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【絵本で英語を練習する】『Summer Evening』
大学院の英語教育サブプログラムの院生だった頃、特に初等教育を学ぶ学生が中心になった「絵本で英語を練習する会」という自主ゼミがあった。
ある先生の研究室で週に一度、絵本を音読するために集まるのだが、先生もそこにいてくださってより英語らしい音で読めるように鍛えてくださるという贅沢な勉強会だ。
先生の研究室にはたくさん絵本があって、それらの絵本は「英語らしいリズムで、韻を踏んでいるもの」に限られていた。なので学生は、思い思いに絵本を手にとっておもむろに声に出して読む、そんな場所だった。
私が在学していた頃はコロナ禍でオンライン開催だったり、ハイブリッドだったりしたが、お忙しいなか時間を割いて学生の音読につきあってくださった先生には感謝しかない。
そこで、わたしが「絵本で英語を練習する」ために用いた絵本を紹介していこうと思う。音読の練習には、どれも自信を持ってお勧めできる本たちである。
(ただし、わたしの研究テーマである「絵本の原作と翻訳を比較することを通してものの見方を育む」とは別の視点でのおすすめである。)
Walter De La Mare (著), Carolina Rabei (イラスト) (2019)『Summer Evening』.Faber & Faber
この絵本は、色彩の美しさがとても印象的である。
そして、1行4拍のリズムが非常に取りやすい。
なので、絵本で英語練習の観点で音読を始めるには、かなりおすすめの本である。
試しに読んでみてほしい。(オレンジを強拍にして)
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ブルーのマーカーは、わたしが先生に指摘された箇所である。ここではリンキングの意識を持って、と指導された。
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ここでは、pullsのsの音が落ちているよ、と、やっぱりリンキング。
四部作のひとつ
実は、四季を描いた四部作のひとつで、
日本語の翻訳もでているようす。
絵本ナビでは次のように紹介されている。
19世紀生まれのイギリスの詩人、ウォルター・デ・ラ・メアの名を聞いたことがありますか?
本書は、幻想文学・怪奇小説の名手、優れた児童文学作家・詩人でもあるウォルター・デ・ラ・メアの詩に、カロリーナ・ラベイが現代的な版画絵をつけて美しい絵本にしたものです。
https://www.ehonnavi.net/ehon/112085/なんでもないなつの日「夏の夕ぐれ」/
とても素敵な絵本なので、気になる方はぜひ!