調べることに。そこに、なにかのヒントが隠されているかもしれない。……そう、考えていたのですが。
一切、詳細が出てこない。
検索窓
『メロンソーダ 歴史』
『メロンソーダ 発祥』
『メロンソーダ 始まり』
…
…
検索結果
『クリームソーダの歴史』
『クリームソーダの発祥』
『クリームソーダの始まり』
ほとんど、クリームソーダに塗り変わる!
※ちなみに、ダブルクォーテーションにて完全一致検索を施してもほぼ結果は変わらずでした。
ただ、収穫がなかったわけではなく。
メロンソーダの味は、主に甘味料・酸味料・香料で構成されているという事実を掴むところまではいけました。……うん、そうだよね。思い出してもみれば、無果汁って書かれてるし。
でも美味しいから問題なし!
クリームソーダに溺れいく
調べ出すと、どこまでも潜っていけそうになる、クリームソーダの歴史。
なぜ、メロンソーダなのか。
その謎は謎のままですが、検索結果を見る以上、メロンソーダ=クリームソーダとして親しまれていることは間違いないといえます。
〈記事を書きながら、さらに調べを深めて〉
そもそも、クリームソーダのはじまりは、
レモン味という説もあるようです。
(メロン味が元祖とは誰も言ってないのに、完全に固定観念にとらわれてました……)
先述で、資生堂のソーダ水やアイスクリームが文豪にも愛されていたと記しましたが、太宰治以外で有名な方としては、森鴎外がいます。
森鴎外には娘の茉莉がおり、彼女が記したエッセイでは、父・鴎外との思い出のなかに資生堂のアイスクリームが登場します。また別のエッセイでは、著者の森茉莉が好んだものとして、資生堂のアイスクリームソーダが表記されているとも。そして、その味がレモンなのです(ただし、筆者自身はその記載があるエッセイを確認していません)。※ただ、NHK放送の『グレーテルのかまど』では、森茉莉が親しんだ味としてレモンクリームソーダが扱われています。
森鴎外の逝去は1922年。
先述した、クリームソーダのメニュー表記が確認されているその年です。
森茉莉がその味を楽しんだ明確な時期は不明ですが、1922年に彼女が渡仏していたことを踏まえると、その年以降に出会った味と考えられます。しかし、レモンクリームソーダを父との思い出の味として紹介している情報もあり、明言は難しいところ。仮に、思い出の味であった場合は、1922年以前からクリームソーダが存在していたともいえるでしょう。
そして、元祖の味に関してですが、レモンと同列に上がるのがオレンジ。これに関しては、かつてのソーダ水メニューに「オレンヂ」という記載があったことも確認されているそう。
仮に、オレンジ味のソーダ水が定番とされていた場合、クリームソーダの元祖である可能性は高いともいえます。
レファレンス協同データベースによると、龍胆寺雄『放浪時代』では、店名「S(資生堂の頭文字?)」で提供されたクリームソーダは「赤色」だったという記載があるとされており、資生堂パーラーでのオレンジクリームソーダを見てみると、ブラッドオレンジ色が強いため、これを赤色と形容したとも考えられます。
そして、ここまで調べてふと疑問に思ったこと。なぜ、自分は元祖クリームソーダの味が一つしかないと思っているのか。
現在の資生堂パーラーのメニューを見てみると、クリームソーダの常時メニューはなんと「レモン」「オレンジ」の二種類。
伝統を大切に受け継いできた資生堂パーラーの精神を思えば、考える余地もなく、今のメニューにこそ過去からの答えが、そのまま記されていました。
ええ、完全に筆者の迷走です。
ただ、迷走の発端であるメロン味はいつから出現したのか。その時期はやはり、不明なまま。
クリームソーダは当時の価値でいうと、市民にはかなり手が伸ばしにくい高価なものだったといわれています。それが、あらゆる飲食店で取り扱われるようになり、身近な存在となった際に生まれたのが、メロンクリームソーダではないかとも言われているそうです。
メロン自体もかなり高価な存在でしたが、安価なメロン(これはマクワウリともプリンスメロンともいわれています)が流通し、敷居が下がったことでメロンが馴染みのあるものとなり、受け入れられたことが起因しているのではないかと。
美味しいものに惹かれるのは、
今も昔も変わらないですね。
こうして調べていくと、
メロン味以外のクリームソーダも飲みたくなってくる。味わいって、とっても奥が深い。
よぉし、そうと分かれば。飲むぞ!
求ム、クリームソーダ!
あぁ、美味すぎる。
おかわり。
そんなこんなで、
一口目からハマった結果、
四杯も飲んでお腹を冷やして痛めました。
うん、幸せ。
でも、まだまだ飲み足りない
次は、どこで飲もう。
コメダ珈琲のブーツグラスも気になる。
昭和レトロな純喫茶でも味わってみたい。
自分で作るのもありかな。
でもやっぱり、
いつかは元祖を飲んでみたい。
求ム、クリームソーダ!
夢は資生堂パーラー!
ありがとうございました