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やっと出会えた先行研究〜その過程で得たご縁

「臆することはありません」というのは、東京大学名誉教授の山本先生からいただいた言葉だ。いや、完全に臆していたのは事実で。

山本先生とは、翻訳のシンポジウムで初めてお会いした。(とはいっても、オンラインシンポジウムだったので、一方的にzoomで先生の基調講演を視聴していただけ)

映像を使って原作と翻訳の比較をする実践から得られることや、翻訳の視点でみるあれこれをお話しされていたのだが、これが完全に私の研究とリンクしていて。(ただし、私は題材を「絵本」としているのだけど)

なのでもっとお話を伺いたい!と思った。対面ならば名刺を渡しに行き、直談判も可能なところだが(今、名刺は持っていないけど 笑)、何百人も参加しているzoomでそれを行うのは、ちょっと難しかった 笑

しかしあきらめられなかった私は、シンポジウムの事務局にメールして、山本先生とつないでいただくようお願いし、山本先生の連絡先を入手することができた(事務局の方が、山本先生に打診してくださった 感謝しかない。)

(しかもこのシンポジウム、何の因果か私の母校である大学で行われていて、底知れぬご縁のようなものを感じた。)

山本先生とアポを取り、zoomでお話しさせていただいた。先生は私の研究について耳を傾けてくださったあと、2つのことを提案してくださった。

ひとつは、先生の教え子で私の興味と重なる論文を書いている方とつなぐ、ということ。もうひとつは、東大時代の教え子さんが中心となり行われている「翻訳研究会」への参加の打診、だった。

ひとつ目はもちろん快諾し、お願いした。しかし二つ目の「翻訳研究会」は、私が参加できるレベルの会なのだろうか、と完全に「臆して」しまった。

しかしその後も先生はメールで連絡を何度もくださり、しばらくすると「翻訳研究会」からも案内が届いてしまった。これに今度の会の課題が添付されていた。

「聖書翻訳でも触れられたナイダの翻訳理論を読み直し、〈等価〉概念の再定義(「動的等価」「形式等価」)を確認しつつ,限界や問題点を話し合います。」…正直、何を言ってるのかわからない(苦笑)。これは「無理」、と、山本先生にやんわりとお断りのメールをしたのだが…

そこで冒頭の「臆することはありません」のお言葉をいただく。言語化されて、初めて自分が「臆して」いることを認識した 笑 

こんなに声をかけてくださっているのに、きっと先生は私に必要だと思ってすすめてくださっているのに。

と、いうことで「翻訳研究会」には、とにかく一度参加してみることにした。難しいと思えば、それからお断りしよう、と。

続きはまた今度。

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